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2008年1月13日 (日)

Toninho Horta:ギターの技が素晴らしい

Toninho_horta "Toninho in Vienna" Toninho Horta (Pao)

ブログのお知り合い,oza。さんがご紹介されていたのを契機に購入したアルバムである。これが相当よい。冒頭から思わず膝を乗り出す素晴らしさのこのアルバム,基本的にToninhoの1本に彼の鼻歌のようなスキャットが加わるという形態のスタジオ録音であるが,Toninhoのギターのうまさをつくづく感じられるアルバムになっている。一部でバイオリンが加わったり,ギターの多重録音があったりするが,あくまでこれはToninhoのソロ・アルバムであり、彼のギターを楽しむべきアルバム。曲も"Summertime"と"Cry Me a River"以外はオリジナル。

このアルバムのToninhoの声を聞いていると,Dori Caymmi(私は彼の"Kicking Cans"というアルバムが好きなのだ)を思い起こしてしまったが,ブラジリアンにはそれなりに共通項があるということだろうか。ただ,このスキャットというか鼻歌,多少好き嫌いがわかれるところではないかと思う。私は決して嫌いではないが,あんまりやり過ぎてもねぇというところはある。Toninhoのギター・テクニックをすれば,ギター1本でも勝負できるはずであり、私はもう少し減らしてもいいように思う。

それにしても,oza。さんも書かれているとおり,このアルバムでは録音の良さゆえに左手の運指がかなりリアルに伝わってくる。私のような凡庸なギタリストには,一体どう弾いてんねんというところもあるが,これも楽しみの一つであろう。

最後に文句を一つ。このアルバムのライナーは一体何が言いたいのかよくわからないもので,このアルバムとほとんど関係のないことがずらずらと書いてあるのはいかがなものか。ライナーもCDの一部だということを全く理解していないライターが書いたとしか思えぬまさしく駄文(だから無署名なのだろう)なので,これは減点対象とせざるをえない。Toninhoには何の責任もないが,半星減点して星★★★★。

Recorded on May 12, 2005 and May 15, 2006

Personnel: Toninho Horta(g, vo), Rudy Berger(vln)

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コメント

なんだか、コメントがお久しぶりになってしまいました。
メルドウのソロアルバムにも反応したかったのですけどね。

昨日から、ずっと、このアルバムなんです。
なんか、そんな、、気分なんだもん。
戯言ですけど、日記にあげましたので、とラバいたしました。

すずっくさん,出張でお返事が遅くなってしまいました。

あちらの世界でいろいろなやりとりを見てるので,こちらにコメントがなくても全然心配してませんでした。でも,こうしてコメントを頂けるのは大変ありがたいことです。引き続きよろしくお願いします。こちらからもTBさせて頂きますね。

メルドウ、、
私、じつは、クリスさんのように昔の彼にみれんがあった。
でも、東京ソロあたりから、現在の彼の理解が可能になってきました。

すずっくさん,こんにちは。

昔のBrad Mehldauへの「みれん」というのは実は理解できないこともありません。ある意味,"Art of the Trio Vol.1"あたりのMehldauはまだ突き抜けていませんから,万人に受けます。

その後両手のラインを使い出して,その音楽に首をひねりたくなるリスナーが出てきてもそれは不思議はありません。しかし,私の感覚では彼の美学(あるいは突き抜け度)は"Art of the Trio Vol.3"以降により顕著になってきたと思います。Mehldauは私にとっては前もよかったですが,今もよいと思わせてくれるミュージシャンであり,今後も追っかけは続けたいと思っています。

だからこそなのですが,Metheny~Mehldauをそれほど評価しないのはMehldauが自分を抑制し過ぎてしまったからです。よって,間もなく発売されるトリオによる新ライブ盤には私は非常に高い期待を寄せています。

>その後両手のラインを使い出して,その音楽に首をひねりたくなるリスナーが出てきてもそれは不思議はありません。
う〜〜ん、これも別にいいのです。
ただ、そこから感じるものが、私的に強烈に無機質っていうか、、
なんか、難しい、、けど、その向こう側に大きなブラックホールみたいなものの存在を感じて、私は恐かった。

東京のソロ聴いたときに、相変わらず凄いことしてるんだけど、その向こう側になんか、ジンとくるものがあったのよぉ。
って、凄いマニアを前に、、戯言でしかないですね。

うん、なんだ、かんだと期待してます。

すずっくさん,おはようございます。いや~,コメントが深いです。

無機質性ってあったかもしれません。事実,そういうものを感じてMehldauから離反した方を私は知っています(人好き好きですから私には何とも言えませんが)。

でも,Mehldauという人,自分のアルバムでは自分の世界を徹底しつつ,ほかの人のアルバムでは普通に演奏することもできる結構いい人(あるいは奥ゆかしい人)なんではないかと感じています。

でもすずっくさん,やっぱり深い。

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