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2008年3月 6日 (木)

Enrico PieranunziとKenny Wheelerの共演とあっては見逃せない

As_never_before "As Never Before" Enrico Pieranunzi /Marc Johnson/Joey Baron Featuring Kenny Wheeler (CAM)

私は結構な数のEnrico PieranunziのCDを保有してはいるが,ほとんどはピアノ・トリオ盤(あるいは数少ないがソロ,ベースとのデュオ)である。ホーン入りのアルバムははっきり言って一枚もないのである。それはやはりPieranunziとホーンの共演よりも,トリオでのPieranunziの方がらしいと感じるからにほかならない。しかしである。今回のようにPieranunzi~Johnson~Baronの黄金トリオに共演がKenny Wheeler,しかもワン・ホーンとあってはそんなことは言っていられない。ということで私にとってのホーン入りPieranunzi初アルバムである。

Kenny Wheelerと言えばピアニストでまず思い起こすのはAzimuthのバンドメイト,John Taylorである。そのJohn Taylorと言えば,本作をリリースしたCAMレーベルからこれまたナイスな゛Whirlpool゛を発表したばかりである。でもってそのCAMレーベルと言えば,最近のPieranunziのホームグラウンド・レーベルのようになっており,麗しいミュージシャンつながりが成立してくるわけである。ということで,いささか強引かもしれないが,WheelerがPieranunziと共演しても不思議はないと言えば言えないことはないのである。ついでに本作が録音されたLudwigsburgのBauer Studioと言えば,かつてECMの諸作が録音されたところであり,ECMはAzimuthの所属レーベルである。何とも不思議な因果を感じてしまう。

それでもって結果はと言えばこれが期待通りというか,期待を上回る出来という感じのナイスな作品である。本作は2曲が4人の共作,残りがPieranunziのオリジナルということで,作品としての性格は異なるのだが,Venusレーベルで出たEnrico Ravaの゛Renaisance"(あちらはスタンダード中心)を聞いたときの印象に近いものを感じた。基本的にミディアム以下のテンポでムーディ(と言ってもかなりビタースイートな感覚)に演奏されるのである。その中で,Pieranunziがいつもより強力なタッチに聞こえるのはホーン入りだからかもしれないが,それにしてもこれはよい。

ライナーではPieranunziがWheelerのECM作"Gnu High"をかなり持ち上げており,Wheelerからの影響を語っているのは意外だが,深読みすればKeith Jarrettからも間接的な影響があるのかもしれないと,今回のPieranunziのタッチを聞いていてふと思ってしまった。いずれにしても,私の嗜好にバッチリ合った演奏で,こういうアルバムに出会うと本当に嬉しくなってしまう。もう少し曲にメリハリがあってもいいかなとも思うが,それでも星★★★★☆。至福の1時間弱である。

Recorded on November 30 and December 1, 2004

Personnel: Enrico Pieranunzi(p), Marc Johnson(b), Joey Baron(ds), Kenny Wheeler(tp, fl-h)

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コメント

このアルバムはいいですね。私は、特に1曲目に、これがPieranunzi?、と度肝を抜かれました。Pieranunziの黄金トリオは好きなのですが、まったりし過ぎかなあといつも思っていたので、このアルバムの緊張感は素晴らしいです。同時にCamから出たKenny WheelerのOther Peopleも異色ですが素晴らしいと思います。

カビゴンさん、コメントありがとうございます。

確かにこのアルバム、Enricoのイメージを変えうるものですよね。こうして当たりが続くと嬉しいですね。

このアルバムもだいぶ遅れて聴きましたけど、暑い夏に温度感の低い、しかも盛り上がりもある演奏ということで、季節柄(?)もあってか、かなり気に入りました。

そもそもこのメンバーでは、かなり期待もするし、悪い演奏にはならないだろうなあ、と思っていたのですが、予想が当たって良かったです。作曲者はピエラヌンツィですけれども、ホイーラーのアルバムとして聴いたような感じになってしまいましたが。

TBさせていただきます。

910さん,コメント,TBありがとうございます。また,返信が遅くなりまして申し訳ありません。

はい。このアルバムは大変結構な出来だと思います。出た当時はヘビー・ローテーションしていましたが,夏の時期には聞いていませんでしたので,久し振りに聞いてみたいと思います。

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