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2008年9月30日 (火)

美少女アヤカ・ウィルソンが可愛い「パコと魔法の絵本」

4 「パコと魔法の絵本」('08,東宝)

監督:中島哲也

出演:役所広司、アヤカ・ウィルソン、妻夫木聡、土屋アンナ、阿部サダヲ、加瀬亮、小池栄子、劇団ひとり、山内圭哉、國村隼、上川隆也

なんとも不思議な映画である。極彩色のセット,出てくる異様なキャラの集団,涙と笑いを交錯させるおかしなシナリオ,CGと実写のミックス等々。こうした不思議なセッティングの中で,役者たちは各々が「意図的に」怪演を楽しんでいるようにも思える。

しかし,普段一緒に映画を見に行っても大概は寝てしまう我が娘が,最後までちゃんと起きて見ていたのだから,子供にもそれなりに楽しめる映画ではあったということであろう。また,エンディング・ロールを見ていると,どこに出てるんじゃという役者の人たちの名前があって,またまた不思議な気分に。貫地谷しほりなんてどこに出ていたのやら...。

Photo こうした頭が混乱させられそうなわけのわからない映画の中で,一服の清涼剤と言うべきなのが美少女アヤカ・ウィルソンの存在である。私にはロリータ趣味はないが,この子は本当に可愛い。素直に成長を遂げて,正統派の美人女優になって欲しいものである。最近,Bingbing Liといい,このアヤカ・ウィルソンといい,画像ばかりアップしているようだが,可愛いものは可愛いと認めざるをえないから仕方がないのだ。

そんなこんなでいろんなことを言っているが,この映画,そこそこは楽しませてもらったし,娘も満足したようなので,ちょいと甘目かもしれないが,星★★★☆ぐらいにしておこう。興業収入も善戦しているようだし,大いに結構。でもやっぱりこれは怪作という評価が妥当だろうなぁ。

最後に一点だけ。この映画の後半部のシナリオは掟破りである。涙腺のゆるい中年オヤジは泣かされてしまったではないか。いつも言っていることだが,映画館の暗闇で涙するのはカタルシスではあるが,娘の手前これにはまいった。

2008年9月29日 (月)

ローラーコースター状態の米国金融業界

先日の欧州出張中にLehman Brothersが破綻し,Bank of AmericaがMerrill Lynchを買収したのに驚いていたら,帰国後にはJP Morgan ChaseがWashington Mutualを買収,更に,今日はCitiがWachoviaの銀行部門を買収のニュースが...。あまりの業界勢力の急激な変容ぶりに私は頭がくらくらしてきた。しかも,Lehman以外は私にとって馴染みの金融機関ばかりである。

Wachoviaには去る5月に訪問したばかりだったのだが,短期間でえらいことになったものである。これから彼らは一体どうなっていくのか?そう言えば先週も私の同僚がWachoviaにヒアリングに行っていたはずだが,どう考えてもCitiとWachoviaではカルチャーが合いそうにないところが心配である。また,Wachoviaが急展開したマンハッタンの店舗群は一体どうなってしまうのだろうか?はっきり言って,店としてはCitiよりWachoviaの方が魅力的なので,あれをCiti色に染めてしまうのはちょっともったいないような気がする。

金融業界における次の買収ターゲットはどこだろうか?Wachoviaを買収しそこなったWells FargoやスペインのBanco Santander Central Hispanoの逆襲はあるのか?ローラーコースター状態はいつまで続くのやら。

Herbie Hancock:これでDefinitiveでは看板に偽りあり,かつかなり詐欺的なボーナスCD/DVD

Definitive_hancock ゛Then And Now: The Definitive Herbie Hancock" Herbie Hancock (Verve)

Herbie Hancockは様々な音楽スタイルで,時代の先端を走ってきたミュージシャンであるから,私も相当数のアルバムを保有している。そのキャリアを総括したアルバムが出たからと言って,大方は持っているから,普通だったらこんあものは絶対買わない。そもそもHerbieの輝かしいキャリアをたった12曲に凝縮するということ自体が無茶である。よって,私はこのアルバムの゛Definitive゛というタイトルには声を大にして異議を唱えたい。

じゃーなんで買うのよと聞かれれば,私が買った国内盤にはJoni MitchellとHerbieが共演したライブの映像がDVDとしてオマケでついているからなのだが,これとてYahoo! Musicで公開済みの映像だから,ことさら珍しいというものでもないし,ネットでダウンロードすればすむ話である。そもそも輸入盤でもDVD付きの2枚組みとしても出ている。しかし,Joniの名前を見て反応してしまった私が悪いと言えばその通り。そもそも元々のCDにボーナス・トラックで入っている音源だって,そのYahoo! Music音源と同じではないか。これってかなり詐欺的ではないだろうか。

さらに国内盤のオマケについているボーナスCDにはSonya Kitchellとの゛All I Want゛が帯には「初CD化」と書かれているが,これだって大嘘である。この曲はアルバム゛River: The Joni Letters゛を米国Amazon.comで買えば,この曲がボーナスとして入ったバージョンがAmazon Exclusiveというかたちで公表されているから,「国内初CD化」と書かれていないことはまたまた詐欺的である。私は米国Amazon経由でわざわざそのアルバムを購入しているし,ボーナスCDに入っているほかの2曲(゛Harlem in Havana゛と゛I Had a King゛)だって,iTunesで買えるのだから,結局このアルバムのオマケにはほとんど魅力なんてなかったということである。何,国内盤はベスト盤CDがSHM-CD仕様だって。それがどうしたっ!。ふざけるなと言いたい。

こういうことは購入前に調べておけばよかった話(そこは反省しなければならない)なのだが,店頭でそんなことまで調べる由もなく,Joniの名につられるという,ほとんどユニバーサルの策略にはまってついつい無駄使いをさせられてしまった。こうしたやり口を連発する最近のユニバーサルの商法は本当にあこぎとしか言いようがない。だから国内盤は買いたくないのだ。CDの売上げの低迷が叫ばれる昨今,こうした商法は更に状況を悪化させるレコード会社の自殺行為として糾弾したい。消費者としてはこういうやり口は許せないので無星。それにしても腹が立つ。

2008年9月28日 (日)

追悼,Paul Newman

Hustler Paul Newmanが9/26に亡くなったそうである。享年83歳。芸能活動からの引退後,ガンとの闘病が報じられていたが,ついに世を去ってしまったのは誠に残念である。

私はPaul Newmanの映画を全て見ているわけではないが,見た映画は全て好ましいものであるとともに,思い出深い作品ばかりである。「ハスラー」然り,「明日に向かって撃て」然り,「スティング」然り,「タワーリング・インフェルノ」然りである。

Paul Newmanという人はシリアスな演技だけでなく,ユーモアやウィットにも富んだ演技ができるオールラウンドな役者であったというのが私の評価である。その中でも「ハスラー」で見せたカッコよさというのは今でも懐かしい。正直言って決して出来がよいとは思えない「ハスラー2」でNewmanがオスカーを取ったのにはずっこけたが,「ハスラー」での彼の演技こそが本来オスカーには相応しいものだったと今でも私は思っている。

そうしたNewmanの自宅はコネチカット州ウエストポートという町にある(Newmanはその自宅で亡くなったそうである)のだが,私の友人が同地に居住していることもあり,何度かNewmanの家の前を通ったことがある。それは立派な邸宅であったことが思い出されるが,Newmanという人は地元の演劇人をサポートを続けるためのイベントも開催していたりして,地元の住民からも愛されていたようであるから,篤志家としての側面も持ち合せていたのだと思う。これは彼が当初役者として苦労したという経験とも無関係ではないとは思うが,役者としてだけでなく,人間としても愛されていたと言えるだろう。今にして思えば,私のアメリカ在住中はPaul Newmanブランドの即席パスタ・ソースにはよく世話になったのも懐かしい。

そうした彼を偲ぶべく,久し振りに「ハスラー」のDVDを見ることにしよう。それとも「評決」にするか,「スラップ・ショット」にしようか。いずれにしても,生前のPaul Newmanの輝かしい業績を偲んで,謹んで合掌したい。R.I.P.

渡辺香津美が強烈なYMOライブ

Ymo ゛Faker Holic゛ YMO(アルファ)

永らく廃盤の憂き目にあっているYMOのライブ盤゛Faker Holic゛を結構長い間,私は探していたのだが,Amazonマーケットプレースでもかなりの高値なので,そこまでして買うほどでもないということで,中古盤屋でチェックをするに留めていた。先日,近所の中古盤屋で本盤を見つけ,即ゲットである。

私がこのアルバムを探していたのは,私がYMOのファンだからという訳ではない。DVD゛Visual YMO゛で見た渡辺香津美の姿があまりにカッコよく,忘れられないものとなっていたからである。渡辺香津美が参加したYMOのワールド・ツアーにはライブ盤「公的抑圧」があるが,その盤では見事にギターの音が消されており,香津美のギターが聞けるこの゛Faker Holic"こそが,私が聞きたい音源だったのである。

それでもって結果はどうだったかというと,音楽は完全にYMOのものなのだが,渡辺香津美のギターは,本当にこれがジャズ・ギタリスト?と思わせるほどロックしまくっていて,ある意味浮いている。しかしそこが笑えるところなのである。YMOのライブでこんなに弾きまくったら,「公的抑圧」で音を消されても仕方がないわとも思わせるような暴れっぷりであった。よって,正調YMOのファンにはこのアルバムにおける香津美の音に違和感が生まれても仕方がないとも思えてしまうのである。

しかし,渡辺香津美のファンにとっては,このアルバムはかなり楽しめる。しょっちゅう出てきては場をさらっていくソロはもちろん,バッキングのリズム・パターンも楽しめるからである。こういう演奏を聞いていると,香津美の音を削除させた当時の香津美の契約先である日本コロムビアは心が狭い!と思わざるをえない。渡辺香津美はアルファにはLee Ritenour & His Gentle Thoughtsが来日した時に吹き込んだ「マーメイド・ブールヴァード」というアルバムも残っているんだから,レーベル枠越えぐらい大した問題ではなかったはずなのだが...。よっぽど「マーメイド...」が売れてコロムビアが臍を噛む思いでもさせられたということか。

いずれにしても,このアルバムはYMOが1979年当時,どういう演奏をしていたかを知るのに最適なアルバムとも言えるが,テクノロジがまだまだ進歩する前の時代なので,結構なライブ感があるのも大いに結構である。とにかく懐かしいのと,渡辺香津美のギターゆえに星★★★★☆としてしまおう。

Recorded Live at Venue in London on October 16, 24 in 1979, at Theatre Le Palace in Paris on October 18, 1979 and at the Bottomline in NYC on November 6, 1979

Personnel: 坂本龍一(key),細野晴臣(b),高橋幸宏(ds, vo),松武秀樹(prog),渡辺香津美(g),矢野顕子(key, vo)

2008年9月27日 (土)

出張中に見た映画(4):08/09編 最終回

Forbidden_kingdom_2「ドラゴン・キングダム(The Forbidden Kingdom)」('08,米・中)

監督:Rob Minkoff

出演:Jet Li,Jackie Chen,Michael Angarano,Yifei Liu,Collin Chou,Bingbing Li

今回の出張中に見た映画は4本だけだったが,帰路は1本しか見ていない。この映画も食事をしながら見たもので,とにかく気楽に見られる映画ということでこの映画をチョイスした。他愛のないカンフー映画と言えばそのとおり。西遊記に「ベスト・キッド(Karate Kid)」の焼き直し的要素をからめたということもできる映画である。

話の筋としてははっきり言ってどうでもいいし,アクションもワイヤーの使い過ぎではこれまた今イチ感が強いが,太ってしまったJackie Chenよりは,Jet Liの切れのいいアクションを楽しみたいところである。映画としては星★★★としておこう。監督のRob Minkoffは元々アニメーターだったらしいのだが,アニメーターから実写の監督にあるというのは面白いと思った。そう言えば,確かにアニメ的なシーンもあったような気がしてきたなぁ。

Bingbing_li_4 ところで,私がこの映画を見ていて最も印象に残ったのが不老不死の薬をめぐって現れる長白髪の悪役Ni Changに扮するBingbing Li(李冰冰)の美貌である。この映画のメイクではよくわからないかもしれないが,この人は間違いなく日本人好みの美女である。女性の年をバラすのはマナー違反だが,1976年生まれの32歳だそうであるが,さすが中国,13億人もいれば,美女は多数いるものである(それは北京五輪でも証明されていたが...)。それにしてもこの人,綺麗である。

Bingbing_li_3_4 あまりにまいってしまったので,彼女のポートレートもアップしてしまおう。はっきり言って私にとっては一目惚れに近い感覚であるが,これからは彼女のファン・サイトにせっせとアクセスせねば。善玉Golden Sparrowに扮したもう一人の女優,Yifei Liuも可愛いが,Bingbingの比ではない。

ということで,つくづく私は美人に弱いのである(誰でもそうか...)。こんな美人にあんな役とはどういうキャスティングのセンスだろうかと思ってしまうが,彼女を知る機会を与えてくれたのだから文句は言うまい。たまらん。

2008年9月26日 (金)

ベルリン訪問のわけ

Q110 「金融機関の店舗デザイン」というカテゴリーで記事を書くのは久し振りである。先日,私は欧州各地を出張で訪れたわけであるが,最後の訪問地はベルリンであった。実は,ベルリンを訪れたのは本日紹介するドイツ銀行の次世代型フラグシップ店舗,Q110を訪問するためであったのである。

金融機関向けに店舗デザイン・コンサルティングを仕事のひとつにしている私にとっては,この店については,その開設以来,ネットワーク上でいろいろな情報は仕入れてはいたものの,一度は訪れてみたいと思っていた店舗である。ここにアップした写真はドイツ銀行のサイトから拝借してきたものであるが,写真でのイメージは必ずしも実体を反映していないこともよくあるから,自分の目で見て確かめるというのが,今回のベルリン訪問最大の理由である。

仕事柄,私は先進的な金融機関店舗は米国を中心に見て回っている方だとは思うが,このQ110はいろいろな銀行が実験してきたことを集大成したようなものであり,ここにしかないオリジナリティは必ずしも多くない。しかし,さまざまな要素が非常にバランスよくミックスされているところに,この店舗のよさを感じるのである。もちろん,これってどうなのよと疑問に思わせる部分がないわけではないが,トータルで見ると,非常によくできたお店ということはできるだろう。

いずれにしてもこの店はかなりのコストを掛けて作られているのは間違いないところであるが,それに見合うリターンを得られるかが鍵となる。ドイツ銀行では,ここでの実験を踏まえてほかの都市にも同様の店舗を展開中ということであるから,コストに見合うリターンが得られると判断したということであろう。

そのほかで特筆すべきはラウンジで供された食事のクォリティの高さである。岸朝子ではないが,たいへんおいしゅうございました。ついでにワインなどのアルコール飲料まで飲めてしまうところがある意味では驚きである。

Rattle 尚,このQ110にはトレンド・ショップという小売機能が付帯されているのだが,そこにSir Simon Rattleがベルリン・フィルと演奏したワーグナーの「ラインの黄金」のCDが!。このCD,ベルリン・フィルのWebサイトあたりでは買えたのかもしれないが,一般には流通していないようなので(一応,店舗にあったインターネット端末を使ってAmazonで確認した),すかさずゲットした私であった。帰国後,ベルリン・フィルのサイトをサーチしてみたが,このCDはどこにも見当たらない。これはドイツ銀行がベルリン・フィルの公式スポンサーゆえに成り立つのかもしれないが,ジャケにはドイツ銀行のロゴも入っているし,もしかしてドイツ銀行エクスクルーシブなのか?いずれにしても珍しいものを見るとつい手を出す私である。

Rattle_2 本盤は2006年6月23日,ベルリン・フィルハーモニーにおける演奏会形式でのライブ音源である。CDのジャケのイメージが見つからないので,当日のコンサート時と思しき写真だけでもアップしておこう。時間がなくて,まだ聞けていないが,今から聞くのが楽しみなCDである。(註:その後,CDのイメージがゲットできたので,そちらも掲載。)

2008年9月25日 (木)

出張中に見た映画(3):08/09編

Photo 「僕の彼女はサイボーグ」('08,ギャガ)

監督 :クァク・ジェヨン

出演 :綾瀬はるか,小出恵介,桐谷健太,田口浩正,吉高由里子

飛行機の中で見ていても,あまりに馬鹿馬鹿しくて何もいう気がしないという映画もある。この映画などはその最たるものである。綾瀬はるかは可愛いが,それ以外見るべきところはない。

理由その1:そもそもタイム・パラドックスの問題が全く無視されている。こういう時空超越ものでは,ちゃんとそこの落とし前をつけないといかんが,脚本も書いた監督のクァク・ジェヨンはそんなことはお構いなし。ここまで何でもありではついて行けない。

理由その2:綾瀬はるかが時空を超えて現代に現れるシーンはまるで「ターミネーター」だが,彼女の衣服(サイボーグ・スーツ?)は一切の乱れがない。清純派綾瀬にシュワちゃんやMichael Biehnのようにすっぱんぽんで現れろとは言わないが,「ターミネーター」同様に電磁波の嵐のような中で,悠然と現れられてもねぇ。パクるなら徹底的にやってもらいたい。

理由その3:地震のシーンはあきらかなCG予算の無駄使いである。ありふれたシナリオ,ありふれた映像を見ているだけで,あぁしょうもな~という嘆息ももれるというものである。そのほかにも冗長なシーンの連続には辟易とさせられる。

その他いろいろ突込みどころはあるが,韓国のTVドラマにありがちなありえない展開(それは昔の大映テレビの乗りと言ってもよい。)が映画になっているようなこの作品を見ていて,私はこの映画をチョイスした私の失敗を恥じたのである。綾瀬はるかだけにつられてはいけないということを痛感させられた次第だが,それでもやはり彼女は可愛かったとだけ擁護はしておこう。映画としては星★で十分である。なんだか以前酷評した「隠し砦の三悪人」のリメイク版と同じような感じになってしまった。「隠し砦」では長澤まさみにつられたが,今回は綾瀬はるかである。オヤジが同じ過ちを繰り返しただけでした。学習効果なし。反省。

2008年9月24日 (水)

出張中に見た映画(2):08/09編

Shine_a_light ゛Shine a Light゛('08,米,Paramount)

監督:Maritin Scorsese

出演:The Rolling Stones

出張中の飛行機で映画を見る場合,日本ではまだ公開されていない映画を見ることができるというのが嬉しい要因の一つである。この映画も日本の公開は2008年末に予定されているはずだから,それを随分早く見ることができたのはありがたい。そうは言っても,米国では既にDVD化されているから,リージョン・フリーのDVDプレイヤーを保有している私は見ようと思えば見られたのだが,まずは飛行機の中は試写会モードである。

私はこの映画のサウンドトラック盤が出たときにもすかさずゲットしていたのだが,どうもピンとこなくて,このブログにも結局記事を上げなかった。結局この映画を見て,これは映像が伴わなければ,その魅力が十分には理解できないということがよくわかった。即ち,もはやStonesの音楽は聴覚だけではおそらく刺激が足らず,それを補う視覚的要素を必要としているということなのではないかと思ってしまった。あるいは音楽CDは所詮は「サウンドトラック盤」に過ぎなかったのである。

もちろん,演奏はそれなりによくできているのだが,私としては音楽そのものよりもMick Jaggerの鍛えぬかれた体(いったい体脂肪率は何パーセントなのか?)やKeith Richardsの永久不良ぶりばかりに目が行ってしまったのである。なんともはやカッコよすぎのオヤジなのだが,いくらなんでも音楽的には手慣れすぎてやしないか。これがライブの場にいれば,絶対そんなことは言えないだろうが,映画で見ている限りは冷静な私である。

この映像が収録されたNYCのBeacon Theaterは,東京で言えば新宿厚生年金会館ぐらいのキャパシティのホールであるが,そんな場所でStonesが見られるということはファンにとってはまさに一大イベントのはずである。しかし,映像を見ていると,どうもこれはHillary Clintonのためのチャリティだったと思わせる節もある。彼らのコネで,Stonesの「ス」の字も知らないような各国要人が,Bill Clintonとともにバルコニーの最前列に鎮座しているのを見ると,いくら共和党嫌い,(米国の)民主党シンパの私でもちょっと冷めてしまったのも事実である。

まぁMartin Scorseseの演出は手堅いし,演奏も楽しめるのだが,飛行機の個人用TVで見ていて,この映画の魅力が本当にわかるとは言えまい。やはりこれは超大画面を売りにするIMAXシアターで,できるだけの大音量で見るべき映画だろう。但し,Stonesの名誉のために繰り返し言っておくが,CDよりは映像版の方がはるかに楽しめることは保証するので,ファンは劇場公開されたら足を運ぶ価値はある。でも映画としても星★★★ぐらいだが...。

2008年9月23日 (火)

鹿児島にて鶏飯を食す

Photo_2 海外だけでなく,国内出張も多い私であるが,国内出張の楽しみは何と言ってもローカル・フードとローカル・ドリンクである。今回の鹿児島出張では奄美名物,鶏飯(けいはん)をいただいた。白いご飯に蒸し鶏,錦糸玉子,アサツキ,シイタケ,青菜,クコの実等の具を乗せて,そこにだしを掛けて食べる何とも二日酔いにはよさそうな食べ物であった。

見た感じはお茶漬けと言ってもよいのだが,何とも言えないだしの風味が食欲をそそる。私が行った店ではご飯とだしはお代わり自由なので,つい食べ過ぎてしまったが,それぐらいうまい。鹿児島は黒豚だけではないのである。

しかし,このだし,じつは結構しょっぱいので,調子に乗って食べ過ぎるとあとからのどが渇くこと甚だしいのが玉に瑕である。それでも,こういうものを食していれば,健康な人生を過ごせるかもしれないなぁ。だって,脂っこさなんて何もないようなものなのだ。お勘定の場所には黒糖やかりんとうが置いてあるし,どう見ても健康によさそうである。

老後は鹿児島に移住するのもいいかもしれないと思いつつ,いろんなところに移住したいと言っているなぁ。バンクーバーだ,ハワイだ,北海道だ,鹿児島だと,全くポリシーがない私である。

2008年9月22日 (月)

買ってしまったLed Zeppelin究極のCDボックス・セット

Led_zeppelin 私はLed Zeppelinに関してはかなり遅れてきたファンだと言ってもよいかもしれないし,オリジナル・アルバムではなく,ずっと"Led Zeppelin 4CD Box 1968-1980"という90年代初頭にリリースされた箱ものや,その後リリースされたライブ音源だけで彼らの音楽を楽しんできただけなので,ファンと名乗ることもできない程度の聞き方しかしていないとも言える。

こういう人間が,これから彼らの音楽を全部聞き通そうと思うと,なかなか背中を押してくれるファクターがないと難しいだろうが,今回発売された紙ジャケ,SHM-CDボックスはそういう人間にとってはある意味ありがたいボックス・セットである。いろいろな付加価値がついているから,これなら買ってもいいかと思わされてしまったのである。

とは言っても28,000円という価格がどうなのよという話もあるし,こうしたレコード会社の商魂には賛否両論渦巻いているということも理解してはいるのだが,おそらくこうした機会でもない限り,私がLed Zeppelinの音楽に改めて向き合おうということはなかったであろう。もちろん,前述の4枚組やライブだけでも十分とも言えるし,何を今更Zeppelinだという声もあろう。

ということで,こんなものに28,000円を払って買っている自分のアホさ加減にあきれつつも,同梱された"In through the Out Door"の6種のジャケット・レプリカをながめながらニヤニヤしている私である。やはりビョーキと言われても仕方ないかもしれないなぁ。

2008年9月21日 (日)

出張中に見た映画(1):08/09編

Indiana_jones  「インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国(゛Indiana Jones and the Kindgom of the Crystal Skull゛)」('08,米,Paramount)

監督:Steven Spielberg

出演:Harrison Ford, Cate Blanchett, Karen Allen, Shia LaBeouf, Ray Winstone

海外出張時の楽しみの一つに飛行機の中で見る映画があるというのはいつも書いていることであるが,今回は帰りの便では仕事のレポーティングを行っていたこともあり,行きが3本,帰りが1本に留まった。帰りの便では体調も今イチであったし,いつもに比べると少ないのもまぁ仕方あるまい。

まずは行きの便で見た映画である。1本目は久々のインディ・ジョーンズ・シリーズ第4弾だったわけだが,旅の途中のブログでもチラッと書いたとおり,この映画のHarrison Fordには非常に無理があるように感じた。Harrison Fordは1942年生まれということであるから,今年66歳である。その彼に切れのいいアクションを期待することには無理があるのは当然であるが,どうにも鈍重な感覚を与えてしまっていて,こうしたアドベンチャー映画にはもはや適していないということだけが露になっていて,ある意味痛々しかった。

話は毎度のインディ・ジョーンズ・シリーズだが,古代文明を宇宙と結びつけたがるのはSpielbergの趣味なのか,それとも共同脚本のLucasの趣味か。所詮は他愛のない話であるから,別に大したことではないとしても,なんだかなぁという脚本である。

ロシアの女性将校を演じるCate Blanchettは゛Elizabeth: the Golden Age゛に続いてのまたまたの怪演ぶりであるが,本当にどんな役でもこなしてしまうものだと感心してしまったが,それ以外はどうもねぇ...。なぜ19年の時間を経て,このシリーズを復活させなければならなかったのかというところに,米国映画の退潮を感じてしまうと言っては言い過ぎだろうか。実は私はこの映画を劇場に見に行こうかとも思っていたのだが,今回飛行機の中で見て,行かなくて正解だったと感じてしまった。

娯楽映画としてはそこそこ楽しめるが,結局はそれだけである。よって,私としては星★★☆が精一杯である。いずれにしてもこのシリーズは本作で打ち止めとすべきである。

2008年9月20日 (土)

なんとMaria SchneiderがDavid Sanbornを迎えてGil Evansナンバーを演奏したライブ!

Sanborn_gil "Music of Gil Evans" David Sanborn with the Danish Radio Big Band (Megadisc)

あまりにも珍しい演奏のブートが出たので紹介するが,このタイトルにははっきり言って偽りがある。正確にはMaria Schneiderが指揮するDanish Radio Big BandがGil Evansのナンバーを演奏するライブのゲスト・ソロイストがDavid Sanbornなのである。即ち,"Maria Schneider and the Danish Radio Big Band Play the Music of Gil Evans Featuring David Sanborn"というのが正しいタイトルと考えるべきである。ブログのお知り合いにはMaria Schneiderのファンが結構いらっしゃるが,ブートレッガーの感覚としてはSanbornを前面に出した方が売れるに決まっているとの判断であろう。まぁ当然ではあるが,ちょっと可哀想なMaria...。

このブート,3夜のライブの模様を収めたなんと4枚組の超大作である。しかし,曲のかぶりも多いので,コアなファン向けとも言えるが,音もいいし,何よりもここまでエモーショナルに吹きまくるSanbornは最近聞いたことがない。やはりGil Evansに対するリスペクトがそうさせるのか。まだ全部聞いたわけではないのだが,これは相当によい。また,Maria Schneiderも同様に,Gil Evansのアレンジにかなり忠実な演奏をしており,こちらもリスペクトが感じられる。

また,Big Bandのソロイストのレベルが総じて高いのには驚かされたが,デンマークと言えばコペンハーゲン,コペンハーゲンといえばカフェモンマルトルという名クラブがあるぐらいだから,ジャズへの理解度や演奏者のレベルが高いということであろう。

それにしてもこうした音源が突如現れてくるところがブートの世界の奥深いところである。私としてはブートをあまり持ち上げたくはないが,やはりこの盤は紹介せずにはいられなかった。Sanborn,Schneider,Gil Evansファンは必聴である。星★★★★☆。欲張らずに第2夜だけで2枚組にしていたら,満点でもよかった。尚,余談だが,Maria Schneiderの英語はクリアで非常にわかりやすい。みんなこういう英語を喋ればいいのにねぇと思わせるような英語である。

Recorded Live in Aarhus, Copenhagen, and Helsinki, on March 15, 16, 18, 2003

Personnel: Maria Schneider(arr, cond), David Sanborn(as), Danish Radio Big Band

2008年9月19日 (金)

時差ボケである...

最近年のせいか,時差ボケの調整がどんどん下手になっている。帰国した翌日には午前3:30に目がさめてしまうし,どうもうまくない。これは飛行機で中途半端に寝てしまったことにも原因があるが,それにしても駄目である。

そうは言っても,国内にたまった仕事に猶予があるわけでもなく,なんとか乗り切っていくしかないわけだが...。まぁ週末をまたいででも時差ボケの解消を図りたいと思う。ということで開店休業が続くかもしれないがご容赦を。

2008年9月18日 (木)

速報!High Fiveが来日するそうである(でも行けない...)

High_five_quintet 新譜の出来も楽しかったHigh Fiveが来日するそうである。今回は単独公演で,11/16~11/19,Blue Note東京に出演。これはやはり行かねばと思ったのだが,この日程を見てガ~ン!! 次回のアメリカ出張日程と見事にバッティングしていて行けな~い。

ここはブログのお知り合いの皆さんに行って頂いて大いに盛り上がってもらいましょう。それにしても残念だなぁ。行きたいなぁ。

2008年9月17日 (水)

Harvie S:この名前はやめた方がいいよなぁ

Harvie_s "Now Was the Time" Harvie S (Savant)

出張から戻り,久々に音楽系の記事への復帰である。

私はいつもこのHarvie Sという名前を聞くと,Shiela EやRachel Zを思い出してしまうが,ShielaやRachelとは異なって,Harvieはむさくるしいオッサンである。だいたいSheilaやRachelはLast NameがEscovedoだとかNicolazzoだとか舌をかみそうな名前だからニックネームとしてアルファベットを使っているだけだが,Swartzなんて普通の名前なのになんでHarvie Sなんだっ!といつも突っ込みを入れたくなる。この名前だけで購買意欲が下がるジャズ・ファンは決して少なくないと思うのだが...。しかし,彼はこれまでもさまざまなミュージシャンと共演してきたベテランである。私としてはECMレーベルでのSteve Kuhn~Sheila Jordanバンドが懐かしいところである。

その名前はさておきのHarvie Sが名手Kenny Barronとデュオを展開する,しかも選曲がほとんど有名曲ということであれば,親密感と渋味溢れる演奏を期待するのが人情である。しかし,このアルバム,ベーシストのリーダー作だから仕方がないと言えば仕方がないが,ここで聞かれるミキシングはいかがなものか。リーダーのベースは増幅過剰,演奏はエコー過剰で,かつベースの音がでか過ぎで落ち着かないこと甚だしい。演奏自体は悪くないのだが,このサウンドはいかん。これでは音の方ばかりが気になって音楽そのものに没頭できないではないか。

そもそも私は増幅されたアコースティック・ベースの音が嫌いなので,このアルバムもその怖れがあることを認識しつつ購入したわけだが,やっぱり駄目だった。演奏の趣味は悪くないが,録音の趣味が最悪なのである。これはプロデューサーを兼ねるHarvie S本人と,共同プロデュースのLeni Stern(Mike Stern夫人がなんでここに?という感じである)を叱り飛ばしておきたい。星★★。

Personnel: Harvie S(b), Kenny Barron(p)

2008年9月16日 (火)

出張完了

ようやくヨーロッパ出張における仕事が終わり,これからフランクフルトから成田に向けて出発する直前である。

今回は仕事自体はそんなにきつくないと思ったが,移動と夜のお付き合いでかなり胃がくたびれてしまった。帰りの飛行機ではレポーティングをしなければならないが,食事はできるだけ控え目にしないと,胃が悲鳴をあげそうである。まぁ適当に乗り切ることにしよう。ということで,帰りはあまり映画が見られそうにないのは残念である。

2008年9月15日 (月)

最後の訪問地:ベルリンにて

Photo いよいよ出張の最後の訪問地、ベルリンに到着である。なぜベルリンなのか?

それは明日の仕事を終えてからレポートしよう。いずれにしても仕事なので、誤解なきように。

体力も限界なので今日はさっさと寝ます(zzz…)。

2008年9月14日 (日)

トレド訪問

Photo_2 出張中の週末を利用してトレドを訪れてきた。同地の大聖堂はそれは素晴らしいものであったが、内部は完全に写真撮影禁止のため、それを画像として見せられないのは残念である。

しかし、宗教には静謐さや、厳粛さが時には必要であり、その対応はある意味で潔いと思う。

それにしてもトレドは暑かった。この写真の抜けるような空の青さを見て頂ければ想像もつこうというものである。それでさらに疲労しているのでは本末転倒であるが、まぁ滅多に行けないということでよしとしよう。

2008年9月13日 (土)

スペインでは…

マイフェアレディでイライザの英語の発音をなおすのに"The rain in Spain stays mainly in the plain"というフレーズを使っていたと記憶しているが,ここマドリッド(海抜600メートルだそうである)は抜けるような青空でなるほどと思ってしまった。

出張は楽ではないがようやく週末である。仕事のレポーティングの進捗ははかばかしくないが,多少はスペインの休日を楽しむことにしよう。

さてどこへ行くとするか。

2008年9月12日 (金)

ローマ法王の訪問でパリは大渋滞...

現在,パリに滞在中であるが,9/12にローマ法王ベネディクト16世がパリを訪問し,ノートルダム寺院でミサを行うとのことである。

それに対応するために,パリのあちらこちらで交通規制が行われ,道は大渋滞である。仕事の移動は車だったため,ミーティングにも若干遅刻するという目にもあってしまったが,これもまぁ仕方あるまい。

私は現地時間の9/12の早朝にはパリを去ってしまうので,どういうことになるのかはわからないが,ノートルダム寺院の周りにはメディアやPA業者(サウンド・チェックがうるさいこと甚だしい)がうようよしていて,これじゃ敬虔な気持ちにはなれないよな~とか思ってしまった。これなら昨日の記事で取り上げたオルレアンの大聖堂の方が私はずっと好きである。そう言えば仕事が終わって訪れたオランジュリー美術館にユトリロが描いたオルレアンのサンクロア大聖堂とノートルダム寺院の絵画が並んで展示されていたが,私にとっては前者の方がずっとよかったと言っては偏りすぎだろうか?

まぁ,ノートルダムのステンドグラスもすごく立派だったが...。いずれにしても人が多過ぎた。

2008年9月11日 (木)

オルレアン再訪

Orleans 仕事でフランス,オルレアンを訪れたが,現地のスタッフのご厚意で,同地のサンクロア大聖堂を訪れることができた。私にとっては今回2回目の訪問となったわけだが,前回にも増してこの聖堂の素晴らしさには感動させられた。

オルレアンは百年戦争の折にジャンヌダルクにより解放され,街にはジャンヌの銅像があるだけでなく,今でも市民に愛されているそうである。この大聖堂にもジャンヌゆかりのステンドグラスがあって,それはそれは美しいものばかりである。ここにアップした写真(内部)は携帯で撮影したものだから,その雰囲気はわからないかもしれないが,私はこの聖堂において非常に敬虔な気持ちにさせられてしまうのである。

オルレアンを訪れる日本人はそれほど多くないだろうが,この大聖堂は本当に素晴らしいので,パリから足を伸ばす価値があると思う。また,オルレアンの街そのものも非常に美しく,魅力的であることは言うまでもない。

それにしても,ロンドンに比べるとオルレアンは大変暑かった。今日もこれからパリで仕事だが,明日にはマドリッドへの移動が待っている。マドリッドはもっと暑いかもしれない。

2008年9月10日 (水)

長い一日...

ロンドンでの仕事が終わった。年齢とともに時差ボケの解消が難しくなっている私だが,昨日は最後のシングル・モルトが利いて,朝5時までは熟睡したので,比較的順調に解消できる模様である。

しかし,長い一日ゆえ,体のだるさは解消できず,こうした時にはハードロックかヘビメタでも聞いて,脳を活性化させた方がよさそうである。と言っても手持ちの音源がないなぁ。仕方がないから,iPodに入っているLiebmanのブレーメンのライブでも聞くことにするか。刺激が強すぎて眠れなくなったりして...。明日は早朝にパリに移動である。辛いねぇ。

2008年9月 9日 (火)

楽しいロンドン,愉快なロンドン?

出張でロンドンにやってきた。私は米国に出張する機会は結構多いと思うが,今年は春先のドイツに続いて2回目のヨーロッパというのは結構めずらしいことである。本日はいかにもロンドンらしいどよーんとした雲行きであるが,まだ着いたばかりで,厳しい時差ボケに耐えなければならないところである。

タイトルのように「楽しいロンドン,愉快なロンドン」となるかは全くわからないが,とにかくこれから時差ボケ解消のためにはビールにウイスキーをかっくらって,こちらの22時には寝てしまうという必要がありそうだ。

こちらに来る飛行機の中では,3本映画を見たが,詳しくは追って記事にするとして,「インディ・ジョーンズ」にはがっくりきた。Harrison Fordにはもうアクションは厳しいのではないだろうか。

それにしても眠い。

2008年9月 8日 (月)

Journey:出張に引っ掛けたわけではないが...

Journey ゛The Journey Continues゛ Journey (SME)

本日から出張に出るのに引っ掛けたわけではないのだが(十分意図的?),本日はJourneyである。最近はヴォーカリストを変えて新譜を出し,結構好調なチャート・アクションを示しているJourneyだが,やはり70年代後半から80年代前半までが彼らのピークであったということに異論のある人はあまりいないだろう。このアルバムはそうした時期の曲を中心に収録した日本編集のナイスなベスト盤で,はっきり言って今の私にはJourneyはこの1枚で十分と言っても過言ではない。

JourneyはもともとがSantanaの分家みたいなバンドとしてスタートしていたわけだが,初期のインスト重視(それは演奏能力の裏返しのようなものである)のややプログレ的な作風だったものが,Steve Perryがヴォーカルとして参画してから,急速にポップ度を増し,人気も急上昇したという感じである。業界では産業ロックと揶揄されることも多い彼らだが,このアルバムに収録された曲を聞けば,いやいやよい曲を演奏していると言うことがわかる。時代の徒花と言われようが,いいものはいいのだから,私はそうした批判には与しない。時代が変わってもよいと思われるからこそ゛Open Arms゛はMariah Careyにカバーされ,更にはなぜか「海猿」の主題曲に選ばれて,リバイバル・ヒットを遂げるわけである。

まぁやや持ち上げ過ぎという気がしないでもないが,私としては同時代の音楽の一つであるから,ここに収められた曲はそれなりに懐かしいし,カラオケでもいくつかの曲は歌ってしまうという暴挙に出るわけである。

彼らの音楽はしょっちゅう聞きたいというものでもないが,たまに聞くとつい口ずさんでしまう自分が怖い。やはり同時代を過ごすというのは影響力が大きいのである。コスト・パフォーマンス含め,よくできたコンピレーションなので星★★★★。それにしてもドラムスのSteve Smithがジャズ(というかフュージョン)に走ったのには驚いたのも懐かしい。それつながりで,Steps Aheadの東京ライブでも聞くことにするか。

次回は順調ならばロンドンから珍道中日記だろうか。無理かな~。

2008年9月 7日 (日)

Stan Getz:豪華メンツによるMontreuxライブ完全盤!

Getz "Complete Live at Montreux 1972" Stan Getz (Gambit)

発掘音源のリリースを続々と行っているGambitレーベルからStan Getzのモントルーでのライブの完全盤がリリースされた。この1972年のライブはそのメンバーの豪華さに圧倒されるが,"Stan Getz Plays Chick Corea"的な趣があり,Getz,Corea双方のファンが楽しめるものと思う。このアルバム,もともとPolydor原盤であるが,そこでの未発表音源は"Portrait"というアルバム・タイトルで既発なので音源としての珍しさはないのだが,1枚のCDで楽しめるようになったことはありがたいことである。

それはそれでいいとして,このアルバムの最後にはポーランドのmuzaレーベルから発売されているワルシャワでのライブ音源が2曲追加されているが,そちらのアルバムを保有している私としてはこれは完全に蛇足である。まぁここでもイントロにアランフェスを引用するAl Daileyと"La Fiesta"をやっていて,同曲がこの頃のGetzのレパートリーだったことを想像させるものだが,muza盤を持っていればはっきり言ってこれはいらないのである。確かにポーランド盤ということもあって,muza盤は市場ではあまり見ないからありがたいと言えばありがたいのだろうが,ここはモントルーでの演奏だけでよかったような気がする。こういうのを余計なお世話というので星一つ減点して星★★★☆。

それにしても,このクァルテットのメンツはやっぱり強烈である。どうでもいいことだが,Polydorとの権利関係はどうなっているのかねぇ。そもそもはこれをCD化しないPolydorが悪いのだが。

Recorded Live at the Montreux Jazz Festival on July 23, 1972 and Live at the Congress Hall, Warsaw on October 27, 1974

Personnel: Stan Getz(ts), Chick Corea(el-p, p), Stanley Clarke(b), Tony Williams(ds), Albert Dailey(p), Jiri Mraz(b), William Walter Hart(ds)

2008年9月 6日 (土)

予告:多分毎日の更新は無理である

予めのお断りである。今年は元日から1日も欠かさず記事をアップしてきたが,仕事でほんの少しの間ではあるが日本を離れることになった。よって今後の皆勤はおそらく無理である。現地レポートが入ればそれもよし,絶対毎日書かなければ許さんというストイックな読者はこのブログにはいないことを期待して,予めのお断りである。

でも毎日続いたりして...。中年珍道中日記と名前を暫く変えようかな。

2008年9月 5日 (金)

Leon Ware,68歳にしてこのスイートさは何だ!

Leon_ware_2 "Moon Ride" Leon Ware(Stax)

Leon Ware,当年とって68歳である。この年齢にしてこのメロウなグルーブを生み出すこの人の頭の中は一体どうなっているのだろうか?

Leon Wareと言えばMarvin Gayeの"I Want You"というのが相場になっているらしいのだが,私のように予備知識なしで聞いている人間にとっては,はっきり言ってそんなことはどうでもよいと思えるほど,このアルバムはスイートな響きに溢れていて,思わず枯れた人間でもスケベなことを考えたくなるような「発情系」音楽である。

ここに収められた音楽とは全く関係のない話であるが,自分が68歳という年齢に達した時,こうしたメロウでスイートな感覚を持ち得るかと言うとそれは難しいことのように思う。この音楽を聞いていると人間性あるいは更に遡ってDNAの組成の違いを強く感じると思わざるをえないが,それにしてもである。いやいや私はこのグルーブに頭がくるくるするような思いをしながら,思わず聞き惚れてしまった。星★★★★☆。今年のソウル系のアルバムではAl Greenがダントツだと思ったが,このアルバムも暫くはヘビー・ローテーション確実である。たまらん。詳しいデータはまた別途アップしたい。

2008年9月 4日 (木)

イカす70年代黒人アクション映画主題歌集

Pimps "Pimps, Players & Private Eyes" Various Artists (Warner Brothers)

先日,このブログでのIsaac Hayesの追悼記事で,彼を追悼するにはオリジナル「シャフトのテーマ」をおいてほかにないと書いたが,そのために同曲を収めた70年代黒人映画音楽のコンピレーション盤を久々に聞いてみたらやっぱりよかったので,今回ちゃんと紹介をすることにした。

このアルバムはラッパーのIce Tがプロデュースの一翼を担っているのだが,もともと彼がテレビで放映していた"Trouble Man"のMarvine Gayeによるテーマ曲が最高だっ!とかいう話をもう一人のプロデューサーに電話したことからこのコンピの製作につながったらしいから,まさしくミュージシャンらしい乗りと言える。まぁIce Tと言えば,役者としても活躍しているから,70年代の黒人映画にはそれなりの思い入れもあったのだろう。

それにしてもよく揃えたものである。何本か日本未公開の映画も含まれているが,日本でも結構こうした映画が公開されていたことがわかって面白かった。公開されたものでは"Across 110th Street":「110番街交差点」という比較的まともな邦題や,「黒いジャガー」シリーズである"Shaft's Big Score":「黒いジャガー シャフト旋風」や"Shaft in Africa":「黒いジャガー アフリカ作戦」はさておき,"Trouble Man":「野獣戦争」や"Cleppatra Jones":「クレオパトラ危機突破 ダイナマイト諜報機関」,なんて一体どうやったらこういう邦題が思いつくのかと考えるだけで笑えてしまう。

しかし,そんなことは関係なく,ここに収められた音楽の数々は無条件にイカしている。Curtis Mayfieldが音楽を担当した"Superfly"からは"Pusherman"が入っているものの,何でタイトル・トラックが入っていないのだという声もあろうが,それは本家のアルバムで聞けばよいのであって,こうした曲が集められたコンピレーションだからこその魅力もあるのである。これをいちいちサントラ全部を集めていたらそれこそ大変なのだ。そういう意味で70年代(それも前半)を彩った黒人アクション映画の代表的な音楽が楽しめるアルバムは,ジャケットのセンスはさておき,より多くの人に知ってもらいたい。Marvin Gayeも素晴らしいが,やはり「シャフトのテーマ」は最高にカッコよかった。星★★★★★。1991年に発売されたこのアルバムがまだ廃盤になっていないということは,やはりそれなりのニーズがあるということであるし,こうした音楽に魅力を感じるリスナーは多いということだと思う。

余談だがこのアルバムのタイトルにあるPimpsとはポン引き,Playersとは(おそらく)プレイボーイ的な遊び人,Private Eyesとは私立探偵のことである。映画の内容を何ともストレートに表しているのがまたまた笑える。映画も見たくなってしまったなぁ。相当くだらないものもありだろうが...。

Personnel(Compiled Artists): Bobby Womack & Peace, The Impressions,  The Four Tops, Marvin Gaye, Isaac Hayes, Millie Jackson, Willie Hutch, D.C. Smith, Curtis Mayfield

2008年9月 3日 (水)

Shame on You!!

今回の突然の福田康夫の辞任劇には「恥知らず」という言葉しか思い浮かばない。安部晋三に続いてのこうした責任放棄には政治家としての矜持が一切感じられないものであり、彼らは首相としての責務を放棄するのであれば、議員辞職もするべきである。

今回の辞任劇が自民党内の「福田下ろし」を察知した上で、辞めさせられるぐらいなら自分から辞めるという判断もあったのかもしれないが、それにしてもいい加減とはこのことであろう。日本国民をなんだと思っているのか。こんな男に三顧の礼をつくして首相就任を要請した自民党議員の責任も重大である。これでは、あれだけ不人気にもかかわらず、任期を全うしようとしているGeorge W. Bushの方がまだましに見えてくるというものだ。

これで口が曲がったマンガ好き親父が一国の首相候補になってしまうこの国の政治には愛想が尽きると言わざるをえない。言うに事欠いて「適任かなと思わないこともない」等と恥ずかしげもなく語るこの人に日本の将来を任せたいと誰が思うのか。この口の曲がった親父にも「恥知らず」と言っておく。

また、メディアに登場して、今回の福田康夫の辞任を棚に上げて、民主党批判に話をすり替える後藤田正純にも思わず失笑してしまった。こういう謙虚さを持ち合わせぬ男を夫にした水野真紀の恥でもある。あ~情けない。この後藤田も相当の「恥知らず」である。

これでもし来るべき衆議院議員選挙で野党が政権交代を実現できなかったとしたら、そのときは民主党の議員たちにも「恥知らず」の言葉が飛ぶだろう。それぐらい日本国民は怒っているはずなのだ。

2008年9月 2日 (火)

ココログ出版モニター本の到着

Photo 以前にもこのブログでご報告のとおり,私はココログの出版モニターというのに当選して,自分のブログの内容が200ページ分,本になって送られてくるという幸運を得た。

その本がつい先日デリバリーされたのだが,このブログを始めた2007年1月1日から2007年の5月30日までの記事が活字になってきたのはそれはそれで感慨深い。しかし,我ながら字数というのを考えずに書いているのがバレバレで,モニターゆえに200ページという制限がある中,改頁の結果,1ページに数行しか書かれていない部分が結構あったのはややもったいなかった。とは言え,あくまでも活字化されることなどそもそも想定していないのだから,当たり前と言えば当たり前なのだが...。

しかし,ブログ開設当初ということもあり,現在よりも新鮮な気持ちで取り組んでいたはずであるから(こう毎日書いていると新鮮さはやはり薄れる...),当時のことを思い出しながらページをめくるのも,やや面映いながらも楽しいことではある。

まぁ,コンテンツはいつでもネット上でも見られるのだから,何も活字じゃなくてもネット上で回顧すればいいではないかというのも事実だが,デジタル・データと印刷物にはそれなりの個性の違いがあるということで,今回のモニター,やっぱり当たったのはラッキーだったということにしよう。

2008年9月 1日 (月)

Sarah Vaughanブラジルを歌う

Sarah "O Som Brasileiro De Sarah Vaughan" Sarah Vaughan (RCA)

このアルバム,曲違いでPabloレーベルから"I Love Brazil" としても発売されたことがあるはずだが,原題を訳せば「Sarah Vaughan,ブラジルを歌う」って感じか。私は冒頭にMilton Nascimentoとの"Bridges"が入っているがゆえに,このブラジル・オリジナル盤の方をずっと聞いてきたのだが,最近はPablo盤にもボーナス・トラックとしてこの曲が収められるに至って,このオリジナル盤のありがたみはだいぶ下がってしまったかもしれない。

いずれにしても,大歌手Sarah Vaughanがあの野太いヴォイスでボサノバやブラジリアン・ミュージックを歌うと一体どうなってしまうかという一抹の不安がこのアルバムを実際に聞く前にあったことは事実であるが,一旦聞き始めてしまえば,それが完全に杞憂であったことがすぐわかる素晴らしい歌唱集である。リオデジャネイロで録音されたこのアルバムに参加しているブラジルのミュージシャンたちも,Sarahに対するリスペクト溢れる好伴奏,好アレンジで貢献しており,Sarahの作品にしては比較的コンテンポラリーな響きを持つところがまた実によい。

まぁそれでもこの音楽にはやっぱりSarahの声はやや太過ぎるかなと感じさせるところもないわけではないが,ブラジル音楽さえも自らの世界で見事に表現してしまうSarahの圧倒的実力の前には,そんなことはどうでもよくなってしまう。不世出の名歌手による素晴らしいアダプテーションとして記憶に留めたいアルバムであり,うまい人は何を歌ってもうまいということを見事に実証している(逆に言えば,下手な歌手がいくら策を労しても無駄という話もある)。

本作をSarahの最高傑作とは思わないので星★★★★☆とするが,満点をつけてもいいと思える作品。35分という収録時間も一気に聞き通すのに丁度よい(最近のCDは収録時間が長過ぎて疲れるのだ)が,どこから聞いてもよいというのは大したものである。でもやはり私はNascimento参加の2曲かな~。

Recorded on Oct 31, Nov. 3, 4, 5 & 7, 1977

Personnel: Sarah Vaughan(vo), Milton Nascimento(vo, g), Dorival Caymmi(vo), Jose Roberto Bertrami(el-p, org), Tom Jobim(p), Edson Frederico(p, arr), Novelli(b), Sergio Barroso(b), Claudio Bertrami(b), Helio Delmiro(g), Roberto Silva(ds), Wilson Das Neves(ds), Danilo Caymmi(fl), Paulp Jobim(fl), Chico Batera(perc), Ariovaldo(perc), Luna Marcal(perc), Marucio Eihorn(hca)

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