ベーシスト必聴(だろう):Dominique Di Piazzaの初リーダー作
"Princess Sita" Dominique Di Piazza (Riff Raff Jazf)
これまでもJohn McLaughlin(記事はこちら)やAntonio Farao盤(記事はこちら)で取り上げてきたDominique Di Piazzaであるが,これが初リーダー作らしい。シシリーで生まれ,ジプシーの継父に育てられたと彼のバイオにはあるが,冒頭の「これがベースかっ」と思わせるアルペジオを聞けば,クラシック・ギター系の演奏経験があるに違いないと思わせるし,そのバイオからしても幼少の頃からガット・ギターを弾いてきたのではないかと感じさせる。
それにしても,冒頭の1曲を聞いて正直なところ,私は一瞬ギターかと思ってしまったのだが,ベースでこういうラインを弾くというのは相当の握力が必要なのではないだろうか。Dominique Di Piazzaという人は,スラッピング等の技は使わず,サウンドも柔らかい。そして何よりもよく動く指が特徴のベーシストなのだが,強烈に「凄い」と思わせることなく,実は大変なテクニックを見せているようにも思える。
こうしたテクニックを持つベーシストであるから,編成は小さい方がその技がよくわかるということで,今回もクラシック・ギター,ドラムスとのトリオという編成になったのだろう。ギターとベースのユニゾンで目が点になるという点では"Captain Fingers"におけるLee RitenourとAnthony Jacksonと私の中では相場が決まっているのだが,あそこまではいかないとしても,強烈なユニゾンを一部で聞かせている。しかし,それがギミックとなっておらず,平然とこなしているように感じさせてしまうのである。
但し,編成もあろうし,これがDi Piazzaの資質なのだろうが,演奏はどちらかというとクールな印象が強い。その中で,上述のように「凄い」ことを普通にやってしまっているという感覚である。私としては,もうちょっと激しい展開があってもよかったかということで星★★★☆とするが,この人には注目が必要だと感じさせる一作ではある。
ところで,Di Piazzaはこの夏,John Mclaughlin & the 4th Dimensionというバンドで欧州ツアーに出るらしいのだが,このバンド,Di PiazzaとHadrien Feraudのツイン・ベースのようにも見える。どんなことになってしまうのだろう。うーむ,見てみたいものだ。
Recorded on June 22-24 and July 22, 2007
Personnel: Dominique Di Piazza(b), Nelson Veras(g), Manhu Roche(ds)
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プログレ好きは、馬鹿テクに弱いのでしょうかね。中年音楽狂さんも、これ、拾いましたか。
やはり、こういう馬鹿テクベーシストは、凄腕のリーダーに使われてこそ、本領を発揮できるのではないかと思うのですがね。
>Di Piazzaはこの夏,John Mclaughlin & the 4th Dimensionというバンドで欧州ツアーに出るらしいのだが,このバンド,Di PiazzaとHadrien Feraudのツイン・ベースのようにも見える。
ツイン・ベースなのかどうか、はっきり記載されていませんよね。ドミニクのMyspaceをみると、ベースがドミニクだけのステージ画像が貼ってありますけど。レギュラーはアドリアンで、アドリアンが出演できないときにドミニクが助っ人で出演するのかと、思いますが。一人でも十分分厚いサウンドがでるのに、2人もいらんでしょ、やっぱり。
あ、それから、せっかくTBしていただいたようですが、うまく拙ブログに貼られていません。ごめんどうでももう一度、試してみてくださいませ。
投稿: criss | 2008年6月22日 (日) 01時03分
crissさん,コメントありがとうございます。
確かにプログレ好きはバカテクに弱いです(笑)。
4th Dimensionですが,私も判断に苦しむのですが,レギュラー+Di PiazzaとMy Spaceには書いてありますから,やはりクインテットではないかと思えてしまいます。もしかして前座?という話しもありますが。
私としてはMilesバンドのFoleyのようなリード・ベーシストってのもありかなと思いますが,想像だけが膨らんでいきますねぇ。
ちなみにTBはリトライしましたが,やはりうまくいっていないかもしれません。
投稿: 中年音楽狂 | 2008年6月22日 (日) 10時31分
>私としてはMilesバンドのFoleyのようなリード・ベーシストってのもありかなと思いますが,想像だけが膨らんでいきますねぇ。
フォーリー、懐かしいですね。
あの人、オクターブ高い弦を張ってましたね。
今、あの人は?てな感じで、どうしてるのでしょう。
テクニックはあるようには見えなかったから、流行りもので終わっちゃったのかな。
やはりTBできていないようなので、勝手ながら、僕の記事にリンク張っておきました。
どうぞ、よろしく。
投稿: criss | 2008年6月25日 (水) 19時43分
crissさん,おはようございます。コメントありがとうございます。また,記事のリンクありがとうございます。お手数をお掛けしました。
私はFoleyの何がいいのか今でもさっぱり理解できていませんが,確かに「あの人はいま?」状態ですねぇ。
投稿: 中年音楽狂 | 2008年6月26日 (木) 07時37分