CSN&Y:久々のライブ音源だが,リリースのタイミングがなぁ...
だいぶ前になるが,私はこのブログに「私をアメリカン・ミュージックへと誘ったCSN&Yのライブ」ということで彼らの゛4 Way Street゛を紹介したことがある。このアルバムはそこにも書いたが,私の音楽の嗜好に大きなインパクトを与えたものであり,それ以来私はアメリカン・ロックやSSWの深みにはまっていったのである。
そうしたCSN&Yであるから,新譜が出るとなればやはり買ってしまう。このアルバムは2006年の再結成ライブのドキュメンタリー映画のサウンドトラックとなっているが,このライブそのものが,George W. Bushを批判するためのもののようだから,当時のYoungの新譜゛Living with War゛とリンクしたものと考えてよかろう。
しかし,この音源,George W. Bushの任期があと半年程度となった今発売する意義があるのかどうかは疑問である。もはやBushは任期を全うすることしか頭にないわけで,このタイミングでこんな音源が出たからと言って,米国内に改めてBush批判が高まるかと言えば若干疑問がある。よって,この音源を出すならば,映画のサウンドトラックという体裁ではなく,録音直後にリリースすべきであったと思うのだがどうだろうか。
こうした反Bushの動きの音楽界における急先鋒はYoungその人であったから,このライブもこれまでのCSN&Yの再結成アルバムと異なって,Youngの推進力が強く感じられる。Neil Youngのファンにとってはそういう観点では嬉しいアルバムである。ただ政治と音楽を結びつけることに必ずしも多くのリスナー(特に日本のリスナーはそうだろう)が賛同する訳ではなかろうから,そのあたりの評価は微妙である。私はBush嫌いであるから,こういうアルバムを聞いていると思わずニヤニヤしてしまうわけであるが,それでもやはりタイミングがなぁ...。
演奏はそれなりのものであるが,このメンツで゛Living with War゛のコーラスを聞かされてしまうと,それはそれでやはり感慨深いものがある。ただ,昔の彼らのハーモニー等を期待してしまうとやや肩透かしを食らってしまうだろう。ただ,゛Deja Vu Live゛というタイトルはやや疑問。確かにドキュメンタリーのタイトルもそうらしいのだが,ここはYoungもアルバム中で発する"Speech of Freedom"とすべきだっただろう。そうすると,セールスが...というのも当然の判断だが,やはりそれがミュージシャンとしての矜持であり,ポリシーってものではないかと思う。尚,2曲目のみNeil Youngによるスタジオでのソロ録音。完全に映画のテーマ音楽って感じである。星★★★☆。
Personnel:David Crosby(vo, g), Stephen Stills(vo, g, key), Graham Nash(vo, g, p), Neil Young(vo, g, b, p, key), Rick Rosas(b), Chad Cromwell(ds), Spooner Oldham(key), Ben Keith(pedal steel), Tom Bray(tp)
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コメント
CSN&Yというよりニール・ヤング With CSNといったほうが良さそうなアルバムですね。ジャケット写真からしてニール・ヤングが格好良く写っているのに対して、グラハム・ナッシュは光線の加減が災いしているのかまるで病人のような顔色。スティーヴン・スティルスとデヴィッド・クロスビーは若かりし頃の白黒写真が使われています。在りし日の2人みたいな扱われ方で少々趣味が悪いように感じました。また、1曲だけソロを取るスティルスの痛々しいこと。病み上がりとはいえ衰えが隠せないのかもしれません。
アルバムにはブッシュ批判のメッセージが込められているようですが、彼らは当然オバマ支持でしたね。あとひと月、衆議院選挙と同様に目が離せません。
投稿: Fineline | 2008年10月 6日 (月) 21時41分
Finelineさん,ここでの演奏はご指摘の通りでしょう。敢えてCSNYあるいはDe Javu等と言わず,Neil Young with Friendsぐらいにしておいてもらった方がよかったでしょう。
いずれにしても,私はこれを聞く時間があるなら,昔のアルバムを聞きますね。
投稿: 中年音楽狂 | 2008年10月 7日 (火) 21時01分