2019年8月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31

2017年おすすめ作

無料ブログはココログ

« Al Green:これぞソウルの王道である | トップページ | 山下洋輔の保守的25周年記念盤 »

2008年7月 4日 (金)

山下洋輔が当時の若手を従えて

Playground 「プレイグラウンド」山下洋輔ニュートリオ(Verve)

私にとって山下洋輔と言えば,今も昔も"Montreux Afterglow"なのだが,実は学生時代には大学祭に呼んでしまったぐらいの結構なファンである。あるいは「であった」と過去形で言うべきかもしれない。現在の山下洋輔はフリー度が低下し,かなりコンベンショナルな感じが強くなっているが,それでも燃えるグランドピアノを演奏する「ピアノ炎上2008」を開いたりと相変わらずのお茶目なところも持った人である。

その山下洋輔が90年代前半に当時の若手を従えて結成したニュートリオによるアルバムだが,このトリオでのアルバムは本作だけだと思う。しかし,一作ではもったいなかったのではないかと思わせるようなスピード感溢れる作品(ライブでもこのトリオの演奏は爽快なスピード感があった。)となっていて,私は結構この作品が気に入っている。

リズムを担う小松康,堀越彰のご両人はロック・ビートもいけるかなりのテクニシャンで,山下とのコンビネーションも悪くない。制作サイドでは彼らだけではちょっと弱いと考えたのか,管も何曲かで加わるが,トリオで勝負するという選択肢もあったように思える。しかし,本作の中で,最も聞き応えがあるのは「おじいさんの古時計」なので,まぁその選択は正しかったということになろう。この「古時計」であるが,まさに"Montreux Afterglow"の"Ghost"へのオマージュとも言うべき演奏である。ここでの菊地は゛Ghost゛において坂田明が聞かせた「赤とんぼ」の引用を意識していることは明らかで,山下も"Ghost"同様のドシャメシャ度で受けて立っているのが微笑ましい。

これに比べるとほかの曲はやや大人しく聞こえるが,先にも書いたとおり,演奏のスピード感は十分楽しめると思う。今やこのアルバムも廃盤というのは惜しいような気がするが,中古盤市場ではかなりの安値で出回っているので,入手はそれほど難しくあるまい。星★★★☆。

Recorded on October 23 & 24, 1992

Personnel:山下洋輔(p),小松康(b), 堀越彰(ds),林栄一(as),菊地成孔(ts)

« Al Green:これぞソウルの王道である | トップページ | 山下洋輔の保守的25周年記念盤 »

ジャズ(2008年の記事)」カテゴリの記事

コメント

このアルバム どうすれば手に入りますか。または聞く事ができますか。。

ミツバチさん,こんにちは。

ご質問にお答えするならば,このアルバムはしょっちゅう中古盤屋で見掛けますので,入手は難しくはないと思います。

ご近所に適当な中古盤屋がないということならば,ヤフオクでアラート登録をしておけば,本作が出品されるとメールが飛んできます。この作品なら激しい値付けバトルにはならないと思います。

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 山下洋輔が当時の若手を従えて:

« Al Green:これぞソウルの王道である | トップページ | 山下洋輔の保守的25周年記念盤 »

Amazon検索

2018年おすすめ作