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2007年5月26日 (土)

Jeff Beckのオフィシャル・ブートレッグ第2弾

Beck_live "Official Bootleg USA '06"Jeff Beck (Sony)

2003年NYC録音のオフィシャル・ブートレッグが日本で発売されたのは一昨年のことだったが,シリーズ第2弾がこの度発売された。本来このCDはライブ会場での限定発売から,Beckのサイト上での発売を経て,日本では正式な流通ルートに乗ったものであり,パターンとしては前作と似ている。

前作には比較的新しいレパートリーが多く含まれていたように思うが,今回はBeckのキャリア上でのヒット曲を更にカバーしているという色彩が強い。しかし,フレージングに関しては「昔の名前で出ています」的なところは全くなく,Beckのギターははっきり言ってぶっ飛んでいる。これが本当に還暦を過ぎた人間なのか。

珍しいのはBilly Cobhamの"Spectrum"所収の"Stratus"が演奏されていることだろう。Cobham盤ではTommy Bolinが弾いていたこの曲をBeckがどう料理するかは興味深いところであったが,ここはもう少しテンポを上げて飛ばした方がよかったように思う。4曲目に"'Cause We've Ended as Lovers(哀しみの恋人たち)"が入っているのは信じられないが,Beckは素晴らしいボリューム・コントロールぶりを聞かせる。最後にはアンコール的な"Over the Rainbow"が入っているが,そう言えばEric Claptonもライブでこの曲をやっていた。彼らにはこの曲に対する何らかの思い入れがあるということだろうか...。

いずれにしても,このCDはBeckのサイトでも15ドルもするので,送料込みにすれば,この国内盤を買っても逆に元が取れてしまうかもしれない。前作は確かもっと安く売れられていたはず(確か9ドルとか10ドルとかだったはずである)だが,このあたりにはやや商魂のたくましさを感じてしまうものの,ファンにとってはうれしいものであろう。

音楽的には,本作はなかなか豪華なメンツを集めている割には,出来としてはブート第1作の方が優れているように思える。いろいろな要因は考えられるが,やはり私としてはドラマーの差だと言いたい。Vinnie Colaiutaはソリッドで堅実なドラマーではあるが,前作のTerry Bozzioのような爆発力はない。Beckのフレージングがフレージングだけに,ここはもっとバンド全体で爆発してもよかったのではないかと思う。ということで,どちらがいいかと言えば,私は前作の方を好ましく感じる。

もう一点,問題を指摘するならば,Jason Rebelloのシンセ・サウンドの軽さである。私はJan Hammerのファンという訳ではないが,"Wired"等に聞かれるHammerのRhodesやシンセの響きがBeckとの相性がよかったのは事実である。RebelloをHammerサウンドの継承者として認識することには問題もあろうが,緊張感やサウンドという観点から,もう少し何とかなったように思える演奏である。ちなみに前作のキーボードはTony Hymasだが,Beckとの相性では,Hammer-Hymas-Rebelloという順番になるだろう。ベースのPalladinoは極めて堅実。決して悪い出来とは思わないが,全体的には星★★★☆というところだろう。

Recorded in June, 2006

Personnel: Jeff Bsck(g), Jason Rebello(key, p), Pino Palladino(b), Vinnie Colaiuta(ds)

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コメント

第1弾→2弾と、タイムリーに聴きました。
最近のライブ盤を聴くと、どちらも録音、演奏の荒さが魅力に加担してると思います。
私も若干1弾の方が好ましく感じますが、これがもし2弾を最初に聴いたら反対になっているかも。と思ったりしています。

東信JAZZ研究所さん,こんにちは。

「これがもし2弾を最初に聴いたら反対になっているかも。と思ったりしています」というのはあるかもしれません。但し,私はメンツ的には第1弾の方がJeff Beckには合っていたという感覚が強いです。

まぁ好みの問題ですが。

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