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2008年8月12日 (火)

遅ればせながらHiram Bullockを改めて追悼する(3)

Way_kool "Way Kool" Hiram Bullock (Atlantic)

 

Hiram Bullock追悼シリーズ第3弾。Atlanticレーベルにおける第3作も,Hiramのギターという点に関しては同レーベルでの"From All Sides"や"Give It What U Got"とほぼ違いはない。ここでも相変らずの「タンク・トップ野郎」のHiramがジャケを飾っているし,少なくとも本人は基本的なスタンスを変えられる人ではないのである。

 

しかし,アルバムの観点では本作はゲストを迎えることなく,Hiramが自己のバンドで作りたいように作ったという感覚が強い。そういう意味ではあまり有名どころは参加していないが,Hiramによるライナーの記述からもツアーを通じて練り上げてきたと思しきグルーブをサウンド化するという意図がプロデューサーとしてのHiramの思いだったのだろう。聞いていて思うのはこのアルバムが作られた1992年という時代もあるが,Prince的なリズムの強さだろうか。音楽的に見れば,1992年はPrinceのピークは過ぎていたと思うが,それでも厳然たる影響力を及ぼしている。"Show Me"のリズム・フィギュアなんてまるでPrinceだしなぁ...。よくよく見るとミキシングはPrince所有のPaisley Parkで行われている。さもありなん。

 

打ち込みも使われているこのアルバムでは,従来のフュージョン的なグルーブから,更に一歩進んだグルーブをここでは提示したかったではないかと想像される。その一方で前2作よりはボーカルは控え目である。

 

このアルバムには前作でも共同プロデュースで重要な役割を果たしたRicky Petersonも参加しているが,本作ではどういう人か全然知らないDave Delhommeなるキーボード・プレイヤーが作曲面でも大きく貢献しているが,後々にはEric Claptonのバンドにも参加したことがあるようである。へェ~って感じであるが,このグルーブとClaptonはちょっと結びつかないなぁ。

 

いずれにしても,今回Atlanticレーベルでの3作を聞いてきて,アルバムとしてのインパクトは徐々に下がってきているように感じられてしまった。星★★★。よって,私はこの"Way Kool"を最後にHiramのアルバムを購入するのをやめたのであるが,彼のリーダー・アルバムそのものの出来と,彼がSanbornやGil Evansとのバンドで果たした役割とは私は別に考えているから,やはりきっちり追悼すべきミュージシャンだと思うのである。このアルバムの最後に収められたBeatlesの"Dear Prudence"を聞きながら,改めてこの愛すべきタンクトップ野郎,Hiram Bullockのご冥福をお祈りしたい。

 

Personnel: Hiram Bullock (g, vo, key), Ricky Peterson(key, vo), Will Lee(b, vo), Charlie Drayton(ds, vo), Don Alias(perc), Dave Delhomme(key), Steve Logan(b), Steve Wolf(ds), Parl Peterson(g, b, key,vo), Craig Schumacher(vo), Matt Seitz(scratch)

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