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2008年3月10日 (月)

名コンビSheila Jordan~Steve KuhnにゲストTom Harrellである

Little_song "Little Song" Sheila Jordan(High Note)

 

Steve KuhnとSheila Jordanは以前はSteve Kuhn Bandとして活動しており,ECMレーベルにも何作かレコーディングを残している。しかし,不思議なことにECM期のSteve Kuhnのリーダー・アルバムには廃盤のものが多いのはなぜなのか。オーナーのManfred EicherはRichie Beirachが気に入らず,彼のアルバムを廃盤にしている前科(?)があるので,何らかの裏事情があるのかもしれない。しかし,Steve Kuhnはその後もECMからはリーダー作を発表しているから,この理由は全く謎のままである。

 

それはさておき,Sheila JordanとSteve Kuhnの名コンビがHigh Noteレーベルからリリースしたアルバムの第二作(と思われる)である。ここでは当時のレギュラーのSteve Kuhnトリオが伴奏を務めるが,オリジナルとスタンダード,著名ジャズ・オリジナルを交え,相変わらずの歌唱と演奏を展開していると思う。冒頭の"Little Song-Black Bird"には思わずのけぞるものの,2曲目以降は期待の路線に戻るので安心をしてよい。この冒頭の"Little Song"はネイティブ・アメリカン(チェロキーだそうである)の血を引くJordanの出自を考えれば不自然ではないのだが,それでもやはり驚かされることには間違いない。

 

Sheila Jordanはその声質もあって,一般的なジャズ・ヴォーカルに比べて言えば,「あく」あるいは「くせ」のようなものが強く感じられるが,それがSheila Jordanの音楽性が世間一般のセンスとはやや離れているために大きくブレイクすることなく,ある意味では通好みの世界に留まっている理由のように思える。「一筋縄でいかない」と言ってもよいかもしれないが,だからこそこの世界にはまると抜けられないという要素があるのも事実である。それは酒や料理の世界にも通じるもののようにも思えるのである。

 

このアルバムでは4曲でTom Harrellが客演しているが,これが期待以上の好演で,ソロはどれもよいが,特にKenny Dorham作"Fairweather"でのフリューゲル・ホーンが素晴らしい。 やはり歌心に溢れた人である。"Autumn in New York"のピュアな感覚のフリューゲルもよい。それほど頻繁に聞くアルバムではないのだが,最近の私にとってはHarrell入りの4曲こそがこのアルバムの価値を高めていると言っても過言ではない。星★★★☆。

 

Recorded on June 3 & 4, 2002

 

Personnel: Shiela Jordan(vo), Steve Kuhn(p), David Finck(b), Billy Drummond(ds), Tom Harrell(tp, fl-h)

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コメント

いつもありがとうございます。キューンとシーラジョーダンにトムハレルですか!これはこれは興味津々早速調べてみます!どうもです!!

billevanzさん,こんにちは。

ちょいと癖はありますが,いいアルバムだと思います。特にTom Harrellはいいですよ。

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