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2007年10月 9日 (火)

Stefano Di Battista:新作はBaptiste TrotignonのハモンドB3に注目

Battista "Trouble Shootin'" Stefano Di Battista(Blue Note)

以前にも書いたが,私は欧州のサックス・プレイヤーではRosario Giuliani,Stefano Di Battista,Perico Sambeatの3人に注目しているが,その中でもBlue Noteレーベル所属ということで,このStefano Di Battistaが一歩リードした存在かもしれない。その彼の新作が発売になった。

今回の作品の注目はNaiveレーベルの"Fluide"という作品(そう,澤野からも発売されたあの緑のアルバムである)で人気を集めるBaptiste Trotignonが全編でハモンドB3を弾いていることである。ここで聞かれるハモンドの真っ当な響きやペダルの使い方にはある意味で驚かされるが,結構これがいけており,やるものだと思わせる。

この作品を聞いていると,私の中では,Di Battistaというプレイヤーはもっと疾走感のある演奏をするイメージが強いのだが,この作品はオルガン付きというのもあるかもしれないが,結構ゆったりした作りに聞こえる。全体的に「軽い」のである。しかしながら,この「軽さ」はBattistaだけの責任とは言い切れないように思える。どうも私が違和感があるのは,ミキシングのせいもあるかもしれないが,Eric Harlandのドラムスがかなり叩いている割にはバックで鼓舞する,あるいは煽るという感覚が乏しい点である。これが本作の演奏をややスリルに乏しく聞こえさせている要因のように思えてならない。また,ベースの代わりにハモンドのペダルが使われていることもやや響きの軽さの要因かもしれない。

だが,Di BattistaのオリジナルにKenny Burrell,Horace Silver,Bobby Timmonsの曲を加えるという構成からしても,このアルバムのコンセプトは「ファンキー」のはずだが,そこはやはりイタリア出身だけに,黒人のようにコテコテにはならない(汗臭くないファンキーと言うべきか)ものの,それなりに楽しめる演奏ではある。確かに本作はDi Battistaの多彩な才能を証明してはいるが,私はDi Battistaにはよりバップ的な演奏を展開してもらいたいと思う。まだ若いんだから,もっとスリリングにやって欲しい。ということで,次作への期待も込めてやや辛いが星★★★。

尚,2曲で参加しているNicola Stiloなるフルート奏者は私は初めて聞いたが,なかなかのプレイヤーであったことを付け加えておく。

Recorded on April 12 and 13, 2007

Personnel: Stefano Di Battista(as, ss), Fabrizio Bosso(tp), Baptiste Trotignon(org), Eric Harland(ds), Russell Malone(g), Nicola Stilo(fl), Eric Legnini(p)

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コメント

トラバ、ありがとうございましたぁ。
このアルバム、曲によってイメージが違いすぎるところがマイナスかもしれませんねぇ。
彼にバップ的要素を求める人、彼に現代的なモーダルな演奏を求める人、両方がきけちゃうんだけど、逆にこれがあだになってるかもしれませんねぇ。。

トラバしたんですけど、うまく、、とどかなかったかもしれません。

せっかちで、、ごめんなさい。
トラバ、成功してましたぁ。

すずっくさん,TBありがとうございました。私のブログにもよからぬコメント,TBが結構ある(最近は随分と減りましたが)ものですから,公開,非公開に際して私の判断が入ります。よって,公開まで暫くお時間を頂く場合が多々あります。ご了承下さい。

Stefano君に関してはまさしくご指摘の通りではないでしょうか。すずっくさんの慧眼ぶりにはほとほと感心致します。引き続きよろしくご指導下さいませ。

>すずっくさんの慧眼ぶりにはほとほと感心致します。引き続きよろしくご指導下さいませ。

そ・・そんなぁ。。
こちらこそ、いろいろご教授くださいませ。m(__)m

naryさん、音楽狂さん、クリスさん、すずっくさん、ozaさん、こんにちは、monakaです。
このアルバムフランスからも大推薦で、皆様の話題作絵の収穫に敬意を感じます。
最後にみなさんの記事を読んで感想させていただきました。
一般的、グローバルな推薦盤ということで、少しマニアな皆様にはそれなりに、ということでしょうか。

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