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2008年2月12日 (火)

Gene Ammons vs. Sonny Stittだが,対決ムードは薄い

Boss_tenors "Boss Tenors" Gene Ammons and Sonny Stitt(Verve)

凄く久しぶりにこのアルバムを聞いた。ジャズ界にはいろいろなバトル物があるが,このアルバムは2名のサックス奏者のバトル物ながら,私はバトルというよりもリラクゼーション溢れる演奏が楽しいアルバムだと思っている。本当にバトル的なのは"Blues Up And Down"ぐらいで,あとは本当にくつろぎ感一杯である。

そんなアルバムだから目くじらを立ててどうこう言うような演奏ではないと言ってしまえばそれまでなのだが,LPで言うとA面に当たる3曲はあまりにゆる過ぎて,なんだかなーという感覚を与えるのも事実である。3曲目の「枯葉」のイントロなんぞは"Somethin' Else"の同曲の出来損ないみたいだしねぇ。

よって,私はこのアルバムはB面ばかり聞いてきたような気がする。それはやはり"Blues Up And Down"を聞きたかったからである。LPの時代には多くの人がA面だけ聞くとかB面しか聞かないとかいう聞き方をしていたのではないかと思うのだが,CD時代に突入するとそうもいかない(皆さん,プログラムして聞きますか?曲を飛ばすといっても,何曲飛ばせばいいかよくわからないので,結局最初から聞き始めるということになってませんか?それって私だけ???)ので,このアルバムに対する捉え方も随分違ってくるのではないかと思う。

それでも久しぶりにこのアルバムを聞いてみると,その"Blues Up And Down"ですらゆるい出来である。確かにAmmonsとStittは4小節のチェイスも繰り広げてはいるが,あんまり燃えるって感じではないのだ。Ammonsのテナーが熱さを増していく瞬間が多分最も燃える瞬間であろうし,事実Ammonsは何度も声が出てしまっている。それにつられて私も燃えるという感じだが,ここでのAmmonsは人を乗せる術を心得ているというべきか。その後に出てくるStittのソロはそうしたAmmonsに比べるとサウンドも含めて大人しく聞こえてしまって,若干損をしているように思える。また,テナー・バトルのときよりもAmmons一人の時のソロの方が燃えるのではやはりバトルのかいがないってものである。

ということで,久しぶりに聞いて随分と印象が変わったことに驚いたが,私がこのアルバムをよく聞いていた学生時代というのはまだまだ音楽的審美眼が足りなかったのかもしれない。あるいはもっと刹那的ハード・ブローイングでないと燃えないほど,今の私が欲求不満なのかもしれないが...。星★★★。

Recorded in August 1961

Personnel: Gene Ammons(ts), Sonny Stitt(ts, as), John Houston(p), Charles Williams(b), Greorge Brown(ds)

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