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2007年2月 9日 (金)

Paul DesmondのRCA時代を回顧する

Paul_desmond "The Complete Paul Desmond RCA Victor Recordings Featuring Jim Hall" Paul Desmond (RCA)

ジャズ界の稀代のスタイリストの一人であるPaul Desmondが,タイトルの通り,RCAレーベル在籍中にJim Hallとのコンビで吹き込んだアルバムを集大成した5枚組である。とにかく,このアルトの音を聞けば,ほかのアルト・プレイヤーとは決定的に異なることがすぐにわかる。

Paul Desmondと言えば,一般にはDave Brubeckとの活動で知られ,Desmondの最も有名なオリジナル曲はBrubeckとの"Take Five"であることは否定し難い事実である。しかし,私のようにDesmondは好きだが,Brubeckが苦手なリスナーにはこのRCAボックスや,Warnerに吹き込んだ"First Place Again"あるいは晩年のライブ盤こそが,本来のDesmondを楽しめるアルバムなのである。

ここではJim Hallという地味ながら繊細なギターを聞かせる名手をパートナーに,それこそDesmond節とも言うべき,リリカルなアルトを全編に渡って楽しむことができる。これらの音源はジャズ界の歴史に残るような演奏とは言えないし,全部が全部素晴らしいかというと決してそうでもない。しかし,密やかにグラスを傾けながらでも,あるいは午後のひとときにでも楽しめ,リラクゼーション効果も期待できる音楽である。私はこのアルバムは小音量で楽しむことが常となっているが,傾聴するというよりも,何かをしながらでも決して妨げにならない音楽だと思えばよい。このボックスにも入院中にお世話になったことが思い出される。それも踏まえて星★★★★★。

いずれにしても,Desmondの演奏にはまさにリリシズムという表現こそ相応しいと感じさせるのに十分なボックス・セットである。世の中でこのボックスを見掛けることも本当に少なくなったが,見つけたら買って損はない。特に「ゴリゴリのジャズは...」というジャズの初心者リスナーにも自信を持ってお薦めしよう。

Recorded between 1961-1965

Personnel: Paul Desmond(as), Jim Hall(g) and Others...

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