2017年11月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30    

2015年おすすめ作

2015年おすすめ作(本)

無料ブログはココログ

« Blue Man Group:ナンセンスもここまで行けば心地よい | トップページ | 映像でクライバーを見る歓び »

2008年1月16日 (水)

John Coltrane温故知新

Coltrane "My Favorite Things" John Coltrane(Atlantic)

今更ながら告白してしまうと,私はこのアルバム(LP)を購入してから随分な時間が経過しているのだが,このアルバムのB面は聞いたことがない(あるいは聞いた記憶がない)。結局私にとってはこのアルバムはタイトル・トラックを聞くためにあって,それもColtraneよりMcCoyのピアノが聞きたくて聞いてきたような気がする。このアルバムを京都のYAMATOYAさんで初めて聞いて買おうと決めた瞬間からずっとそうだ。Coltraneの"My Favorite Things"は"Selflessness"版とかでいいのであって,このアルバムには上記のような感覚を抱いていたのだった。

しかし,さすがにそういう聞き方で人生損をしてはいないかと考えるようになって,久々にこのアルバムを通しで聞いてみた。タイトル・トラックの演奏は後年の激しいバージョンに比べれば何ともおとなしいものである。そしてやはりMcCoyのソロがよく,このゆったり流れる6/8拍子が私にとっては何とも心地よい。私はプロフィールにも書いているが,人生で最も回数を見た映画は"The Sound of Music"だが,その中の曲がこうなってしまうのだから初めて聞いたときの驚きたるやなかったが,それでもより激しさを増す以前のこの演奏は今聞けばまだまだ「普通」である。

2曲目の"Everytime We Say Goodbye"はこれまた後のColtraneからは想像もできないような演奏である。ここではソプラノを吹いているが,曲としてはテナーの方がいいような気もするし,ソプラノも捨てがたいと非常にアンビバレントな気分になってしまう。でもこのCole Porterの曲はいい曲である。

B面は2曲ともGeorge Gershwin作であるが,私の中でColtraneとGershwinがうまく結びつかなかったというのも,こちらの面を聞いてない理由になるかもしれない。1曲目の"Summertime"は意表を突いたミディアム・テンポで,Coltraneフレーズのてんこ盛りである。何ともSheets of Soundsなソロではないか。聞いてみてもやはり私はこの演奏を聞いた記憶がない。LPの盤面を見てもプレイバックした様子がほとんどうかがえないほど綺麗なものである。全く勿体ないことをしてきたものである。

そして最後は"But Not for Me"だが,通常バラードで演奏されることが多いこの曲もColtraneはミディアムで演奏している。しかもテーマは崩しまくっており,これは原曲のよさを殺しているような気がする演奏である。アドリブ部は非常にスインギーに演奏しているが,なぜテーマをここまで崩したのかよくわからない。しかし全体的に聞いてみれば,B面も無視するには惜しい(特に"Summertime")演奏であり,自分の不明にまたまた恥じ入ってしまった。反省もこめて星★★★★☆。

Coltraneと言えば"Giant Steps"も何年も聞いていないなぁ。温故知新で近々聞いてみることにしよう。

Recorded on October 21, 24 and 26, 1960

Personnel: John Coltrane(ts, ss), McCoy Tyner(p), Steve Davis(b ), Elvin Jones(ds)

« Blue Man Group:ナンセンスもここまで行けば心地よい | トップページ | 映像でクライバーを見る歓び »

ジャズ(2008年の記事)」カテゴリの記事

コメント

私も「My favorite things」目当てでこのアルバムを買いましたが、最も気に入ったのは「But not for me」ですかねえ。この原曲は、それほど暗くもないのに何となく湿度が高いので好きな曲ではなかったのですが、このアレンジはふっきれていて、私にはこの方がしっくりきます。

カビゴンさん,コメントありがとうございます。

"But Not for Me"ですか。この曲については私は記事にも書いたとおりですが,やっぱりこのアルバムはタイトル・トラックのMcCoyになってしまいますねぇ。多分,何度聞いてもそうだと思います。体がそうなってしまっているのではないですかね。

私もBut not for me好きです。

これ、コード進行を例のコルトレーンチェンジバージョンに変えてますよね。だからメロディが変に聞こえますが、そのつもりになって聞くとよくできてます。

逆にMy Favorite Thingsはまだこなれてないというか、まだ一発ものについて方法論がしっかりしてないような印象ですね。63年ぐらいになるとすごいんだけどな。

やぎさま,

うーむ。でもこの曲は私はChet Bakerなんかの方がいいのよねぇ。

まぁ,人それぞれということで。

ところで新潟遠征はいかがでしたでしょうか?理事長さまは熱く燃えていました?

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/198475/17557358

この記事へのトラックバック一覧です: John Coltrane温故知新:

« Blue Man Group:ナンセンスもここまで行けば心地よい | トップページ | 映像でクライバーを見る歓び »

Amazon検索

2017年おすすめ作

2016年おすすめ作

2016年おすすめ作(本)