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2008年3月31日 (月)

待望のBrad Mehldau Trioの新作(2)

Brad_live_2 "Live" Brad Mehldau Trio(Nonesuch)

昨日に続いて本日はディスク2である。ディスク2は冒頭の"Buddah Realm"から比較的オーセンティックなモダン・ジャズ的響きで始まり,全体的にディスク1よりそうした印象が強い。最初の3曲がMehldauのオリジナルで,後半3曲がスタンダード/有名オリジナルというセッティングだが,ディスク1のように驚くような選曲がないところは,ある意味意図的にそうしたプログラムにした可能性も高い。

演奏は全編を通じて快調である。オリジナル然り,スタンダード然りである。こうした快調な響きに身を委ねれば,Brad Mehldauファンは満足するはずである。

オリジナルについては曲も演奏もよく出来ているが,後半のスタンダードはどうか。"C.T.A"はおなじみJimmy Heathのオリジナルで,Mehldauにしてはかなりストレートな表現でスイング感も十分である。ちょっと問題かなと思うのは次の"More Than You Know"である。何ともディスク1の"Very Thought of You"に近い表現形式で,どうせならミディアム・スローの曲ぐらいを選んだ方がよかったような気がしないでもない。この演奏だけならそれはそれでよかったが,1枚目に似たような"The Very Thought of You"があるだけに割を食うように思える。この辺りにはプロデューサーとしてのMehldauの成長の余地があるかもしれない。そして最後は懐かしや,John Coltrane作"Countdown"である。この曲はMehldauのWarner第1作に収められ,"Art of the Trio Vol.2"の最後も飾った曲である。久々の再演となったが,それらの作品との比較をするほどまだ聞き込んでいないので何とも言えないが,演奏自体は好調である。

以上のように,私としては演奏に対してはほとんど文句のないところなのだが,以前の演奏と比べてどっちが好きという点も含めると,全編トータルで星★★★★。

そこで昨日の記事にも書いたドラマーの交代の影響であるが,前任者Jorge Rossyと現在のJeff Ballardの違いはシンバルの響きとタムの使い方にあるのではないかと思う。また,Ballardがブラシをほとんど使っていないことにも原因があるかもしれないが,繊細さという点でのMehldauとのコンビネーションとしてはRossyの方がいいと思う人が多くても仕方がないかもしれない。ただ,アルバム"Day Is Done"の1曲目"Knives Out"のような曲はBallardでなくてはならないと思うし,どちらがいいのかはまだよくわからない。ただ,単純に好みだけで言えば,私はRossyの方が好きかなぁ。

こんなことを書いていて,Mehldauの旧作を順繰りに聞きたくなってしまった。今一度腰を据えて全作と対峙するのもいいかもしれない。しかし,そうするとほかのミュージシャンが...。やっぱり無理か。

Recorded Live at the Village Vanguard, NYC on October 11-15, 2006

Personnel: Brad Mehldau(p), Larry Grenadier(b), Jeff Ballard(ds)

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コメント

新譜聞いてみました。これはいいですね。私は、ホルヘからバラードに変わって良かったと思う方です。メルドーのピアノがより自由に跳ね上がる気がするからです。バラードの方がシャープな音で、速さ、身軽さを感じます。
しかし、メセニーメルドーのコンサートでは、マクブライトとサンチェスにやって貰いたかったと言うのが正直なところです。

カビゴンさん,コメントありがとうございます。

私はRossyがいいのかBallardがいいのか実はわかっていません。ただ聞いた感じは今のところRossyの方がしっくりきます。しかし,記事にも書きましたが,゛Knives Out゛のような曲はBallardならではと思いますので,やはりまだ結論するには時期尚早ということなんでしょう。

ただ,mixiのMehldauコミュではRossy派が優勢ですね。

Metheny~Mehldauについては全面的に賛成です。

 はじめまして。mixiから来ました。
 今回の作品、いつもよりスロースタートでハマってきました。disk1-2の癖のある彼らしい曲が慣れてきたらもう抜けられないといった感じです。
 ところでブートについて皆さんどうお考えですか?自分はヤフオクでこのトリオの別会場のライブDVDを入手していたのですが、被っている曲(fit catなど)は格段に凄いテイクが聴けます。なので、始めは少しCDの内容に不満がありましたが、今はライブハウスの大きさの違いによる「弾き分け」として見れるようになりました(DVDは結構大会場)。これを聴いてしまうと,出所なんかどうでも良いから感謝という気分になってしまいます。
 今も結構出回っているので是非聴いてみていただきたいと言う気持ちなのですが、、、。とにかく分かち合いたいという感じです。Live At Germany 2006というやつです。

hoduさん,はじめまして。そしてようこそ。

ブートに関しては私もMehldauのブートを少しではありますが,保有しています。ただ,ブートははまってしまうとアリ地獄のようになってしまうので,珍しいフォーマットでやっているもの(私の保有するもので言えば,Kenny Barronとのデュオの映像やPeter Bernstein入りクァルテットの音源等がそれに該当します)ぐらいに限定しておかないと,それは大変なことになってしまうと思います。

確かにMilesでもそうですが,ブートでの演奏の方が凄いのではないかと思わせるものも多々あるので,一概には言えませんが,やはりこの辺はコレクター間の情報交換を密にして,是々非々で対応するのがいいように思えますが,どうでしょうか。

 ご返答有り難うございます。
 切りがないのは確かですよね。私も普段は手を付けません。今回は来日時に見に行ったこともあり、もっと聴きたいというものあって飛びつきました。
 ここが情報交換の場だということすれば、今回のこれはやはり買いだと、あるうちに入手を!と言わずにはいられない、そういう気持ちです。
 余談ですが、ステファノ・ボラーニ・トリオのライブの音源なんかも出回ったとしたら、やっぱり飛びついてしまうと思います。大好きなアーティストのブートは悩ましいですね(笑)

hoduさん,コメントありがとうございます。

情報交換は大いに結構だと思いますし,私もブートは控え目ながらも紹介していこうと思いますので,引き続きよろしくお願いします。

Stefano Bollaniのブートというのはかなり難しいかもしれませんが...。しかしブートの世界では何があっても不思議ではないですからねぇ。

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昨日は毎年行なわれている中学校の同期会に数年ぶりで参加してきました。 blogの宣伝などもしたので、本日いらしてくれる方もいるかもしれません。 昨日はありがとうございました。 ついお酒を飲みすぎてしまう私を奥さんみたいにいさめてくれる旧友、おかげで飲みすぎずに(充分飲んだか)済みました。 よってヘロヘロにならずに女医となった燐駅に住むマドンナと二人で電車でかえり(いいでしょう。)、サッカー日本代表の同点劇に間に合ったので自分なりには合格な一日でした。 ただ思うに、同期会に参加するときに感じる一握... [続きを読む]

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