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2008年2月16日 (土)

Jerry Bergonziはなんで評価されないのか

Jerry_bergonzi"Standard Gonz" Jerry Bergonzi(Somethin' Else)

ジャズ界の七不思議と言っては大袈裟かもしれないが,Jerry Bergonziのような優れたテナーが,輸入盤屋に足しげく通う人々あるいはその従業員またはテナー・サックス・プレイヤーを除いてほとんど日本で注目されないのはなぜなのだろうか?これは日本に限ったわけではなく,本国でもメジャー・レーベル(Blue Note)への吹き込みは本作だけである。その本作も元はと言えば,日本のSomethin' Elseレーベルへの吹き込みが本国ではBlue Noteから発売されただけの話なのである。こんなにいいテナーなのにねぇ。なんでやねんと思わず力強く叫びたくなる。

このアルバムを聞けば,私は必ず日本の多くのオーディエンスにも受けるはずだと確信しているのだが,本作の録音から20年近くが経過した今でもBergonziはマイナーなままなのは何とかならんものかと言わざるをえない。バックだってJoey Calderazzoが強力なピアノを聞かせて素晴らしいのにである。このアルバムも廃盤,Bergonziが客演したCalderazzoのBlue Note盤(こいつも燃えるアルバムである)も廃盤とあっては何とも絶望的な気分になってしまうが,それでもここに収められた演奏はスリリングで楽しめることには何の変わりもない。BergonziのテナーもCladerzzoのピアノも最高の出来である。Bergonziのオリジナル4曲以外は,タイトル通り大スタンダード5曲というのもアルバムのバランスとしていいと思うんだけどなぁ。"Here's That Rainy Day"ですら激しくブロウするBergonziであるから,やり過ぎと思う人もいるかもしれないが,いけているものはいけているのである。

こういう状態を見ていると,Jerry Bergonzi私設応援団でもボランティアで結成したくなるが,もう少しBergonziに陽の目を当てることはできないものか。ということで,このアルバムを中古盤屋で見つけたら皆さん買いましょう。決して後悔することはありません。聞けば必ず好きになります。私は今でもBergonziのアルバムが出ると結構買っている方だが,やっぱり本作が一番好きかもしれない。ということで,Bergonziへの注目度向上を願って星★★★★★。(ちょっと熱くなってしまった。)

しかし,よくよく考えてみると,Jerry Bergonziの名前を初めて聞いたのが,Dave Brubeckのアルバムだったというのは今にして思えばある意味信じ難い。そう言えばBruceckとやった゛Paper Moon゛なるLPは私も所有しているはずだが,長年実家に眠ったままで,そこでBergonziがどんな演奏をしていたのかは知る由もない。しかし,どう考えてもBrubeckとBergonziは水と油のような気がするなぁ。

Recorded on October 19, 1989 and April 5, 1990

Personnel: Jerry Bergonzi(ts), Joey Calderazzo(p), Dave Santoro(b), Adam Nussbaum(ds)

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ジャズ(2008年の記事)」カテゴリの記事

コメント

某所に行くと100枚ぐらい関連CDがあったりしますので(笑)、ファンがいないわけではないんですがねえ。ヨーロッパでは根強い人気があるのではないでしょうか。昔ドイツのジャムセッションに行ったら、結構うまいサックスのやつがJerry on Redの丸コピーしてたりしましたので、ファンも多いかと。

といいつつ、Musician's Musicianであることは変わりないですかね。もしかするとサックス吹き以外には「真面目すぎる」のかもしれません。あと、シーンに出てきた時期も80年代半ばで、世の中マルサリス派とスティーブコールマンみたいな変な進歩派に二分しているよう時で、ちょっと遅かったかも。

私も嫌いではなく、何枚かCD持ってますが、実は決定打に欠けるような気もしてます。やっぱり2nd tierというか。この路線ならまあグロスマン聴いとけとか、個性という意味ではガゾーンだろうとか。

ちなみに、アメリカではどちらかというと教育者として有名なようで、結構強力な教則本を出してたり(日本語版も出てる-一冊持ってるけどぜんぜんやってません(笑))、大学を回って指導してたりします。昔(2000年頃)、学校でビッグバンドを教えてる様子を撮影したビデオを見たことがありますが、非常に整理されたいい教え方でした。実はそこら辺がいちミュージシャンとしてキャラがいまいち立っていないことの裏返しかも。

そういえば、Papermoonでの演奏は衝撃的でした。基本的にはブリブリ路線。当時はボブバーグと見分け(聞き分け)がつかない感じでしたね。

某所ですか。あそこですね。

ご丁寧なコメントどうも。なるほど筋がとおった指摘のような気がします。

また,確かにBrubeckとの演奏は,Brubeckグループらしからぬものだったようにも記憶してます。ブリブリと言われればその通りのような。でも何年も聞いてません。

はじめまして,中年音楽狂さん。

すっずくさんか,monakaさんか忘れましたが,
いつの間にか,お邪魔させていただくようになり,
最近は毎日,拝読させていただいております。

僕も「雨の日にはJAZZを聴きながら」という,
かなりダサイ名前のブログをやってます。

ご紹介される作品をみる限り,僕と同世代の方の
ようで,共感する部分も大です。

バーゴンジーは僕も大好きですよ。
日本ではアンダーレーテッドな扱いがされるのが,
やっぱり,やぎさんがおっしゃるように,
「まじめすぎる」からだと思います。
国内盤が発売されていないのも更なる要因かも
しれません。

僕も過去に二回,バーゴンジーの作品を取り上げて
いますので,勝手ながらTBさせていただきます。

あと,「Aja」のSHM-CDですが,
非常に気になっていたのですが,
中年音楽狂さんの記事を読み,
また,ちまたの噂を総合し,今回は
買え控えようかと思っています。
我が家には,SACDブレーヤーもないのに,
「Aja」のSACDを以前に買っちゃたので,
まずはSACDプレーヤーを手に入れる方が
先決ですし。

ということで,今後ともよろしく
お願い致します。

あらぁ。。
なんだか、知ってる大好きな顔がそろってるわ。

やぎさんの文章よんでて、まぁ、妙に納得した私ですけど。。
好き嫌いで、言ってしまうと、、ガゾーンより好きだわん。

Ajaねぇ。。とりあえず、レコードで我慢します。
上京費用を貯めることにしたから。
某所にいかなくちゃ。。


crissさん,はじめまして。お名前は存じ上げておりました。コメント,TBありがとうございます。

私もちょくちょくお邪魔させて頂きます。

Ajaは一聴の価値がないわけではないと思いますが,SACDをお持ちなら,まずはそちらからだと思います。

引き続きよろしくお願いします。

すずっくさん,こんばんは。コメントありがとうございます。

某所にお越しになりましたら私もジョインさせて下さい。濃いでっせ。

GarzoneはNYCレーベルのものはまだしも,Fringeとかになると私にも厳しいかなぁ。

中年音楽狂さん,それからすずっくさん,
こんばんわ。

僕は何故か,ガゾーンとバーゴンジーを一瞬
混同してしまうことがありますが,
巧いのに地味なのが共通点なのでしょうかね。

どちらかというとバーゴンジーが好きですが。
そう,僕もFringeになると駄目です。

そうそう,中年音楽狂さん,
僕のブログで昨年はかなりデイブ・ダグラスを
プッシュしていたので,もしよろしければ
ブログ内検索かけてもらうと,いくつか
引っかかりますよ。

最高傑作はやっぱり「stargazer」かな。

crissさん、コメントありがとうございます。

確かにDaglousたくさんありましたね。素晴らしいです。

Toshiyaさん、こんにちは。

Jerryさんのリンク、有難う御座いました。全て読ませて頂きました。勉強になります。

JerryさんFanが、陰ながらいらっしゃるようで嬉しいです。Crissさんとの接点もJerryさんのこちらの記事からだったのですね。奇遇です!

他のj方のコメントも読ませて頂きましたが、確かにJerryさんは、とにかく真面目な紳士なんですよ~。メールでのやり取りでは、私は、顔文字とかを所々入れたりするのですが、Jerryさんからはないです(笑)。必要以外のことは、あまり語らないというか。。いつもクールな雰囲気がありますね。そういえば、Jerryさんからのジョークって、記憶にないです(笑)。

このアルバムはToshiyaさんのお勧めの一枚なのですね!廃盤ですか。。。残念です。AdamもDaveさんも一緒なのですね。とても聴いて見たくなりました。

Laieさん,こんばんは。沖縄出張帰りでバテバテです。

外国人にメールの顔文字の概念があるかどうかわかりませんが,Jerry Bergonziが顔文字を使っていると想像するだけで笑えますねぇ。

このアルバム,入手はそんな難しいとは思いませんが,何とか音源だけでもお送りできるよう考えます。

Toshiyaさん、こんにちは。

昨晩、アダムの出る演奏会を見に行って来ました。NDRビックバンドに、スティーブさん、それから、女性シンガーのノルマ・ウイストンも加わりました。

演奏前の恒例、楽屋を訪問。関係者以外は、出入り禁止!(シンフォニーホールは、チェックが厳しいです。ロスト・コードの時は、すんなり入れたのですが。。係りの人によるかも。)と言われたものの、上手く説明して、入りました。

迷路のような裏舞台を通り抜け、アダムの楽屋に到着。ドアは開いたまま、鼻歌を歌いながら、着替え中でした。今回は、元気そうで、まずは、一安心。今回は、ツアーではなく、この演奏会の為だけにこちらへ来たとのこと。
少し立ち話をして、相変わらずのアダム節を披露。あの元気はどっから来るのかな。

今回は、大ホール会場での指定席だったので、私達は、大分前から席を購入。最前列の中央席です。開演前のアダムの説明によると、演奏会の曲目は、
全てスティーブさんの曲で、歌い手のノルマさんが、スティーブさんの曲に言葉をつけたんだそうです。HAIKUなんて言う曲もありました(ドラムなし、歌なしのビックバンドのみ)。

スティーブさんですが、終始お暇そうな印象を受けちゃいました(笑)。ビックバンドの出だしと終りを指揮、途中、バスギターで参加もありましたが、ソロで聞かせてくれる場面は、ほんの何分かくらいでした。ビックバンド、歌い手が加わると、やはり、スティーブンさんのギターの音がほとんど聞こえなくて。。他の人は聞こえてたのかな。。

NDRビックバンドですが、はっきり言って良く分かりません(苦笑)。ソロで前に出てきたトランペット、サックスの人達は、なんだか表情も怖そうで。。
先月のジェリーさんとジョイントしたビックバンドも、NDRビックバンドも、大きな違いや特色などは、私達素人にとって、解釈するのは中々困難なようです(笑)。

で、感心したのは、アダム。しかめっ面ビックバンドのメンバーが演奏中、届く範囲で雰囲気を和ませようとパワーをばら撒いていました。スティーブさんは、お年もあるのかもしれませんが、大人しい感じなので、余計なパワーは使用しないというスタンスなのかな。技術的なことは分かりませんが、主人と、アダムらしいドラムス演奏だったね、と話しました。なんて言ったら良いのか、彼は、とにかく明るく奔放的!目立とう精神も忘れないところが、彼の一番の魅力かもしれません。演奏以前に、まわりの連中を良い雰囲気に盛り上げられる人徳が彼には備わっているんだと思います。

とにかく、元気なアダムに会えるのが、一番、私にとっては何よりも嬉しいことです。あっ、拍手の量では、誰よりもアダムに軍配でした。

演奏終了後は、もう、送迎バスが迎えに来ていて、あまり話す時間がありませんでしたが、一年ぶりに彼とまた、こうやって再会できたことを嬉しく思います。次回は、来年の5月。スティーブさん、デイブ・リープマン、アダムのトリオの予定です。リーブマン氏は初めて見る方です。今度は、絶対僕の招待だからね~。。と言ってくれアダム。また、楽しみが増えました♪

写真ですが、私のカメラで撮った演奏中の写真が何枚かありますが、あまり良く撮れていませんでした(残念)。最前列、フラッシュ付きで撮ったのに。。唯一」楽屋でアダムが撮ってくれた写真に期待したいです。

Laieさん、こんばんは。またまたうらやましい情報ですねぇ。そうですか。次回はLiebmanとのトリオですか。彼らは同じメンツで"Three For All"というアルバムを出していますから、次回の予習にお聞きになるといいですね。

私のブログではLiebmanはBergonzi以上に取り上げていますので、よろしければご覧になってみて下さい。

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» Jerry Bergonzi 『 Tenorist 』 [雨の日にはJAZZを聴きながら]
昨年、SAVANTに移籍しての第一弾 『 Tenor of The Times 』 (前項あり)を発表したばかりのジェリー・バーゴンジーですが、早くも第二弾が発売になりました。前作は、当時のレギュラーメンバーであるピアノのレナート・チコ、ベースのデイヴ・サントロ、ドラムスのアンドレア・ミシェルティーと組んだカルテット編成でしたが、どうもバック・ミュージシャンが力量不足気味で、緊張感に乏しい作品であったので、それなり充実盤ではあったものの、なかなかその後、棚から引っ張り出して聴くほどの愛聴盤になりませ... [続きを読む]

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