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2008年8月23日 (土)

「偉大な生涯の物語」:真面目な宗教映画である

Greatest_story 「偉大な生涯の物語(The Greatest Story Ever Told)」('65,米,United Artists)

監督:George Stevens

出演:Max von Sydow, Dorothy McGuire, Charlton Heston, Claude Rains, Telly Savalas, David McCallum, Gary Raymond, Michael Anderson, Jr., Jose Ferrer

長い休みでもない限り,なかなか見られない映画がある。特に1本3時間を越えるようないわゆる超大作は特にそうである。この映画も3時間20分,更にはイエス・キリストの生誕から復活までを描くものであるから,襟を正して見なければならず,これはおいそれとは見られぬ作品である。

私にとってはやはり゛Shane゛のと呼びたい名匠George Stevensが巨費を投じて撮ったこの作品は,かなりストレートに新約聖書そのままにイエスの生涯を描いたものであり,決してギミックに溢れたスペクタクル巨編ではない。よって,かなり真面目に対峙しなければならないものであって,キリスト教の宗教感を持たない人にとっては,何が面白いのかは理解できない部分が多かろう。

主役のMax von Sydowは,この世で最も難しい役と言っても過言ではないイエスの姿を真摯に演じていて好感が持てるが,やはり映画そのものが真面目過ぎるので,エンターテインメント性を求めると裏切られることは間違いない。そうした面を埋めるため,多数のカメオ出演者を登場させているのであろう。John Wayneなんてセリフ1行で,何のこっちゃという感じだが,それに比べれば,Sidney Poitierなんて目立ったものである。全編を通じて,あそこにもあんな人が,そこにもこんな人がという感じであるが,そこはキリスト教が強い影響力を持つ米国である。彼らのほとんどはノー・ギャラなのではないかと,ついうがった見方もしてみたくなる。

繰り返すが,これは真面目な宗教映画であって,キリスト教を信仰しない人間が見ても,「ふ~ん」という反応しか示せまい。意外や意外,ロザリオを鞄に忍ばせる私は結構敬虔な気持ちになってしまったが...。

ということで,映画の性格上,私はこの映画に星を付けることにはためらいがあるが,興行的には惨敗を喫したというのが,この映画の性格を示しているものと思う。同じイエスの時代を描いていても,それを背景として使った゛Ben Hur゛のようには行かないのである。

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映画」カテゴリの記事

コメント

Toshiyaさん、おはようございます。外は、相変わらずの雨です。。

この映画は見たことがないですが、ベン・ハーは大分前に見ました。宗教映画の批評は難しいですよね。ディズニー映画の、モーゼの十戒、トム・ハンクスのレオナルド・ダビンチなどでは、その都度色々と考えさせられました。

こちらもアメリカ同様、キリスト教の色合いが濃いですが、ただ、近年は、ドイツ人の教会離れ、及び、イスラム教徒へ改宗するドイツ人も少ないです。

実は、私自身、クリスチャンなのですが、あまり敬虔な信者(本当に俄仕込みです!)ではないので、日曜礼拝にもほとんど出席したことがないくらいです。(苦笑)ただ、演奏の仕事で、教会に出入りする機会が多いので、自動的に各種ミサに触れているような気がします。(こんなこと、言ってはいけないかも。。)

ロザリオを鞄に忍ばせているのですね。。自身は、一応?!プロテスタントなのですが、アメリカ人のカトリックの敬虔な信者の知り合いから、大分前ですが、私が洗礼を受けた時に、プレゼントとして頂きました。

Laieさん,こんにちは。ロザリオは娘の学校で父親教育ってのがありまして,それで影響を受けてしまいました。私も「敬虔」ということはないですし,洗礼も受けておりませんが,キリスト教的なものの考え方にはかなり影響を受けていますし,精神的にはクリスチャンみたいな部分があると思っています。そうは言いつつ,先日のドイツ出張時にはケルンの大聖堂でまたロザリオを買ってきてしまった私ですが...。

この映画は新約聖書をストレートに映画化したものですが,異教徒には理解できない部分も多々あると思います。映画はエンタテインメントであり,芸術ですが,そこで宗教を描こうとするには,この映画はストレート過ぎて,どちらにもなれないところが辛いのではないかと思います。その点,「十戒」や「ベン・ハー」はエンタテインメントの要素が残存しているから,あんなに長い映画でもいけていたのでしょう。

本日、続投第2弾です。。

ケルンの大聖堂の塔には、登られましたか。徒歩にも関わらず、しっかり入場料は取られますが、頂上からの一望は、登った人のみ味わえるかもしれません。ロザリオは良い記念になりましたね。

洗礼は、アメリカで受けました。それも、冬の太平洋に服のまま飛び込んだので、もう嘘のように寒かったです(苦笑)

ただ、洗礼を受ける前から、聖書勉強会や、催しなどがあれば、積極的に参加していました。やはり、教会音楽を知る上でも、キリストの背景を知らなくてはいけないと思ったのが理由です。

洗礼を受けた理由もいくつかありますが、当時自分を取り巻く友人関係の多くが敬虔なクリスチャンだったり、同じ時期に父親が亡くなったこと、音楽を通して、教会とは、将来的にも関わって行きたかった、などの理由があります。

敬虔なクリスチャンの中の多くが、ある時、特別な光りが差し込んで、神を受け入れた、などど話す人もいましたが、自分には、なかったです(苦笑)

ただ、帰国を前にして、牧師先生に、洗礼はクリスチャンになる為の入学式で、卒業式ではない、と言われ、勧められたので、洗礼を受けたという感じです。なので、全くの安易です。。実家の家族は元より、親族にもクリスチャンは自分だけです。。

だからと言って、先祖の繋がりは今もってありますし、帰国すれば、最低2回は、お墓参りもします。

こうしてドイツに住むようになり、日常生活において、宗教との密接な関わりは、避けて通れない、と深く実感させられます。先にお話ししましたように、敬虔なクリスチャンではありませんが、クリスチャンの輪に入っても違和感を覚えず、受け入れられるようになりました。

特に、ドイツに於けるイスラム教も、本当に難しい問題です。トルコ人も話して見ればフレンドリーなのですが、全てコーランの教えだから、の一点張りで返されるので、妥協線が持ちにくいかな、というのが印象です。それだけ、敬虔なのかもしれませんね。

また、本題からかなりずれてしまいました。。すみません。。

Laieさん,こんばんは。流石牧師様,「洗礼はクリスチャンになる為の入学式で、卒業式ではない」とはよいことをおっしゃります。

人の宗教感には強弱は当然あると思いますが,私なんていい加減なもんです。ある時は仏教徒,ある時はクリスチャンみたいな感じですからね。イスラムが多数派のインドネシアに仕事で滞在しているとき,生活と宗教が密着していることは凄いと思いました。いずれにしても多様な価値観を認め合わないといけないとは思いますね。

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