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2007年4月 5日 (木)

敏子~タバキン・バンドの番頭,Gary Fosterが放った傑作

Gary_foster "Make Your Own Fun" Gary Foster (Concord)

70年代を中心に,秋吉敏子~ルー・タバキン・ビッグ・バンドの番頭格として長く活躍し,現在もスタジオ・ミュージシャンとして活躍するGary Fosterが1991年にConcordレーベルに吹き込んだ傑作アルバムである。

本作は,ピアノにJimmy Rowles("What a Life"では得意のボーカルも披露)を迎え,自作に加えスタンダードを時に軽快に,時に渋く演奏した名アルバムであり,一言で表現するならば「洒脱」の極致と言うべき作品である。おなじみRowles作の"The Peacocks"をはじめ,名曲名演揃いとは本作にこそ相応しい。

そもそもGary FosterはLee KonitzあるいはWarne Marsh系のクール派と思われているが,この作品を聞けばわかるとおり,影響は受けているとしても,クール一辺倒の人ではない。リズム・セクション(ドラムスは晩年のBill Evansを支えたJoe LaBarberaである)の好演もあって,ミディアム以上のテンポでは非常にスインギーに,バラードは渋い演奏を披露しており,全編で嬉しくなるような快演が続く。

Concordレーベルは創業者のCarl E. Jeffersonが亡くなってから,随分とレーベル・カラーが変化した(と言うより,以前のGRPのように幅広い音楽を取り扱うようになった)が,最近はこの作品のようなタイプにめぐりあえなくなったのは残念である。そもそもJeffersonプロデュース作品のよさは私ぐらいの中年になればなるほどそのありがたさが増すので,私も昔はその良さの半分も理解していなかったのかも知れないが,それでもこの作品は買った当時から傑作だと思っていた。

本作を含め,Concordレーベルの多くの作品が廃盤の憂き目にあっているが,こうした優れたアルバムが埋もれたままになるのは余りにも惜しい。見つけたら即買って損はしないと断言してしまおう。私の亡き父も私が父の日にプレゼントしたこのCDを愛聴していたのが懐かしい。星★★★★★。

Recorded in January 1991in Hollywood

Personnel: Gary Foster(as, fl), Jimmy Rowles(p. vo), John Heard(b), Joe LaBarbera(ds)

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