久々に聴いた"Pendulum"
"Pendulum" David Liebman(Artist House)
実家に帰って久々に聞いたレコード・シリーズ第2弾。先日もLiebmanの新譜については書いたばかりだが,久しぶりに聞いたこのアルバムがあまりにもよかったので,また書いてしまおう。
このアルバムが吹き込まれたArtist Houseというレーベルは,プロデューサーのJohn Snyderが主宰していたレーベルであるが,Snyderという人は音楽に対する取り組みは極めて真摯ながら,商売っ気がない(Snyderの商売っ気のなさはA&Mという大メジャー・レーベルでCecil Taylorなんかを出してしまったのが最たる事例。)ため,アルバムが売れずじまいで,レーベルもすぐにつぶれてしまうのが難点である。Artist Houseも非常にいいアルバム揃いにもかかわらず,長続きしなかったのは誠に残念なことである。
しかし,このアルバムもArtist Houseのほかのアルバム同様,優れた演奏を収めており素晴らしい。メンツからすれば(Lookout Farm+初代QUEST)/2+Randy Breckerのようだが,これは相当燃える。特にLPで言えばA面を占める"Pendulum"が非常にスリリングな出来で最高である。B面の"Footprints"もよいが,この"Pendulum"にはかなわない。特に先発するBreckerのソロは,この人の実力をよく捉えていてこれを聞いて燃えないジャズ・ファンは少ないだろう。また,このアルバムでのAl Fosterのバックからの煽りっぷりもよい。Beirachもいつもより激しく弾いているし,Liebmanの良さも相変らずである。これも偏に名門Village Vanguardが生み出した不思議なケミストリーかも知れないなぁなどとふと思ってしまったが,こんな演奏を眼前でやられたらそれこそ悶絶していただろう。星★★★★☆。
Recorded Live at the Village Vanguard, NYC on February 4 & 5, 1978
Personnel: Dave Liebman(ts, ss), Randy Brecker(tp), Richie Beirach(p), Frank Tusa(b), Al Foster(ds)
| 固定リンク
「ジャズ」カテゴリの記事
- Jimmy Smith:懐かしのFourmost(2007.10.06)
- 久し振りに"Blues-ette"を聞いた(2007.07.08)
- Peter Erskineのアメリカン・トリオの新作は完全スタンダード集(2007.09.17)
- これぞ芳醇な響き:Chalie HadenとKenny Barronの素晴らしきデュオ(2007.02.27)
- Herbie Hancockのファンク炸裂!(2007.02.25)
トラックバック
この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/198475/17003709
この記事へのトラックバック一覧です: 久々に聴いた"Pendulum":

















コメント