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2008年5月22日 (木)

インド人ミュージシャンを迎えたJohn McLaughlinの新作はインド色薄め

Floating_point "Floating Point" John McLaughlin(Abstract Logix)

John McLaughlinの新作がインド人ミュージシャンを迎えた作品であることは承知していたのだが,もっとShakti的なインド・フレイバーの強い音楽だと思っていたら,予想と完全に異なる音楽が聞こえてきた。

このアルバムは,2007年の4月にインドで録音されたもので,McLauglinとベースのHadrien Feraud,サックスのGeorge Brooks以外は全てインドのミュージシャンであるが,サウンドはかなりコンテンポラリーなものとなっている。どこから聞いても,いつものMcLaughlin節が炸裂しており,それはそれでOKなのだが,このアルバムには決定的な欠点がある。それはドラマーである。

何とも平板というか,叩けばいいと思っているらしい,センスのないドラミングはうるさいだけで,はっきり言って私は聞くたびに不愉快になっていくのである。確かにリズムに破綻はないだろうが,ドラミングにメリハリがなく,とにかく一本調子で聞いていて疲れること甚だしい。McLaughlinも参加した"Miles from India"に参加していたGino Banksなるドラマーは優秀だと思ったが,ここでドラムスを叩いているRanjit Barotははっきり言ってイモである。もちろん,パーカッショニストもうるさ過ぎるように思えるので,彼だけの責任とも言い切れないが,それでも私はこのドラマーのせいでこのアルバムを全く評価する気がなくなってしまった。

McLaughlinのような豪腕ギタリストには,それなりのリズムでないと埋没すると思ったのか,あるいは単にミキシングのせいなのかはわからないが,とにかくこれほど辟易とさせられるドラミングを聞かされるのは珍しい。Billy Cobhamなら絶対こうは叩かないはずである。ということで,McLaughlinは本作を相当の自信作と思っているようだが,ファンとしてはミュージシャンの選択を間違えたとしか思えない。McLaughlin節がいつも通りだけに惜しい。ドラマーの方の意見も聞いてみたいところだが,私にとって,このドラマーは全く評価に値しない。McLaughlinに免じて星★★☆。

Recorded in April 2007

Personnel: John McLaughlin (g, g-synth), Hadrien Feraud (el-b), Loiuz Banks(key),  Ranjit Barot(ds); Niladri Kumar(el-sitar); Shashank Sivamani(perc), Shankar Mahadevan(vo), U.Rajesh(el-mandolin), Debashish Bhattacharya (Hindustani slide guitar), Naveen Kumar(bamboo-fl), George Brooks(ss)

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コメント

この録音のDVD盤を観た、ある方の情報によると、ベースのアドリアン・フェローはインドに行ってなくて、オーヴァーダブだったようですね。そうとは考えられないくらい一体感があって、かなり自然に絡んでいる感じです。

遅れて聴きましたけど、この暑い季節にこのアルバムを聴くと、暑さがぶっ飛びます。ドラムスもパーカッションの一種として叩いているように感じました。

TBさせていただきます。

910さん,こんにちは。毎日暑いですねぇ(こればっかり言っています)。

コメント,TBありがとうございました。私はこのアルバムに関してはMcLaghlinにもHadrien Feraudも文句はないのですが,記事にも書きましたとおり,うるさいだけのドラムスとパーカッションが駄目なんです。ということで,CD,DVD整理をしていたら,メイン・ラックからは当然はずれてしまいました。

こちらからもTBさせて頂きます。

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