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2008年3月22日 (土)

Brand Xの最高傑作にして,ジャズ・ロックの傑作

Brand_x "Livestock" Brand X (Charisma)

Brand Xによるライブ盤にして,最高傑作。1976年のRonnie Scott's,1977年のMarquee,Hammersmith Odeonの3ヵ所での演奏を収録しており,会場の違いにより随分と雰囲気にも違いがあるが,それはライブハウスとコンサート・ホールであるから当たり前の話である。しかし,いずれの演奏もテンションが高く,テクニシャン揃いのグループによる素晴らしい演奏が続き,アルバムの一貫性としては全く問題ない。このアルバムの持つテンションはJeff Beckの"Wired"になぞらえられることがあるが,締め上げられるような緊張感という観点ではまさに同質のアルバムと言えるのではないだろうか。

Brand Xと言えばPhil Collinsのサイド・プロジェクトとして語られることが多いわけだが,本作の1曲目,5曲目はCollinsではなく,Jaco PastoriusやGil Evansとの共演で知られるKenwood Dennardがドラムスを担当しており,その他の曲でのCollinsとの個性の違いが感じられる。Collinsのドラムスの方が微妙なニュアンスを生み出しているようにも思えるが,その当たりはドラマーの方の意見を待ちたい。Collins抜きに考えれば,Brand XはJohn GoodsallとPercy Jonesのバンドであって,この2人がもたらすフレイバーがこのバンドのサウンドを決定していると言っても過言ではない。

いずれにしてもブリティッシュならではのウェットな感覚に満ちたこれぞ「ジャズ・ロック」と言ってよいだろう。冒頭の"Nightmare Patrol"のJohn Goodsallのギター・ソロなどはエフェクターの選択,フレージング等もろにAl Di Meolaのようではあるのだが,サウンドは明らかに異質なのである。私はBrand Xのアルバムは結構持っているが,私にとってはこのアルバムを上回るアルバムはないと思っている。星★★★★★。Phil Collinsが参加しなくなって,注目度は下がってしまったかもしれないが,こういう世界の音楽はたまに聞くとやはりよい。Percy Jonesのフレットレス・ベースの技には改めて注目してもいいのではないかと思う。

余談だが,このアルバムの一部が録音されたHammersmith Odeonには大昔(20年ぐらい前である)のロンドン出張中に行ったことがあるが,なかなか歴史を感じさせる適正規模のホールであった。ちなみに私がその時見たのはRobert Palmerであった。

Recorded Live at Ronnie Scott's in 1976 and Hammersmith Odeon and Marquee Club in 1977

Personnel: John Goodsall(g), Percy Jones(b), Robin Lumley(key), Phil Collins(ds), Kenwood Dennard(ds), Morris Pert(perc)

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コメント

こんにちは、jamkenです。ハワイのバカンス。うらやましいですね。いったいどんなお仕事をされているのでしょうか。わたしは海外に一度も言ったことがないのであります。一度はいきたいと思いますが時間とマネーがないのであります。逆に国内はいろいろとめぐらせていただきましたが。
 ブランドXのような良質のBANDがあまり注目を集めていないのは歯がゆい思いです。私もブランドXはBESTを含めて5枚しか持っていませんが、このLIVEが一番聞き応えがあります。テンション、クオリティーともに高いと思います。ジェフベックはLIVEよりも確実にスタジオに軍配が上がる。このあたりは、ブランドXがもう少し評価されてもいいところなのではないでしょうか。

jamkenさん,こんにちは。私はしがないサラリーマンですよ。仕事柄出張が多いので,マイレージだけは潤沢なものですから,それを家族に還元しているという感じだとお考え下さい。

Brand Xは非常にハイテンションなバンドで,ハード・フュージョンへの英国側からの回答ではないかと勝手に考えています。確かに,彼らの演奏能力は非常に高くて,ライブでこんなことをやってしまうというのは,おっしゃる通り物凄いことなんだろうなぁと思います。

いずれにしても,私もこのバンドへの認知度がもう少し高まればいいと思います。

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