Karl-Martin Almqvist:スウェーデンの新主流派?
"Stretching a Portfolio" Karl-Martin Almqvist Quartet (Prophone)
最近は皆さんのおかげ(?)で欧州ジャズを聞く機会が増えてきたが,何の情報もなく自分でCDを選んで購入するのはある意味ギャンブルに近いものがある。CDショップの店頭でたまたま出くわしたこのアルバムに関しても私が得られた情報は,スウェーデンのテナーによるワンホーン・クァルテットで,レーベルが以前買ってたいへんよかったPeter Asplund盤と同じProphoneということだけである。ジャケットも何だかなぁというものだが,まぁ自分の審美眼を磨くための投資だと思って買ってみた。
結果はどうか。これは悪くない。演奏全体のレベルは結構高い。さすがスウェーデンである。響きはクールな新主流派的な感じであり,暑苦しさはほとんど感じさせない。逆に言えば高揚感には乏しいとも言えるのだが,そこはスウェーデンだからこういうものだろう。
本作では多くがリーダーの自作で占められているが,収められている曲の個性(作曲そのもの)が多様で,どういう指向なのかよくわからない部分もある。例えばミディアム・ファストで演じられる゛Survival Instincts"とそれに続くメランコリックな゛Home゛,さらにはその次の゛Two Step゛を聞いて,同じ人の曲と思う人がどれだけいるだろうか。ほかにももう少し書きようがあったのではないかと思わせる曲もあり,演奏レベルと作曲能力は必ずしも合致しないと感じられる部分もある。
しかしである。トータルとしては高い演奏能力は実証されているし,これはこれで楽しめるアルバムではあった。星★★★☆。でも私にはこの世界での修行がまだまだ足りないなと思ってしまった次第である。よくよく調べてみると,この人,中古で拾った西山瞳のライブ盤に客演していて,初体験ではなかったのであるが,西山のアルバムがあまりピンとこなくて,完全に失念していた次第。あきませんな。
Recorded on February 11 & 12, 2008
Personnel: Karl-Martin Almqvist(ts), Jonas Stholm(p), Filip Augustoson(b), Sebastian Voegler(ds)
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