Daniele Scannapieco:やはりラテン系は熱いのだ
"Lifetime" Daniele Scannapieco (Picanto)
私のブログのお知り合いの皆さんは欧州ジャズに造詣が深い方ばかりで,私のようにどちらかというと聞く音楽が米国系が主で,欧州系はECMレーベルが中心のような人間にとっては,ほとんどの場合,皆さんがアップされている記事が私のアルバム購入時の決め手となっている。このアルバムも皆さんが盛んに記事にされているのに影響されて購入したものだが,同じレーベルから出ているDominique Di Piazzaは買ったものの,完全に見過ごしていたアルバムである。結果はどうだったか。やはり「吉」である。
不勉強にして私はDaniele Scannapiecoというミュージシャンについては初耳であった。実は私にこのアルバムの購入を決めさせた大きな要因がStefano Di Battistaの参加である。ライナーをよくよく見ると,全9曲中7曲の作曲にDi Battistaが関わっており,これはScannapiecoとDi Battistaの双頭アルバムと言ってもよいように思えてきてしまうし,演奏でもDi Battistaはこうでなければならんというような演奏を展開していて,私は「おいおい,自分の名義のアルバムよりいいのではないか」と思ってしまったぐらいである。
私は欧州ジャズはその地域毎に音楽の特性に違いがよく出ているように考えている。造詣の深い方々には怒られてしまうかもしれないが,誤解を恐れず極めて大雑把に言えば,スウェーデンは透徹,ノルウェーは(エレクトロニクスも取り入れた)ややコンテンポラリーな感じ,英国は完全フリーかモダン・トラッド,フランスはちょっとひねくれた音楽といったところであろうか。その中で,イタリアはラテン系らしい特に管が入ると熱く燃えるハード・バップ的演素が多いように思う。このアルバムも例外ではなく,冒頭から思わず乗せられてしまうような演奏である。大体私が好きなイタリア系ジャズはこの手のものか,Enrico Pieranunzi系美的世界のどちらかである。ということで,このアルバムも私の好みにジャスト・フィットということで非常に楽しめた。
で,全然リーダーのScannapiecoについて触れていないので最後に書いておくと,私はこのテナーの音色が好きである。柔らかい音色とテクニックも十分と思わせるフレージングのギャップが楽しめる。しかし,この音色ゆえにメカニカルという印象を与えないところが気に入った。やはり欧州ジャズは奥が深いと改めて思った次第である。星★★★★☆。以前,スウェーデン・ジャズ恐るべしと書いたが,イタリア・ジャズもまた同様。もう少し勉強せねば。
ということで,このアルバムは単体としても楽しめるが,Stefano Di Battistaのファンは見逃してはならない好アルバムである。それにしても,なんで録音がパリなのかねぇ(録音日はデータなし)。
Personnel: Daniele Scannapieco(ts), Stefano Di Battista(as, ss), Flavio Boltro(tp, fl-h), Julian O. Mazariello(p, org), Dario Rosciglione(b), Andre Ceccarelli(ds), Bernard Arcadio(p)
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» 10 Cmが欲しい LIFETIME / DANIELE SCANNAPIECO [JAZZ最中]
社会に出た昔、仕事の関係で数字を見ていても、センチだったりミリだったりで、小さくても0.1ミリ単位でした。
それがこのごろではミクロンだナノだと、1ミリの1/1,000や1/100,000,000の話をしなければならなくなり、感覚がついていきません。
大きい方は万の下の方で生活しているのは変わりませんが、億だって知らない訳ではありません。(生活はもうすこし上に行きたい。奥さんもそう言います。)
そう言えば奥さんは、あなたがもう10Cm高かったら良かったのにとよく言います。
もう10センチ高かった... [続きを読む]
受信: 2008年7月 1日 (火) 21時40分
» Lifetime/DanieleScannapieco [MySecretRoom]
庭にオレンジの透かし百合が満開です。緑の中に咲き乱れるお姿、、実にお洒落な色合いなのです。。まるで、イタリアの伊達男のようです。リーダーのDanieleScannapiecoは、1970年生まれのイタリアのテナーサックス吹き。最初のアルバムが出た頃は、個性が足りないとか...... [続きを読む]
受信: 2008年7月 2日 (水) 09時47分
» Daniele Scannapieco 『 Lifetime 』 [雨の日にはJAZZを聴きながら]
04年にHigh Five Quintet のセカンド『 Jazz Desire 』が日本に紹介されて以来、彼ら及びその周辺の一挙手一投足が気になってしょうがないイタリアン・ジャズ・ファンは多いのではないか。僕もそのひとりだが、昨年のマリオ・ビオンディとの共作盤(前項あり)を別にすれば、彼ら単体での新作は04年以降、制作されていない。その点が非常に残念なのだが、メンバー全員が超売れっ子となってしまった現在では、スケジュール調整が難しいのであろうことは容易に想像できる。 そんな中、ファブリツィオ・ボッ... [続きを読む]
受信: 2008年7月 4日 (金) 15時19分
» Daniele Scannapieco LIFETIME [JAZZとAUDIOが出会うと...]
この盤はHMVのWEBで宣伝をやっていたのですが、このジャケなのでよく目立っていたわけであります。
で詳細を何気なく見たら、メンツがよさそうなのでそのまま購入しちゃった盤です。
ということで、Daniele Scannapiecoという名前は初めて聞く名前だったのですが、これが3枚目のアルバムで、他にHigh Five Quintetでの活躍が有名な方のようです。
※そのHigh Five Quintetの新譜が出る?出た?(http:/..... [続きを読む]
受信: 2008年8月 1日 (金) 06時25分

















コメント
中年狂さん、こんにちはmonakaです。
私もblog仲間の情報で段々とアルバムを見つけていますが、いいものが多いですね。
すべてのアルバムを知ることは出来ないので、それが良かったという信頼出きる情報は一番ですね。
投稿: monaka | 2008年7月 1日 (火) 21時48分
monakaさん,コメント,TBありがとうございます。
特に守備範囲外のジャンルの場合,自分の審美眼だけでは追いきれないですから,皆さんの記事が非常に役に立っています。このアルバム然り,Peter Asplund然りでした。
餅は餅屋で,信頼に値する皆さんの情報は本当に貴重だと思います。monakaさんもそのソースの一人です。引き続きよろしくお願いします。
投稿: 中年音楽狂 | 2008年7月 2日 (水) 05時53分
おはようございます。
>なんで録音がパリなのかねぇ
Andre Ceccarelli先生かしら。。ねぇ。。。
モザイクをのぞいてましたら、、、
ジョニースミス、ッテギターの7枚ものボックスがあったのです。
欲しいなぁ・・・。(爆)
早く、Pendulumに打ちのめされたい、、思いでいっぱいです。
さて。。。
只今、アンナブログではありますが。。
トラバいたします。
良かったら、、トラバして下さいませ。
投稿: Suzuck | 2008年7月 2日 (水) 09時46分
すずっくさん,こんにちは。コメント,TBありがとうございます。
早く打ちのめされて下さい(笑)。DHLでオーダーされたのであれば,そんなに時間は掛からないと思います。
Johnny Smithですか。それはまた渋いなぁ。でも財政を圧迫しますね。
こちらからもTBさせて頂きます。
投稿: 中年音楽狂 | 2008年7月 2日 (水) 10時22分
TBありがとうございます。
このところ、仕事に忙殺されていて、ブログをみる
時間もありませんでした。やっと、週末のこの時間に
なり、暇ができました。でも、あしたも仕事です。
午前中だけだけど。
中年音楽狂さんは、エンリコ・ピエラヌンツィのファンなのに、イタリアのハードバップはあまり聴かれないのですね。ちょっと意外ですが。
これからも欧州系中心でいきますので、どうかよろしく。
P.S. ブログのデザイン、これテンプレートですか?いい感じですね。少なくとも以前のよりはスマートな感じでいいです。
投稿: criss | 2008年7月 4日 (金) 15時17分
crissさん,コメント,TBありがとうございます。お仕事大変ですね。ご自愛下さい。
私はおっしゃるとおり,これまでPieranunziを除いては欧州系への関心がそれほど高くはなかったのですが,皆さんのおかげで(笑),こちら方面での散財も増えてきました。なかなか大変ですわ。
ブログのデザインですが,これはココログでテンプレートとして提供されているものです。前のがちょいと暗い感じでしたからね。おほめ頂きありがとうございます。
投稿: 中年音楽狂 | 2008年7月 5日 (土) 10時00分