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2007年6月11日 (月)

主流派になった(?) Bobby Hutcherson

Bobby_hutcherson "For Sentimental Reasons" Bobby Hutcherson (Kind of Blue)

Bobby Hutchersonの名前を聞くと,私はついEric Dolphyの"Out to Lunch"を思い出してしまうし,Hutchersonの"Happenings"然りで,所謂新主流派として考えてしまうわけだが,このアルバムでのHutchersonはそうしたイメージとは異なり,かなり保守的なサウンドを聞かせている。

それはほとんどがスタンダードで固められた選曲だからということもあるだろうし,基本的にバラードが多いということもあるのだが,Hutchersonならそれでももう少しとがった演奏をしそうな印象があるのは私の思い込みだろうか。私はHutchersonの熱心なリスナーと言えないし,近年の活動状況もよく知らないから,このアルバムが突然変異なのかどうかもわからないのだが,それでもやはり私のHutcherson感を覆す演奏である。

ではこのアルバムが悪い出来かと言えば,決してそうではない。イメージが違うだけなのである。これは私にとっての新たなナイトキャップ音楽と言ってよい類のものであり,これは間違いなく,夜に酒をチビチビやりながら聞くのに適した音楽である。これまでのHutchersonならば,つい身構えて聞いてしまうというところであろうが,本アルバムは,そうした緊張感を持たずに気楽に楽しめるのがよい。

どの曲でもHutchersonのヴァイブは美しい音色を聞かせるが,中でもRosnesとのデュオで演奏される"Somewhere"(そう。あの「ウエストサイド物語」のである。)が意外な選曲ながら,結構しみる。また,最後をソロでの"I'll Be Seeing You"というのはややベタな選曲という気もするが,美しい余韻を残すという点では成功しているように思う。

先にナイトキャップ音楽と書いたが,このアルバムは肩肘はらず気楽に楽しむべき音楽であり,ソロがどうこういうのは野暮であろう。たまにはこうしたアルバムを聞くのもいいものである。星★★★☆。

Recorded on November 20 and 21 in NYC

Personnel: Bobby Hutcherson(vib), Renee Rosnes(p), Dwayne Burno(b), Al Foster(ds)

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