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2007年9月23日 (日)

Chick Corea:日本独自企画のピアノ・トリオ・シリーズ第1弾

Chick "Dr. Joe" Chick Corea/John Patitucci/Antonio Sanchez (Stretch)

先日発売されたAntonio Sanchezの初リーダー作での共演ぶりがよかったので,このアルバムを買うことにした。"Five Trios Series"の名のとおり,これから5種類のピアノ・トリオでのCDが順次発売されるらしいのだが,その第1弾である。

このシリーズ,しかしなかなかの曲者である。若手2名を従えた5番目のトリオは追って発売される5枚組ボックスでしか聞けないらしいし,ボックスには追加トラックも入っているらしいので,コアなファンはそちらの発売を待たなければなるまい。いずれにしても何とも商魂逞し過ぎやしないかと皮肉の一つも言いたくなるような販売方法である。ただ,私が関心があるのはChickとSanchezのコンビなので,後続アルバム群は買うかどうか微妙である。

それはさておき,肝腎の音楽の方であるが,これだけのメンツであるから一定以上のレベルにあることは当然である。ただ,私はSanchezのアルバムにChickが客演した演奏の方にはるかにスリルを感じてしまった。このアルバムには決定的にスピード感やパワーが足りないような気がするのである。

曲によってはChickはRhodesやMoogを弾いているが,私はこのバンドならピアノ一本で勝負してもよかったのではないかと思うし,Patitucciの6弦ベースもそれほど効果的だとは思えない。また,Sanchezもリーダー・アルバムほどの気合(シャープさ,スピード感含めてである)が感じられないのである。スローなテンポで演奏される曲はそれなりに美しさを醸し出しているのだが,多くのリスナーは,彼ら3人に対してよりアップ・テンポでの痺れるような疾走感(Akoustic Bandとまでは行かなくともである)を求めているのではないかと思う。ということで,期待値が大き過ぎたせいもあるが,やや肩透かしを食らってしまった感が残る。星★★★☆。

Recorded on April 13 and 14, 2007

Personnel: Chick Corea(p, key), John Patituci(b, el-b), Antonio Sanchez(ds)

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