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2008年9月28日 (日)

渡辺香津美が強烈なYMOライブ

Ymo "Faker Holic" YMO(アルファ)

永らく廃盤の憂き目にあっているYMOのライブ盤"Faker Holic"を結構長い間,私は探していたのだが,Amazonマーケットプレースでもかなりの高値なので,そこまでして買うほどでもないということで,中古盤屋でチェックをするに留めていた。先日,近所の中古盤屋で本盤を見つけ,即ゲットである。

私がこのアルバムを探していたのは,私がYMOのファンだからという訳ではない。DVD"Visual YMO"で見た渡辺香津美の姿があまりにカッコよく,忘れられないものとなっていたからである。渡辺香津美が参加したYMOのワールド・ツアーにはライブ盤「公的抑圧」があるが,その盤では見事にギターの音が消されており,香津美のギターが聞けるこの"Faker Holic"こそが,私が聞きたい音源だったのである。

それでもって結果はどうだったかというと,音楽は完全にYMOのものなのだが,渡辺香津美のギターは,本当にこれがジャズ・ギタリスト?と思わせるほどロックしまくっていて,ある意味浮いている。しかしそこが笑えるところなのである。YMOのライブでこんなに弾きまくったら,「公的抑圧」で音を消されても仕方がないわとも思わせるような暴れっぷりであった。よって,正調YMOのファンにはこのアルバムにおける香津美の音に違和感が生まれても仕方がないとも思えてしまうのである。

しかし,渡辺香津美のファンにとっては,このアルバムはかなり楽しめる。しょっちゅう出てきては場をさらっていくソロはもちろん,バッキングのリズム・パターンも楽しめるからである。こういう演奏を聞いていると,香津美の音を削除させた当時の香津美の契約先である日本コロムビアは心が狭い!と思わざるをえない。渡辺香津美はアルファにはLee Ritenour & His Gentle Thoughtsが来日した時に吹き込んだ「マーメイド・ブールヴァード」というアルバムも残っているんだから,レーベル枠越えぐらい大した問題ではなかったはずなのだが...。よっぽど「マーメイド...」が売れてコロムビアが臍を噛む思いでもさせられたということか。

いずれにしても,このアルバムはYMOが1979年当時,どういう演奏をしていたかを知るのに最適なアルバムとも言えるが,テクノロジがまだまだ進歩する前の時代なので,結構なライブ感があるのも大いに結構である。とにかく懐かしいのと,渡辺香津美のギターゆえに星★★★★☆としてしまおう。

Recorded Live at Venue in London on October 16, 24 in 1979, at Theatre Le Palace in Paris on October 18, 1979 and at the Bottomline in NYC on November 6, 1979

Personnel: 坂本龍一(key),細野晴臣(b),高橋幸宏(ds, vo),松武秀樹(prog),渡辺香津美(g),矢野顕子(key, vo)

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ロック」カテゴリの記事

コメント

はじめまして。
いつも楽しませてもらっています。
「Faker Holic」素晴らしいライヴですよね。
彼らがブレイク直前に初めてYMOをテレビ映像で見たとき、主役の三人よりも渡辺香津美のギターに釘づけでした。
テクノポップを前面に出していなかった頃のYMO、カッコよかったですね。

ミモサクさん,はじめまして。コメント,TBありがとうございます。

記事にも書きましたが,この頃はテクノロジーがまだ進化していないため,ライブの場では打ち込みも難しい状態ゆえ,こういう非常にビビッドなライブ演奏になったのだと思います。私はこういう方が人間らしくていいかなと思います。いずれにしてもやはり香津美ですよね。

こちらからもTBさせて頂きます。

TBありがとうございました。
当時のYMOの人力テクノ風の手作り感覚が
カッコよかったですよね。
アナログシンセの味わいに、痺れました。

ミモサクさん,こんにちは。

そうですね。アナログだからこそのよさってありますね。やはりドラムはちゃんと叩いて欲しいし,キーボード・ベースより,エレクトリック・ベースの方が私にはいいです。

TBありがとうございます。
このアルバムは、私に中では、香津美のリーダー作の一枚になっています。(笑)
ステップスのライブに1曲だけフューチャーしている香津美のギターもいいですね。

東信JAZZ研究所さん,こんにちは。

「香津美のリーダー作」っていうのが結構笑えます。私もこれからそういう風に考えましょう。

香津美っていうのは,1曲だけでもその場をさらう実力というか華のあるギタリストですよね。DENON(Better Days)のボックス・セット聞こうっと。

こんにちは。よく「渡辺香津美のギターはテクノには合わない」と言われますが、そもそもYMOは純テクノではなくクロスオーバーだと思っているので、特に違和感はありません。
しかし、渡辺香津美はジャズ以外の音楽をやると、「帯に短し、襷に長し」的な、門外漢がロックを分析して、自己流でロックをやっているみたいな、中途半端さ、煮え切らなさを感じるのです。チョーキングとかアーミングなどの定番技をちりばめているのですが、どうも無理して背伸びしている感があるのです。

水琴窟さん,はじめましてですね。コメントありがとうございます。

私も香津美がやる音楽全てを評価するわけではないですが,これはこれで「ロック魂」を感じさせていいんじゃないでしょうか。

同じ「ロック魂」ということでは,"Spice of Life"なんてどう思われますか。関心がありますねぇ。

どうも有り難うございます。改めてSpice of Lifeを聴いてみました。香津美さんはリズミックな曲だったらほとんど、クリーンなトーンでリズム・ギターを入れる傾向がある。これのリズム・パターンを凝り過ぎるんですね。の割にはあまり効果的でないと思う。それと全体に音が細い。ディストーションはかかっているけれど、大昔のエレキ・サウンドのスプートニクスみたいな、線が細く寒々しい音がする。
このアルバムの2の方が面白いと思う。

もう一つ。香津美さんは曲のバリエーションの一つとして、レゲエ、スカビートを多用するけれど、この人自身がレゲエをやると、Moboの中のリズムのようにはならず、どうにも単調なんですね。それには、自宅のシーケンサーでリズム・トラックを作る所に原因があるのではないかと思う。香津美さんがプロデュースした寺内タケシのアルバムの曲もリズムが死んでいたと思います。

もう一つだけ。香津美さんはとかく凝ったパターンのカッティングを入れようとするが、チャカチャカしてうるさいだけ。決してノリにはつながっていない。もう少しシンプルなパターンにするか、いっその事、入れない方が良いと思う。

香津美さんが成功したアルバムと言うのは、強力なプロデューサーかサイドメンがいる作品。自分でプロデュースするには、アクとアイデアが弱いんですよ。まして、クラシックの曲などは「弾いてみました」レベルに終わっている。
これからは、
1.安易な異種格闘技戦は止める。
2.一際個性が強いプロデューサーを立てる。
3.消耗につながる、企画ものの音楽的越境はしない。私自身、ジャズには固執はしていないが、香津美さんに関しては、しばらくジャズだけに専念してみてはどうかと思う。

で、どうでしょうか?

水琴窟さん、おはようございます。

結局のところ、水琴窟さんがおっしゃりたいのは最後の3点ですか?いろいろご批判もあるみたいですが、香津美のアラを探しても、人それぞれのご意見があるわけで、それについては私は同意も反論も致しません。

しかしながら、ここまで香津美をご批判なさるなら、彼の最高傑作は何だと思われているのか開陳されるのが筋というものではないでしょうか。

ロックもだめ、レゲエもだめ、それでもって結局「ジャズだけに専念してみてはどうか」と言われては、いくら「私自身、ジャズには固執はしていない」と書かれてもジャズ原理主義者と思われる可能性が高くなりませんか。

水琴窟さんはギターに造詣が深いようですが、私は特定のミュージシャンの批判をするためやギターのテクニックについて突き詰めるためににブログを運営しているのではありません。必ずしも人の意見は一致するわけではないのは当たり前ですが、「あれはいいけど、あれはだめだよねぇ」というかたちで話が合う方がコミュニケーションは楽しくなると思います。

私の言葉足らずか、言葉が過剰なのか、誤解をされている所がある。
私は香津美さんに対して、「もうギター止めたら?」と言っているのではないんですよ。
かと言って、香津美さんのミーハーでもないから、どれもこれもバンザ~イとは言えない訳です。
御自分が好きな作品、あるいはアーティストを批判されたら、自己を否定されたような気持ちになりますか?
まぁ、ブログと言う物は自己満足とささやかな自己表現の場であるので、「私と意見の合わない方は、去って頂いて結構」と思うのも、今の世の中を反映しているのかも知れないですね。ちなみに、私の好きな作品はMoboです。正確に言えば、バックの音だけ聴いているようなものです。

水琴窟さん、MOBOのバックだけをお聞きになるというのも、そういう聞き方もあるでしょうねぇ。特にSly & Robbieのファンの方にはそういう方もいらっしゃるでしょう。そのことに私には違和感はありません。

音楽鑑賞もブログも基本はパーソナルなものですから、人それぞれに違った見方や考え方があるのは当然です。ただ、ブログはパーソナルな場であるからこそ、勝手な物言いもできるわけです。「自己満足とささやかな自己表現の場」と言われれば、まさしくその通りです。しかし、そんな私のブログでも何人かのリピート・ビジターの方々と良好な仮想コミュニティを形成できているのですから、それはそれでいいのではないでしょうか。

いずれに致しましても、私はこのブログを論争の場にするつもりもありません。しかしながら、水琴窟さんのご意見に与しないところがあるとしても、私の意思で水琴窟さんのコメントを公開しているということはご認識頂きたく。

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