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2008年10月29日 (水)

Jack DeJohnette New Directions:これぞメンツの妙

New_directions "New Directions" Jack DeJohnette(ECM)

今や私もかなりのECMレーベル・オタクとなってしまった。もちろん,コンプリートではないし,New Seriesも一部自分の好みの音楽以外は買っていない。大体どれぐら保有しているのかも正確には把握していないが,それでもカタログの半分ぐらいはあるかなって感じではある。そんな私がジャズ・キャリアの中でもかなり早い時期に入手したECMレーベルのアルバムがこれだが,なんでこれだったのかっていうのははるか昔のことでもはや記憶が曖昧である。昔は背伸びをしてジャズを聞いていたのも事実だから,当時はこのアルバムもよくわからなかったというのが曖昧ながらも私の記憶の片隅に残っている感覚である。このメンツ,サウンドであるから,キャリアの浅い若造が理解できなくてもそれはある意味当たり前なのだが,今にしてこれを聞けば,このメンツの妙がよくわかるというものだ。

DeJohnetteとAbercrombieにはGatewayというバンドがあったから,2人については意外性はない。しかし,そこにECMのレーベル・カラーとは異なるEddie Gomezが加わるのがまず「ヘェ~」である。私は正直言ってGomezのベースの音があまり好きではないのだが,ここではECM的サウンドにより,いつものGomez的な音が控え目になっているのは私にとっては助かるし,ここでのGomezは実際悪くない。

しかし,このアルバムを更に凄いと思わせるのがLester Bowieの参加である。私は今も昔もArt Ensemble of Chicagoというバンドの魅力が理解できないのだが,その中ではLester Bowieは例外的に好きである。当時,Bowieがこういうスペシャル・ユニットで演奏するということは珍しかったと思うが,Bowieが見事な演奏でこのアルバムを優れたものにしていることに感銘を受けてしまうのだ。このアルバムはBowieが参加したことで明らかに緊張感が増している。サウンドとしての個性は,現在ならBill Frisell的とも言えそうな,アタック感を敢えて消したAbercrombieのギターに負うところも大だろうが,鋭さの根源はやはりBowieである。

もちろん,DeJohentteはDeJohnetteでシャープなドラミングでバンドを煽っていてこれまたたまらない。この音,誰がどう聞いてもDeJohenetteのものである。この個性は大したものだし,2曲のメンバー共作を含めて,全ての作曲に関わっている彼の作曲能力も同様に大したものである。

今でもECMは立派な作品を出し続けているが,この頃のECMレーベルの作品というのはレーベル参加者によるスペシャル・ユニット的なものも多かったように思う。そうしたテンポラリーな組合せにもかかわらず,こうした優れた音楽を作り出していたということは凄いことだと思わせる。最後をDeJohnetteがピアノを弾く"Silver Hollow゛で締める構成の妙も含めてプロデューサーManfred Eicher恐るべし。久々にこのアルバムを聞いたが,録音後30年を経過した今でも刺激に満ちたアルバムであった。私の嗜好にバッチリあってしまったので星★★★★★。

Recorded in June, 1978

Personnel: Jack DeJohnette(ds, p), John Abercrombie(g, mandolin), Lester Bowie(tp), Eddie Gomez(b)

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