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2007年4月22日 (日)

Wolfgang MuthspielとBrian Bladeデュオ作は様々なサウンドのミクスチャーだが...

Muthspiel "Friendly Travelers" Wolfgang Muthspiel & Brian Blade(Material)

期待の若手としてWolfgang Muthspieilがジャズ・シーンに登場してから随分な時間が経過したが,正直なところ,いつまで経ってもブレイクしないという印象が強く,このままでは中堅どまりと言われても仕方がない。そのMuthspielへの私の注目度が改めて高まったのは,Brian Bladeとの共演を始めてからと言ってもよいだろう。

Brian Bladeはドラマーとしての資質だけでなく,自身のリーダー作での優れた作曲能力やリーダーシップを示し,本当に優れたミュージシャンぶりを示している。それがWayne ShorterやJoni Mitchellからの信頼にもつながっていると思うが,MuthspielもBrian Bladeとの共演で「一皮向けた」かと思わせる演奏を期待させるものである。

本作は,そのMuthspielとBladeのデュオ・アルバムであり,何とBladeがギターも演奏するだけでなく,Voiceともクレジットされているのにまず驚かされるが,冒頭に収められた"Gnadenwald"はVoiceの使い方などいかにもPat Metheny的である。しかし,本作はそうしたトーンだけでなく,ロック,フォーク的なサウンドも聞き取れ,なかなか一筋縄ではいかない出来となっている。アルバム全体を通しては,かなり抑制されたサウンドが続いており,両者の丁丁発止のやり取りを期待したい私のようなリスナーにはやや肩透かし気味である。

アルバム全体を通して聞いてみて,決して悪い出来だとは思わないが,残念ながら,ここでもMuthspielは飛躍を遂げるところまで行っておらず,水準作という評価が妥当であろう。残念ながら,ここでもMuthspielは一皮むけるところまでは行かなかったようである。星★★★。これだけ共演者に恵まれながら,水準作しか出来ないということは,その程度の実力ということであろう。

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コメント

はじめまして。たまたま通りすがりました。
私はWolfgang Muthspielのファンです。

NY時代は自己のスタイルを模索するあまり
迷走してしまっている印象が強かったですが、
オーストリアに戻ってからは非常に安定して
質の高い作品を発表していると思います。

ジャズというジャンル(これも幅が広がりすぎて、
イメージや求めるものも十人十色ですが)の枠で
彼を見ていると歯がゆく感じる人もいるだろうと
思いますが、現代音楽・フォーク・クラシック・
ジャズなどのエッセンスをアウトプットしていける
彼のバランス感覚は、一人の音楽家として見ると
とても優れたものであると私は評価しています。

この記事を拝読していると、何を以って
「いつまで経ってもブレイクしない」、
「このままでは中堅どまり」、「水準作」、
「その程度の実力」
と断じておられるのか明確でなく、単なる嗜好の
違いと感じられるのですが、いかがでしょうか。

2年半も前の記事にこのような投稿をするのも
どうかと思いましたが、どうも日米では正当に
評価されていない音楽家だと感じておりまして、
勝手ながら書き込ませて頂きました。

長々と駄文を失礼しました。

通りすがりさん,コメントありがとうございます。私の感覚で書いております駄文に対して,ご丁寧なコメントありがとうございます。また,返事が遅くなりまして申し訳ありません。

ファンの方の心情を察すれば,書き過ぎの部分もあったかもしれませんが,その点はあくまでも素人のブログであるということを差し引いてお考え頂ければ幸いです。

しかし,一点,Muthspielが少なくとも日本において人気爆発とまでいかない,あるいは通りすがりさんがおっしゃるように日米で評価されないにはことにはそれなりに理由があるように思えます。現在では本来後輩と言うべきKurt Rosenwinkelの方が日本ではなぜMuthspielより人気があるのかということも考えなければなりません。Rosenwinkelの方が現時点ではポピュラーであるというのは決して私の思い込みということではないと思います。

確かに,ミュージシャンとしてのバランス感覚は重要かもしれませんが,それがジャズ好きが求める一種突き抜けた感覚と対照的な部分があるからのように思えます。逆にこのアルバムでは中途半端なものに私は思えました。私は彼が実力者であることは認めますが,実力に人気がついていかないのはもったいないことだと思います。きっと,これはMuthspielが非常にまじめな性格であるがゆえではないかと想像していますが,今後,いつの日か彼がジャズ・シーンでブレイクしてくれる時を待ちたいと思います。

ちなみに,私は"The Promise"の頃からMuthspielを熱心とは言いませんがそれなりに聞いてきていますから,決してこのアルバムだけでこのような記事を書いたつもりはありません。繰り返しますが,もったいないのです。

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