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2008年5月21日 (水)

待望のBrian Bladeの新作

Brian_blade"Season of Changes" Brian Blade & the Fellowship Band(Verve)

私はBrian Bladeというドラマーを高く評価していて,彼の初リーダー作は「Brian Bladeの初リーダー作はとんでもない傑作である」とこのブログに書いたことがある。そのBrian BladeがFellowshipの名のもとに第2作のアルバム"Perceptual"を発表してから早いもので8年が経過してしまった。それ以来のアルバムとなった本作であるが,このバンドの特性がよく出ていてまたまた嬉しくなる出来である。

このアルバムを聞いて思うのは,Fellowship Bandのメンバーが第1作からほとんど不変ということの凄さである。時間の流れがはやい現代において,また,Wayne ShorterからJoni Mitchellまで伴奏に引く手数多のBladeであるがゆえに,決してレギュラーな活動ができるわけではないにもかかわらず,同じメンツでバンドを維持できるのはBrian Bladeのリーダーシップゆえであろうと考えざるをえない。

私がこのバンドが好きなのは,ジャズに留まらないさまざまな音楽的な要素を包含し,非常に奥の深い世界を体現しているからにほかならない。私はアメリカン・ロックやシンガー・ソング・ライターも好きだが,そうした音楽との境界を軽く越境して,素晴らしいミクスチャー音楽をデリバリーしているのがこのバンドだと言える。やや極論に近いかもしれないが,楽器編成は確かにジャズだが,私の感覚においてはこの音楽はジャズ的ではないのである。

前2作はBlue Noteから,本作はVerveレーベルからということで,Brian Bladeの音楽業界における高いポジションが見て取れるが,アルバムもその期待を裏切らない出来である。Bladeのリーダー作中,これが最高傑作だとは思わないが,現在のジャズ界のレベルで考えればこのアルバムも十分高い評価に値する。星★★★★☆。私はゴリゴリのジャズ・マニアよりも,Joni MitchellやRy Cooderのファン,あるいはアメリカ音楽好きにこそこのアルバムを薦めたい。

全くの余談だが,私は亡き父に「父の日」のプレゼントとしてBladeのアルバムを贈ったことがあるのだが,父はモーツァルト命のような人で,ジャズに関してはどちらかと言えば初心者に近い方だったにもかかわらず,このアルバムや同じく私が贈ったKenny Kirklandのアルバムを非常に気に入っていたのが懐かしい。わが父ながらいいセンスをしていたと今にして思う。

Recorded on October 10-13, 2007

Personnel: Brian Blade(ds), Jon Cowherd(p, key), Kurt Rosenwinkel(g), Myron Walden(as, b-cl), Melvin Butler(ts), Chris Thomas(b)

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コメント

私もブライアンブレイド、大好きです。
なんだか、間あきましたが、楽しみにしてたかいがありました。


イタリア地獄、、これ、ホント、キリがないですよ。
いつか、イタリアのカンブリアジャズ祭、、だっけかな?行って、1日中、ワイン飲んだくれたいと思ってまあす。

すずっくさん,こんにちは。コメントありがとうございます。Brian Bladeは確実に期待に応えてくれる人ですよねぇ。

イタリア地獄へいざなったすずっくさんを恨みます...(嘘です)。ちなみにカンブリアじゃなくて,ウンブリアじゃないですか?ペルージアでやってるやつですよね。

げげ。。
そうなんです。
カンブリアは化石の方デシたぁ。。(^_^);;
こんなとぼけた私の言うこと信用するあなたは、とっても、いい人でっす。

やっと、トラックバック出来ました。
しかし、、ブレイドも凄いんだけど、、
カート様、、良いですよねぇ・・。。

あ、、、バティスタもトラバしちゃおう。

中年音楽狂さん、こんにちは、monakaです。
貴殿のこの記事はとても共鳴できました。音楽を枠にはめずに考えられる能力ってとても大切ですね。
これからも良い音楽を探しましょう。
TBさせていただきました。

monakaさん,コメント,TBありがとうございます。

Brian Bladeというミュージシャンはドラマーに留まらない大したミュージシャンですよね。

monakaさんにいつも啓発されている私としてはありがたいお言葉です。こちらからもTBさせて頂きます。

FELLOWSHIPは1枚目が、あまり好きじゃなく..。
この盤が出たときも再聴したのですが、やっぱりピンとこなくて..
ずっと購入を躊躇していたのですが試聴してokだったので購入に至りました。

結果、「遅まきながら買って/聴けて良かったと思ったのでありました」

TBさせていただきます。

oza。さん,こんにちは。コメント,TBありがとうございます。

私自身はJoni Mitchellのファンということもあり,彼女がバンド・メンバーに据えるだけで評価してしまうような部分もありますが,それでもBladeはかなり好きですねぇ。

この「アメリカ感」というのが私にはたまらないというところでしょうか。こちらからもTBさせて頂きます。

やっとこのアルバムを聴きましたが、やや内向的で、温度感もあまり高くなく、4ビート度は皆無ですが、ポップス的な面もあり、けっこう好みの1枚となりました。

ジャンル的にどう、と言うよりは、やはりこのグループも1アーチスト1ジャンルの音楽だな、と言うのは言いすぎでしょうか。

910さん,こんにちは。コメント,TBありがとうございます。

私はBrian Bladeをかなり高く評価しておりますが,1アーチスト,1ジャンルと考えたことはなかったので,非常に新鮮なご意見でした。私は,Bladeが参加したDaniel Lanoisのアルバムのところでも書きましたが,アメリカの原風景を音楽で奏でられる人たちだと思います。絵画で言えば,アンドリュー・ワイエス的という感じですかねぇ。

こちらからもTBさせて頂きます。

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