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2008年3月 3日 (月)

Brad Mehldauのソロ・ライブ:日本盤か米国盤か?

Mehldau_live_in_tokyo "Live in Tokyo" Brad Mehldau (Nonesuch)

私はBrad Mehldauのファンであることはこのブログでも何度も書いてきた。それもかなりのコアなファンである。Mehldau参加アルバムのコレクションという観点では,相応のレベルにあるはずである。だからと言って,既発音源を収録したコンピレーションまでありがたがって収集するつもりもないし,彼が参加したアルバムを盲目的に褒めちぎるということはしたくない。あくまでも,彼の参加した音源に興味があるのであって,そういう意味ではコレクターとしては大したことはない。また,私にも好みがあるし,アルバム全てが最高だなどということはありえないのである。

そうした私にとって評価するのに微妙なのが,すみだトリフォニーで収録されたこのソロ・ライブである。このアルバムは日本盤に限って収録曲がほぼ倍という拡大盤がリリースされているのだが,これは日本のファンにとっては誠に嬉しいことであることに異議はないし,私も当然日本盤を購入したクチである。少なくともオフィシャルな音源全てを聴きたいという欲求を持つ私のような人間にとっては当然の判断である。

しかしである。CDとして聴いた場合,2枚組がいいのか米国盤のように1枚ものがいいのかが実に難しいのである。私は次のような評価をAmazonのレビューにも書いたことがある。「演奏としては明らかにDisc2(特に後半)に収められた曲の方が優れており,Disc1には演奏に若干の生硬さが感じられる。また,プロデューサー(Brad本人である)としての視点に立てば,ともにNick Drake作の"Things Behind the Sun"で始まり,"River Man"で締める米盤の選曲,配列の方がおそらくは望ましかったのではないかと思える。収録された演奏はそれぞれ優れているものの,実際のライブと異なる鑑賞音楽としてのCDメディアでは,ピアノ・ソロで2枚組は冗長な感はぬぐえないというのが正直なところである。Brad Mehldauのコンプリート・コレクターを目指す評者は,立場上迷わず国内盤を購入したが,一般的なリスナーには米盤を推すべきと考える。 」

今となっては負け惜しみなのだが,私はこのライブの場に行っていない。何で行かなかったのかはよく覚えていないのだが,多分仕事の都合がつかなかったということであろう。私はBrad Mehldauのソロ・パフォーマンスは,確か100 Gold Fingersで来たときのソロ公演で,東京岩本町のTUCで見たことがあるのだが,私がMehldauのディープなファンと化したのはそのときのライブ以来だから,すみだトリフォニーに行かなかった(行けなかった)のには「それなり」の理由があったはずである(すみだとTUCの落差ゆえに行かなかったのかもしれないが...)。それでも,2枚組の日本盤に収められた音源を聞いていると,上記のような感想になってしまうのである。

たとえそうだとしても,このアルバムにはBrad Mehldauらしい音楽が十分発揮されているのは勿論のことであるし,日米盤のどちらを買っても損することはない。ちなみに私は日米盤の両方を保有しているが,これも家人からすれば病気だと言われるのだろうなぁ。星★★★★。

Recorded Live at すみだトリフォニー・ホール on February 15, 2003

Personnel: Brad Mehldau (p)

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ジャズ(2008年の記事)」カテゴリの記事

コメント

メルドーの本盤はアメリカ盤で持っていますが、メルドーの中では一番に好きなアルバムです。聞きやすくて!

日本ではコアなファンがいるから、二枚組でも商売になるけれど、アメリカでは二枚組では出せないという商売上の理由なのでしょうか。なんだかなあ。
僕自身は、アメリカ盤を購入直後に、日本盤が二枚組だと知って愕然として、翌日あわてて日本盤を買いに行きました。
一体どのくらいの売れ行きなんでしょう。イーグルスの千分の一くらいの売れ方なんでしょうかね。

mmmさん,コメントありがとうございます。

日本で2枚組で出たのはコアなファンの存在というよりも,あくまでもマーケットに対するサービスでしょうねぇ。私は実はアメリカ盤の方がすっきりしていて好きなんです。

ファンとしては大変微妙ですが。

billevanzさん,コメントありがとうございます。

確かにこれは聞きやすいですよね。しかし,やはりBrad Mehldauが一番光るのはトリオ・フォーマットだと思います。私は間もなく発売される新譜に異常な期待をかけています。

曲目にあるB♭ワルツとはあの曲なんでしょうか。ますます期待。

こんばんは。って、おかえりなさい。

メルドーとわたしの距離が縮まりはじめた予感がしたのが、、このアルバムでした。
実に、、人間くさくて、、今まで、単に空虚で無機質だった彼の暗闇部分が、なんだか人の一部として向かい合う姿勢ができたような。。
そんな感じがしたのでありました。
って、当時は☆3つ半くらいな気分だったんだけど、、

なんだか、随分評価が上がりました。

すずっくさん,こんばんは。TBありがとうございます。

何かのきっかけで変わってしまうって私もあります。私は昔はKeith Jarrettを毛嫌いしていたということはこのブログに書いたこともありますが,今は全然違いますもんねぇ。それが特定のアルバムってこともあるでしょうが,Brad Mehldauに対する評価が高まるのであれば,コアなファンとしては嬉しい限りです(そのくせライブとかで来日しても全然行っていないんですけどね...)。

中年音楽狂さん、こんにちは。
日本盤は2枚組でしたか・・。でも米国版、統一感というか脚本がしっかりしているというか、よかったですね。
この作品で長らくご無沙汰なRadioheadもちょっと聴いてみようって気になりました。
それではTBさせていただきます。

とっつぁんさん,こんにちは。TBありがとうございます。

そうなんです。米国盤は,一本筋が通っているというか,ちゃんと曲順等も考えていると思うんですよね。日本盤は曲が多いのは嬉しいんですが,ややフォーカスがぶれた感じがなきにしもあらずです。でも好きですけど。

ということで,こちらからもTBさせて頂きます。

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