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2007年8月 1日 (水)

感動に値しない秋川雅史

Photo 「千の風になって」 秋川雅史 (テイチクエンタテインメント)

このCD,今でも売れ続けているそうである。Amazonにアクセスすると,クラシックのおすすめとしてこのアルバムが表示されていた。私はクラシックも好きだが,この秋川なるテナーを紅白歌合戦で見て,私は家人にこのテナーは下手くそだと言ったおぼえがあるが,いまでもその気持ちには一切変わりはないし,それぐらいの審美眼はあるわと言いたい。

だいたいこんな音程がフラットしまくったテナーを聞いて,クラシックの歌手を聞いた気になられては困ると言わざるをえない。こんなものに金を払う余裕があるのならば,パバロッティでもドミンゴでも,カレーラスでもホセ・クーラでもいいから,もうちょっとましな歌手を聞いてからにして欲しいものである。歌詞に感動し涙するのは個人の勝手だが,歌に感動するのと歌詞に感動するのは全く次元の違う世界の話である。私はこの程度の歌手の下手くそな歌には一切感動できないし,感情移入も一切不可能である。「この程度」であるから,どうせすぐに化けの皮ははがれるであろうし,すぐ飽きられること必定である。ということで,秋川には稼げる時にどうぞお稼ぎをとだけ言っておこう。

そもそもこの歌は新井満が自由語訳として発表したものに,自ら曲をつけたものであり,聞くのであれば本質的には新井満バージョンから聞くのが本来の姿であるように思える。新井満はシンガー・ソングライターとしても一家言を持つ人だから私ならそうする(但し,この曲に興味はないので,金を出して聞く気はしない)。

それはそれでいいとして,私は作家としての新井満が好きだったが,最近やたらに所謂自由訳ばかりを連発し,印税を稼ぐ彼の姿勢には疑問を感じざるをえない。ちょっと「千の風になって」が売れたものだからいい気になっているのではないか。彼の小説を待ちつづける市井のファンもいることを新井は全く理解していないとしか思えない。John Lennonの"Imagine"まで自由訳するに至ってはいい加減にしてくれと言いたい。英語は英語で読むからこそ,自由な解釈が生れるのであって,何でもかんでも訳せばいいというものではない。最近では「般若心経」まで自由訳したらしいから,何をか言わんやである。解釈するのではなく,あるがままに(音としてだけでもよい)受けとめることの重要さもあるはずである。

これが最近のメディア・ミックスの成功例の一つだとしても,私には音楽的な意義は何も見出せないし,最近秋川の声がTVコマーシャルで流れるに至っては,不快感しか覚えないのである。商売繁盛は大いに結構だが,私個人にとっては不快極まりない音楽であり,声であり,メディア戦略である。私はこういう音楽(あるいは大したことのない歌手)がさっさとこの世から消えてもらうことを祈るばかりである。評価としては無星としか言えない。

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ポップス」カテゴリの記事

コメント

あっそうですよね。私も「この歌って・・」と思ったけど、人気があるとのことで何も言えませんでした。音楽狂様の今日の記事を読んで胸のつかえがおりました(^^)

Toshiyaさん、おはようございます。今日から、夏時間になりました。(まだ、春が来ないと言うのに。。)

日本で爆発的にヒットした曲、という事で、母が楽譜を送ってくれました。曲自体は、別に何処にでもある感じの曲ですが、個人的に、秋川氏ではなく、別のポップス歌手が歌った方が断然良いと思いました。

クラシックの発声で、甘いマスクで歌う、というミスマッチ差が、逆に聴衆受けたように見受けました。

最初、ユーチューブで彼の歌を聞いた時、全く駄目でしたね~。歌いすぎてしまう、というか、せっかくの歌詞が響いて来ないと言いますか。。

日本歌曲をドイツ語訳に直した楽譜があって、日本を紹介する際の演奏会で歌ったことがあるのですが、やはり、ピッタリこなんいんですよね~。。日本語で歌うからこそ、本当の良さがあるように思えます。対訳をつける方の苦労も分かるのですが。

般若心経と言えば、幼少時代、仏壇の前で、お経を唱えるのが日課でした。それから、写経をして、地元のお寺に何度か寄付をしたことがあります。墨なので、途中間違えれば、最初からで、無の心で書かないと駄目なんだそうです。邪念があるから、間違えてしまい精神統一の訓練でもあるそうです。写して書くだけなんですが、中々、最後まで到達しないんですよね~。

ところで、秋川氏、今は、どんな感じですか。

Laieさん,こんばんは。時差の関係でご挨拶がずれちゃいますねぇ。古い記事にアクセスして頂き恐縮です。

秋川は所詮テナーとしては三流ですから,今だにこの曲で食いつないでいるというのが正直なところでしょう。去年の紅白でも歌っていたのには失笑してしまいました。いい加減にしてくれと言いたかったです。だからNHKはアホなんです。

もはや秋川の化けの皮ははがれていますから,メディアへの露出も減っていると思います。当然の帰結ですが,NHKだけは例外だったようで...。

そちらは夏時間ということで,今日に相応しいのはGershwinの"Summertime"でしょうねぇ。Laieさんなら楽勝でお歌いになれますよね。

それにしても般若心経やら写経やら,Laieさんもいろんなことをご存知ですし,やってらっしゃいますね。そう言えば私の母も一時写経に凝っていましたが,邪念だらけの私には無理です~(爆)。

本日も続投、第2弾です!

秋川氏、これだけ脚光を浴びてしまうと、次へのヒット曲へのステップが、難しいでしょうね。彼は、やはり、クラシック会で生き残るべきなのかも。。1曲だけヒットして、芸能界を後にする歌手も多いので、彼も、この分野に入らざるを得ないかもしれませんね。

あっ、がーシュインのサマータイムですが、大好きな曲です!公で歌ったのは、ロータリー財団での定期会合でした。今でも鮮明に覚えています。当日、熱が38・5度くらいあったのですが、キャンセル出来ずどうにか?歌いきったのを覚えています。若かったので、演奏出来たのかもしれませんね。今なら、迷わず、キャンセルします。(苦笑)

それから、渋谷のオーチャードで、ポギーとベスのオペラも見ました。良かったです。。開演前、突然の拍手が客席から。。見渡すと、秋篠宮御夫妻が見に来られていました。恐らく結婚される前だったように思います。

もう一つ同オペラから素敵な曲で、My Man's gone now がありますが、う~ん。。魂を感じてしまいます。

今朝、テレビで、Paul Kuhn トリオを見たのですが、演奏で、パオルが、シナトラのStranger in the night を弾き語りしていました。ただ、ジャズ歌手で、わざと正確な音程からはずして歌う歌唱があるというのは分かるのですが、全く、ピアノと噛みあわないし、歌のラインも狂いっぱなしで、唖然としてしまいました。歌だけを集中して聞いても見たのですが、それでも、やはり音楽的(早く言ってしまうとかなりの音痴)ではなかったです。

日本のジャズ界におけるパオルの存在はどんな感じでしょうか。主人は、日本では、全く知られていないよ、とか言っていますが。。宜しくお願い致します。

Laieさん,まぁ秋川のことはどうでもいいとして...。

今回のコメントを読んでいて,私は猛烈にMiles Davis~Gil Evansの"Porgy & Bess"が聞きたくなりました。このコンビの作品はその気にならないとなかなか聞きたいと思わないのですが,今日は別ですねぇ。"My Man's Gone Now"なら"We Want Miles"も聞かねば!これで明日の出張のお伴の音楽は決まりました。

Paul Kuhnですか...。日本でピアノのKuhnと言えば,Steve KuhnかJoachim Kuhnと相場が決まっておりまして,Paulは初めて名前を聞きました。ちょいとネットで調べてみたところ,この人,ビッグバンドやトリオで演奏することが多いみたいですが,年齢が今年で81歳のようですから,演奏に乱れが出ても仕方がないかもしれません(未聴ですからわかりませんが)。その点,90歳を越えて小粋にスイングするHank Jonesは化け物です。

ということで,Paul Kuhnの日本でのポジションについてはご主人の説は正しいです。

はじめまして。一音楽好きな一般人です。
秋川氏の評価についてずっと胸につかえていたものがありましたのでここにやってまいりました。
私的にはあの不安定な音程と、
「のど声じゃないの?」
と思わせる苦しい発声が時折混じるやはり不安定な発声がどうにも気がかりで、音楽を楽しむことなんて出来るものではありませんでした。
ブログ主様--Toshiya様のご意見に小躍りしてしまいましたの思わず書き込みさせていただきました。
私間違っていなかったのですよね??

シーラさん,はじめまして。コメントありがとうございます。感じ方は人それぞれだとは思いますが,シーラさんは決して間違っていないと思います。というより,それが真っ当な感じ方でしょう。

私がこの記事を書いてからもう2年以上経っていますが,その後,秋川はどこへ行ってしまったんでしょうねぇ。どこへ行こうが私の知ったことではないですし,あの程度の歌手ですから,消え去るのは必定です。所謂泡沫歌手ですね。

あんな歌程度で,音楽を聞いている気になれる人々こそ私には信じられませんし,知らないこととは幸せなことだと皮肉も言いたくなっていました。

ということで,私の記事ごときで,シーラさんの胸のつかえが取れるのに少しでも貢献できたのであれば,まさに幸いです。引き続きよろしくお願いします。

秋川雅史さんのコンサートに行って来ました。何でこんなに批判されるのでしょうかsign02彼のカンツォーネは、最高に良かったですよsign03カルーソーと泣かないお前など…

まゆらさん,はじめましてですよね。コメントありがとうございます。

音楽の捉え方はひとそれぞれですし,感動するのも,感動しないのも人それぞれですので,まゆらさんのお考えは尊重されるべきものと思います。

一方,私がここに書いていることは,私個人の考え方ではありますが,長年音楽を聞いてきて,秋川の歌が私の音楽的な嗜好,並びに指向とは全く相容れないものだということです。私の経験からすれば,彼の歌を聞くよりも先に,聞くべき歌があるということです。

私の記事をご覧になって不愉快な思いをされたかもしれませんが,世の中,彼を評価している人間ばかりではないということです。

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