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2007年5月23日 (水)

あまりに早熟過ぎてその後が今一歩のRoy Hargrove

Hargrove "Public Eye" Roy Hargrove (Novus)

このアルバムは結構懐かしい。私が米国に在住していた頃,Sonny Rollinsのカーネギー・ホールでのライブに行くチャンスがあったのだが,そこにゲストで登場したのがこのRoy Hargroveであった。そこで吹いたのがこのアルバムに収録されている"Once in a While"であったが,若いくせに何とも言えないコクのある演奏をされて,私は思わずうなってしまった。そこで早速購入したのがこのアルバムである。

当時から「期待の新人」と騒がれていたRoy Hargroveであるが,本作はNovusレーベルに吹き込んだリーダー作第2弾である。ドラムスのBilly Higgins以外は若手で固めたバンドであるが,とても当時20歳そこそこの若者が演奏しているとは思えない成熟ぶりを示しているのは,カーネギーで聞いたとおりである。冒頭に収められた軽くバウンスするタイトル曲"Public Eye"から期待が高まる演奏を展開している。

本作ではミディアム以上のテンポの曲とバラードがほぼ交互に演奏されるプログラムが組まれている。バラード演奏にはまだまだ青臭さの残る曲もあるが,年齢を考えればかなりの水準とは言えるものである。ただ,ミディアム・ファストの曲の方が溌剌とした印象を与えるのは致し方がないところである。総合的に見れば相当によく出来たアルバムであり,こうした演奏を耳にすれば,Hargroveに対するLee Morganの再来と言う当時の評価はあながち間違ったものではない。星★★★★。

しかし,その後のキャリアを見ると,Hargroveがその才能を完全に開花させたとは言えないのは残念である。結構いいアルバムもあるにはあったが,その後マンネリを感じさせるようになってからは,私も彼のアルバムを必ず買うということもなくなってしまった。結局のところ,方向性の定まらないリーダー作を連発するよりも,優れたバンド・リーダーの下での修行期間(MorganがArt Blakeyの下で修行したようにである)も必要だったのではないかと感じさせる。とは言っても,最近のアルバムは聞いていないから,今はどうなのかはわからないが...。

尚,余談だが,本作に参加しているChristian McBrideを初めて生で聞いた(確かBradley'sでだ)ときもぶっ飛んだ記憶がある。あまりに興奮して,知り合いに「McBrideは凄い」というような葉書をAir Mailで出したのは湾岸戦争勃発前後だった。(こうした懐古主義が私の年齢ゆえか...)

Recorded in October 1990

Personnel: Roy Hargrove(tp), Antonio Hart(as), Stephen Scott(p), Christian McBride(b), Billy Higgins(ds)

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