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2007年6月 6日 (水)

ライブにおける特定聴衆の品性を疑うEnrico Pieranunziの日本ライブ盤

Pieranunzi "Live in Japan" Enrico Pieranunzi (CAM)

日本でも人気の高いEnrico PieranunziがMarc Johnson,Joey Baronという永年の盟友と2004年に来日したときの演奏を捉えたライブ盤である。収録場所がいくつかに分かれているため,聴衆の反応や雰囲気に違いがあるものの,演奏としてのクォリティは一貫して高く,さすがと思わせる出来である。Enricoらしい美しいトーンや旋律と,ときにコレクティブ・インプロビゼーション的なアプローチを組み合わせて,2枚組というボリュームながら飽きさせないのは立派。ということで,私はこのアルバムを音楽的にはある程度評価している。

しかし,このライブ盤には決定的かつ絶対に許しがたい欠陥がある。場の雰囲気を全く省みないある一人の無節操な聴衆による奇声(まさしく「奇声」にほかならない)が、リスナーがこうした美しい演奏を楽しむ妨げになっているのはあまりに不幸と言わざるを得ない。私はこの奇声を聞きたくがないために,このCDをほとんど聞かなくなってしまったのだが,はっきり言ってこの「とち狂った」聴衆はライブ会場でも顰蹙を買っていたはずである。こんな馬鹿げた「騒音」が「美的」と言われるPieranunziのアルバムに収録されること自体が私としては信じられない。最悪なのはこのアルバムが今年になって欧州でも発売されてしまったことである。日本の恥をさらすような「奇声」がこれで日本以外にも響き渡ることになるかと思うと,情けないこと甚だしい。

私はこんな客を放置したプロモーター,奇声を編集でカットしなかったレコード会社に強く抗議する意味を込めて,このアルバムは「評価対象外」とする。冒頭にも書いたが,ミュージシャンはちゃんとした仕事をしており,彼らには全く責任はないのであって,音楽芸術に全く敬意を払えない一聴衆の行為こそが強く糾弾するに値する。ライブ会場で演奏に乗ることは勝手だが,人に迷惑をかけてもよいというものではないはずである。私はこのアルバムは即刻廃盤とし,再編集して再発すべきだと強く思う。

ライブを楽しみに会場に足を運んだ聴衆,その演奏をCDで聞くことを楽しみに本盤を購入したリスナー,そしてトリオ3名の全てを冒涜しているこの「バカ男」には「恥を知れ」と言っておく。そこだけスキップして聞けばいいだろうという声もあろうが,そんな面倒なことをしている暇は私にはない。よって,Pieranunziのライブ盤なら聴衆も上品な"Live in Paris"を聞くことになるのである。

Recorded on March 18, 19, 23, 24 and 25 2004 in Tokyo and Yokohama

Personnel: Enrico Pieranunzi(p), Marc Johnson(b), Joey Baron(ds)

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コメント

中年音楽狂さん、始めまして、monakaと申します。ふらふらしていたら、いえ実はフレッド・ハーシュの新作検索でお邪魔しました。
そうしたら、翌日の、この記事に同感なのでコメントさせていただきました。
私はこの会場にもいて、不愉快でしたが、記事にもしたことがありましたので、トラバさせていただきました。貴ブログはゆっくりとお邪魔します。

monakaさん,コメントありがとうございます。あの場にいらっしゃったということですが,会場での醒めた雰囲気はすごくよくわかります。私が会場にいたら,このアホ親父を多分ぶん殴っていたのではないかと思います。貴ブログを拝見しましたが,なかなかディープですね。私も機を見てお邪魔させて頂きます。引き続きよろしくお願いします。

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» Enrico Pieranunzi / Live in Japan [JAZZ最中]
2004年日本にはじめてEnrico Peranunziが来日し演奏しました。そのコンサートの模様がこのアルバムです。あまり評判になった記憶がありませんが、レコード会社の為でしょうか。私は決して悪いアルバムとは思いません。2004年3月24日二子玉川アレーナホールにいって聴きましたので良い思い出です。高島屋の一部にあるホールでパイプ椅子みたいなのにギュウギュウ詰めで状況はかなり悪かったです。その上アルバムを聴くとわかるのですが、やたら変な声をあげるおじさんがいて(タイミングがあるんだヨ!)興をそがれ... [続きを読む]

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