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2007年5月30日 (水)

追悼,藤原伊織

Photo_12 「ダナエ」 藤原伊織 (文藝春秋)

藤原伊織が去る5/17に亡くなった。59歳というあまりに若すぎる死が大変惜しまれる。

藤原伊織が大きな注目を集めたのはもちろん直木賞,江戸川乱歩賞をダブル受賞した「テロリストのパラソル」以降であるが,読者を引きずり込む彼の筆力はおそらくは遺作となった短編集「ダナエ」まで健在であった。後年の長編作「蚊トンボ白鬚の冒険」や「シリウスの道」も筆力は優れていながら,設定やプロットに無理を感じさせるところもあっただけに,次作の「テロリスト...」や「ひまわりの祝祭」のようなハードボイルド長編を期待していた私のような読者も多かったはずである。それは果たせなかったが,ここで紹介している「ダナエ」という短編集も侮れない作品であり,短編だからと言って敬遠するべきではない。 むしろ藤原の早逝を追悼して読んでみれば,更に彼の死が極めて勿体ないことであったことがわかるであろうなかなか泣かせる佳作である。星★★★★。

私は発売直後にこの短編集を読んだが,まさかその数ヶ月後にこのようなことになるとは思わなかった。今,この段階で「ダナエ」を読めば,おそらくは全く違った感慨もあるのだろうが,私は未読だった短編集「雪が降る」を読んで,彼を追悼することにしよう。合掌。

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コメント

Toshiyaさん、今晩は。

藤原氏の記事を書かれていたのですね~♪全て読ませて頂きました。いや~、テロリストのパラソル、かなり引き込まれました。本によっては、チンタラ読みになることも少なくないのですが、この本は、一気に読み終えてしまいました。

ヤクザ、警察、バーテンダー、浮浪者、学生運動、各場面の描写、表現がとても生き生きしていて、藤原氏が、全て実際に体験したかのように書き綴られていたのには、大変感心してしまいました。読み応えありました。

手元に未読の本はたくさんあるものの、日本で手にしたい本も多数あって、希望が膨らむ一方です。これで、藤原氏も、私のお気に入りのリストに間違いなく入りました。

記事を御紹介下さってありがとうございました。

Laieさん,こんばんは。藤原伊織の記事は3本アップしてましたね。

藤原伊織はエンタテインメントの作家ですが,結構私にフィットする作品を多く書いてくれました。久しぶりにまた彼の作品を読みたくなりました。でも私は読んだ本は大体寄付してしまうか,売ってしまうかのどちらかなので,再読するためにはまた買わねばというアホなことの繰り返しです(一部絶対手放さない作家もいますが...)。

是非,ほかの作品もお楽しみ下さい。

Toshiyaさん、こんにちは。

最近、「ダナエ」を読み終わったところです。どの短編も読みやすくて、内容も濃厚で面白かったです。本当に59歳の若さで亡くなられたことが、悔やまれます。「テロリストのパラソル」を読んでから、すっかり藤原さんのファンになってしまいました。

この短編集の中では、特に「ダナエ」が好きでした。美術館を取り巻くストーリーだったかもしれません。藤原さんの美術に対しての造詣の深さが窺えます。

Laieさん,こんばんは。私の中の記憶はもはや曖昧ですし,本も手許にはもうありません(私は一部の作家を除いて,手許には本は残していません)ので,ストーリーについては何とも言えませんが,いずれにしても藤原伊織はいい作家でした。早逝が惜しまれます。

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