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2007年5月 1日 (火)

私にとってのJoni Mitchell最高作

Hejira "Hejira" Joni Mitchell (Asylum)

私はかなり熱烈なJoni Mitchellのファンと言ってよいと思うが,そうしたファンにとって,彼女の最高傑作は何かというのは結構酷な質問である。何かを取れば,何かが落ちるということで,ああでもない,こうでもないと考え込んでしまうかもしれない。私も好きなアルバム,そうでもないアルバムはあるが,総合的な観点での最高傑作はこのアルバム(邦題は「逃避行」である)だと考えている。

Norman Seefによるジャケットも素晴らしいが,ここに収められた楽曲群のレベルの高さはまさに筆舌に尽くしがたい。曲のよさを更にバックの優れたミュージシャンたちが増幅させており,これぞまさしく芸術的な「シナジー」が働いていると言いたい。曲のよさを引き立てるかのように,バックの演奏はどちらかと言えば地味に聞こえる(ミニマルと言ってもよい)のだが,例えば"One and Only"のJaco Pastoriusのベースにしても,Larry Carltonのギター・ソロにしても,ちゃんと自己主張すべきところは自己主張している。必要最低限の伴奏だけで,最大の効果を発揮していると言っても過言ではない。

冒頭の"Coyote"から最後の"Refuge of the Road"まで一切の駄曲なしであり,個人的には"Amelia"が特に気に入っているが,このアルバムは何度聞いていも素晴らしい。その後のライブでも,繰り返し演奏される曲が,このアルバムに多数収められていることからしても,Joniにとっても会心の作品であったことは想像に難くない。Joni Mitchellの魅力が余すところなく捉えられた作品として,星★★★★★では足りないぐらいだと言いたい。素晴らしい。

Personnel: Joni Mitchell(vo, g), Larry Carlton(g), Jaco Pastorius(b), Max Bennett(b), Chuck Domanica(b), John Guerin(ds), Bobby Hall(perc), Victor Feldman(vib), Neil Young(hca), Abe Most(cl), Chuck Findley(tp), Tom Scott(reeds)

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コメント

このLP発売当時、西銀座に日立ローディープラザ(?)なるオーディオ装置の視聴室があり、最新のLPを借りて、同社の各グレードのコンポーネントを視聴できる施設がありました。
そうそうLPを買えない貧しい高校生の私は、もちろんこの最新のLPを借りて、針を落としました。

”夏草の誘い”で??だった私は、このLPでは???で、英語は得意じゃないし、湯川れい子の和訳はいまいちだしで、当時のJoniの音楽をほとんど理解できませんでした。
それでもなんどか銀座に通って、聴き込めばそのうちよさがわかるさ、みたいな、難解なフランス映画を咀嚼する文学学生状態でした。

でも、とても高音質な録音であることはすぐに気がつき、自分のしょぼい装置で聞いても、他のポップス音楽とはなにか次元が違う音楽空間を感じました。

何年か前にCDで買い直し、聞けば聴くほどよくなるアルバムだと、いまでも思っています。

Hejiraの中では、私も一番はAmeliaですかね。
hejira、Songo for Sharonなんかも大好きです。

どれが最高傑作?となると、?ですが、JMDLでのSON POll、ほとんど同意ですね。

toshiyaさん、ぜひ今度Joniの歌を和訳していただけませんか?


cocoaさん,コメントありがとうございます。

「ぜひ今度Joniの歌を和訳していただけませんか?」
これは厳しいと思いますねぇ。決して難解な歌詞だとは思いませんが,フィットする日本語を見つけられるかちょっと自信ないです。私は文学的な素養もないですし。ただ,やってみなければわからないというところがありますから,"Amelia"でも試しにやってみましょうか。でも長い目で見て下さい。いつ出来上がるかは保証できませんので。

でもやっぱりこれは難問ですね。

ご返事ありがとうございます。
和訳の件、プレッシャーをおかけしてしまったみたいでお詫びします。

村上春樹が“やがて哀しき外国語”のなかで、他の言語での表現の難しさを書いていましたね。
そんな彼が訳したギャッツビーでさえ、amazonのレビューをみると賛否両論ですし、訳した方の数だけあって当然なんでしょう。

joniって、シンガーとして、ライターとして、またコンポーザーとしてそれぞれ評価されている人だと思いますが、殊にライターとしての評価が高い気がします。
そんな彼女の作品を、特に詩に注意することなく、かれこれ35年聴き続けてきた私って・・・自己嫌悪

cocoaさん,プレッシャーにはなっていませんのでご安心を。

最近の訳書を見ていると,原文はこうだろうなぁと思えてしまうような芸のない翻訳が多くて辟易とします。村上春樹の場合は,文章のリズムを重んじながら,原文の感覚を活かそうとするのではないかと想像していますが,それは彼のような才能があってできることですよね。

また,文芸と歌ではだいぶ事情が違ってきますし,特に歌や詩では「韻」が重要ですから,そのまま日本語化するとおかしなことになってしまうかもしれません。でもちょっと挑戦意欲がわいてきました。ボケ防止にもいいかななんて思っています。

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