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2008年1月30日 (水)

Pat Methenyの新作はファンも納得の素晴らしい出来

Metheny "Day Trip" Pat Metheny with Christian McBride & Antonio Sanchez (Nonesuch)

Pat Methenyの久々のトリオ・アルバムが発売されたので早速聞いてみたが,これが非常によい。私としては期待が大き過ぎたBrad Mehldauとの共演がピンとこなかっただけに,このアルバムにもあまり期待していないというかMethenyそのものへの期待値が下がりつつあっただけに,この逆転打は長年のファンとしては嬉しいところである。これはMcBrideとSanchezという共演者に恵まれて,不思議なケミストリーが生じた結果と言えるだろう。これを聞いているとMehldauはやはりMethenyに対して遠慮し過ぎたのだと思わざるをえなくなる。

そもそも冒頭の"Son of Thirteen"からリスナーを興奮へと誘う出来である。この曲とか3曲目の"Let's Move"のような曲をやられてしまうともうメロメロである。これはたまらん。

また,アルバムの構成としても飽きないようにプログラムが工夫されていて,大いに楽しめる。アコースティック・ギターはあくまでも美しく,バックも控え目にMethenyを盛り立てているのがよいし,ボサノバ・タッチの"Snova"も雰囲気たっぷりである。9曲目の"Red One"はややMethenyとしては異色な響きで,Wayne Krantzのようにも聞こえるが,途中でレゲエのリズムまで飛び出すある意味新機軸である。いずれにしても全編に渡って3者のコラボレーションが大いに堪能できるアルバムである。

加えて私がこのアルバムに好感を抱くのは,ギター・シンセサイザーの利用が最小限であることや,あの無意味なピカソ・ギターを使っていないこともあるかもしれない。共演のMcBride,Sanchezの好演も嬉しいが,McBrideのソロはどれもよく出来ていて,その実力のほどがよくわかる。Methenyとの相性の良さは意外なような気もするが,うまい人は何をやってもうまい。MehldauもMcBrideぐらいやっていてくれれば...というのはないものねだりか。

たった1日で録音されたこのアルバム,ジャズ的なフレイバーが横溢しているとも言えるが,共演者の好演も含めて,私にはここ数年のPat Methenyのアルバムでは最も楽しめた。ということで星★★★★☆。次はいよいよPMGの出番か。

Recorded on October 19, 2005

Personnel: Pat Metheny(g, g-synth), Christian McBride(b), Antonio Sanchez(ds)

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コメント

ジャズギタリストとしてのPMという意味では満足度高いと思うのですが、巷では"ちょっと.."という人が多いんですよね..
名手3人なので、期待度が高すぎると言うのもあると思うのですが。。。

TBありがとうございます。こちらからもTBさせていただいきます。

oza。さん,コメント,TBありがとうございます。

私は皆さんのおっしゃることもわからないではないのですが,世の中には゛99→00゛に全く思い入れのない私のような人間もいるわけで,感じ方は人それぞれですよね。

私はそうしたいろいろな考え方を拝見しながら「へぇ~」と思ったり,「それは...」と思うこともありますが,世の中そんなものだと思います。価値観は多様だからこそ,ブログの世界は面白いんだと思うことにしています。

Pat Methenyを20年以上、生で聞ける場合は出来る限り生でも聞いてきた自分としては、PMG以外ではSecret Storyと今回のPMTrioが気に入ってます。99→00、Metheny-Melhdau Qualtetは逆に期待外れでしたね。2004年だったか、Blue Note Tokyoでみた今回のTrioでの生演奏は凄まじかった。そのライブと比べると、録音がそうなのか、ガツンと来る凄まじさがなく安心して聞けますが、このTrioでライブ盤かライブDVDを出してもらいたくなります。

カビゴンさん,続けてお返事します。私もMehldauとのはあまり認めていませんし,嗜好が似ているかもしれませんね。引き続きよろしくお願いします。

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