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2007年7月29日 (日)

今更Joni MitchellのGeffen Boxの国内盤が発売だそうである

Joni_geffen "Complete Geffen Recordings" Joni Mitchell (Geffen)

昨今,豪華アーティストによる"A Tribute to Joni Mitchell"の発売や,Herbie HancockによるJoni Mitchell Projectの制作,更にはJoni本人による新作の9月発売など,Joni Mitchellを再評価する動きが顕在化するとともに,彼女に対する注目が巷で高まっているのは彼女の熱烈なファンとしては大変結構なことである。

こうした動きに便乗して,本日紹介のボックス・セットがJoni復活のタイミングに併せて国内盤として発売されるようである。しかし,このボックス,私にとっては疑問の多いものである。私はこのボックスの輸入盤が発売されてすぐ(もう4年も前のことである)に,Amazonのレビューに次のように書いた。

『JoniのGeffenレーベル時代は,売れ行きからすればJoniの「冬の時代」と称されることが多いが,"Wild Things Run Fast"から"Night Ride Home"に至る時期に,音楽的な問題があったという指摘が全くあたらないことを証明する素晴らしい音源ばかりである。しかし,この4枚組は,未発表音源はわずか3曲,更にBoxの中身もはやりの紙ジャケ風にはしているが,オリジナル・ジャケットには不忠実なシングル・ジャケット仕様で,全く中途半端な出来と言わざるをえない。Joniのコメント等を含め,ブックレットの出来がいいだけに,この半端さは致命的であり,よほどのマニアにしか薦められない。但し,音楽的には素晴らしい。評価はボックスとしての出来(星★★)のみだが,Rhinoレーベルに編集を頼みたかったと思うのは筆者だけか。』

今回発売の国内盤は情報によると,オリジナルに忠実なWジャケットの紙ジャケ仕様になるらしいので,輸入盤の問題の一部は解決するとしても,音源としては上に書いたコメントと大きな違いはない。それよりも,なぜ今更のようにこのボックスが発売されるのかということが,私には解せない。これこそ便乗商法そのものであるが,国内のレコード会社は,Joni Mitchellの音楽にリスペクトも何もないから,4年前にはこのボックスの発売を見送り,今回のように便乗可能と判断すれば,オリジナル・ジャケットに忠実というほんの小さな付加価値をつけるだけで,\10,000という馬鹿げた値段をつけて発売するということである。

Joni Mitchellは多くのミュージシャンからも尊敬を集める素晴らしいアーチストであり,より真っ当な評価と真っ当な取扱いを求めたいが,こうした便乗商法は一時的なものに終ることは必定である。結局日本のレコード会社のメンタリティなどその程度のものであり,もう少し音楽に対して真摯に活動して欲しいものである。なぜ,こうしたムーブメントが生じているのかを理解し,音楽及びアーティストに対する尊敬を示すべきである。こんなことをやっているから,Joniは一時的にレコーディングからの引退を宣言したのである。こういう人たちには少しはRhinoを見習えと言っておく。

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