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2015年おすすめ作

2015年おすすめ作(本)

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2017年11月20日 (月)

Joe Henryによる一発録りアルバムがこれまた素晴らしい。

"Thrum" Joe Henry(e.a.r.)

Joehenrythrumこのアルバムがリリースされたことに全然気がつかずにいたのだが,某サイトで情報をゲットして即発注した私である。国内の流通はあまりよくなかったようなので,海外のサイトから飛ばしたが,私が出張中にデリバリーされていたものである。

最近はCD購入のペースが落ちている私でも,無条件に発注するミュージシャンは少なからず存在するが,Joe Henryもそうしたミュージシャンの一人である。前にも書いたことがあるが,彼のプロデュースするアルバムも概ね素晴らしいので,たまに失敗はあるものの無条件発注対象だが,本人のアルバムとなると尚更なのである。

そして,今回,スタジオで一発録り,かつその場でミックスされた演奏は,いつもながらのJoe Henryのアルバムのように響くが,比較的穏やかなサウンドに詩的かつ直接的にではないが,政治的なメッセージを込めているのが特徴的である。それにしてもこの味わい深さは素晴らしく,やはりこの人は信頼に値する人だということを改めて感じさせるに十分なアルバムである。

録音及びミキシングの方式としてしてはかなりチャレンジングなことをやっているにもかかわらず,全然そういう風に感じさせないのは凄いことだと思うが,この音に身を委ねていれば,私は出張で疲れた身体を癒すことができると感じてしまう。そんなアルバムである。先日出たばかりのJoe HenryプロデュースによるLizz Wrightの"Grace"も本年屈指のアルバムの一枚だと思ったが,それと比肩しうる傑作。星★★★★★。素晴らしい。

Recorded on February 21, 22, March 29 and 30, 2017

Personnel: Joe Henry(vo, g), Jay Bellrose(ds, perc), Levon Henry(reeds, whistle), David Piltch(b), John Smith(g, vo), Patrick Warren(p, org, key), Ana Brosius(pedal steel), Joey Ryan(vo) with the Section Quartet: Eric Gorfian(vln), Daphne Chin(vln), Leah Latz(vla), Richard Dodd(cello)

2017年11月19日 (日)

ECMのストリーミングに関して思うこと。

巷でも話題になっているが,ついにECMがストリーミング・サービスを開始した。ECMからのプレス・リリースには"Although ECM’s preferred mediums remain the CD and LP, the first priority is that the music should be heard.”とあるが,ユーザにとっては,ストリーミングによって,より多くのECMの音楽に接することができるようになったことはありがたいことだと思う。

その全貌はチェックできていないが,移動中にでもECMのアルバムがより多く聞けるようになったのはいいことである。そして,私としては大した枚数は保有していないNew Seriesの音源も幅広く聞く機会が増えると思ってしまった。

いずれにしても,新譜を購入するか否かの判断をする上でも,この英断を喜びたい。

2017年11月18日 (土)

ようやく帰国。

Silver_garden_2

今回のシンガポール出張はまじで長かったという感じ。週末にマレーシアをはさんでの約10日間というのはやはり長い。私にとって,海外出張はもはや1週間が限界って思ってしまった。

そうは言っても,今月末には米国西海岸,来月半ばにはNYC~ソウルという出張を控える私である。サラリーマンも大変である。ということで,ブログの更新もままならない状態が続くことは確実な状況である。帰国したら到着していたBrian Bladeの新作を聞きながら,ようやく落ち着いた感覚を取り戻しつつあるが,レポーティングが終わってないだよなぁ。さっさと終わらせねば(苦笑)。ってことで,出張の思い出ってわけではないが,Silver Gardenからの風景写真をアップしておこう。何とも不思議な光景と思うのは私だけではあるまい。

2017年11月13日 (月)

出張中の一コマ

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現在,シンガポール出張中の私が,週末にマレーシアを訪問中にお邪魔したのが,現地Boboで行われたNewSoundのライブ。詳しくは改めて記事を書くが,最強サラリーマン・サックス・プレイヤー,八木君は相変わらずの吹きっぷりであった。どっちが本業?(笑)

2017年11月11日 (土)

出張中につき。

先日よりシンガポールに出張中の私である。今回は珍しくも週末をはさむ比較的長い出張となった。だからと言って,何も変わったことはないが,週末はマレーシアに向かうことになっている。

ここシンガポールの気温は30℃前後だが,コンベンションの会場のエアコンが効き過ぎで,正直それで体調を崩しそうだった。昨日は早い時間からのディナーだったのだが、その結果眠りに落ちたのが早過ぎて、結果的によく眠れずであった。出張がどんどん辛くなる私である。やっぱり歳には勝てない。

2017年11月10日 (金)

超懐かしいTom Robinson Band:パンクはほとんど聞かない私が最初に認めたのは彼らだな。

"Power in the Darkness" Tom Robinson Band (EMI)

_20171105私はパンクをほとんど聞かない。アルバムもほとんど保有していないはずだ。Sex Pistolsにも興味はなかったし,Clashもほとんど聞いたことがない。例外はThe Pop Groupぐらいか。とにかく,私の趣味に合わないのである。パンクなるものが出てきたのは,それこそ私が中学生とか高校生とかの頃であるから,血気盛んな若者としては,パンクにはまっても当たり前のような年ごろだった訳だが,それでも私がパンクに走ることはなく,プログレだの,ジャズだの,渋いアメリカン・ロックだのを聞いていた。ある意味若年寄だった(苦笑)。

そんな私が唯一例外的に認めていたのが,このTom Robinson Bandである。本作のタイトル・トラックを聞いた時,純粋にカッコいいロック・ミュージックだと感じていたはずである。FMとかでTom Robinson Bandの曲を聞いて,これなら自分でもいけるなぁなんて感じていたのも懐かしい。ただ,アルバムとして保有するまでは至っていなかったのだが,大幅なボーナス・トラックを追加して再リリースされた時に,懐かしいねぇと思って購入したはずである。

改めて,今回聞いてみて,歌っていることは確かにパンクっぽいメッセージが感じられるが,それでも音楽として成立している感じは今でも変わらない。そしてタイトル・トラックは今聞いてもいけていると思った。イントロのカウベルを聞くとGrand Funkの"American Band"みたいにも感じられるが,それもいいのである。

まぁ,そういう時代だったのだと言ってしまえば,その通りだが,むしろこの時代にゲイであることを堂々とカミングアウトしていたTom Robinsonの姿勢こそパンクなのではないかと思える。まぁ"Glad to Be Gay"という曲に関しては,大した曲ではないが...(苦笑)。時代を切り取りつつ,音楽性も確かなものを感じさせたのは,プロデュースしたChris Thomasの手腕もあるだろうが,面白いアルバムであった。星★★★★。

尚,タイトル・トラックの古いライブ映像がYouTubeにアップされていたので,貼り付けておこう。歌詞は過激と言えば過激だが,音楽的な部分がちゃんと感じられるところがこのバンドのいいところだった。

Personnel: Tom Robinson(vo, b), Dolphin Taylor(ds, vo), Danny Kustow(g, vo), Mark Amber(p, org)

2017年11月 9日 (木)

Stanley JordanとNovecentoによるゆるゆるグルーブ。

"Dreams of Peace" Stanley Jordan Featuring Novecento(Nicolosi)

_20171104_3イタリアのお金持ち,Nicolosi兄弟は,Billy CobhamやらBilly PrestonやらDeodatoやらと,グルーブ追求型のアルバムをリリースしているが,そんな彼らがStanley Jordanを迎えて制作したのが本作である。いつもながらの心地よいグルーブを打ち出したアルバムであるが,これが結構ゆるゆるながら,気持ちよく聞ける。ある意味ここまで行けば間違いなくスムーズ・ジャズである。1曲のみ客演するDave Liebmanさえもがそのグルーブに同化してしまうところがある意味恐ろしい。それでもLiebmanは相応に抵抗しているようにも聞こえるが(笑)。

それはさておきであるが,Stanley Jordanは今となってはイロモノと言ってもよい感じになってしまうのは,彼の特殊なギターゆえに仕方のないところがある。最初,Stanley Jordanが出てきた頃は,何なんだこれは?という感覚で捉えられていたと思うが,彼のタッピング奏法はOne and Onlyかもしれないとしても,ギタリストにとっては革命たりえないのである。見た目には凄いものではあるが,誰も真似ができそうにないことをやられてもねぇというところだし,そもそもすぐに飽きられる。彼の失速はこれは最初から不可避だったと言ってもよいように思える。

だが,ここではNicolosi兄弟のいつもながらのグルーブに乗っかって,弾きまくるStanley Jordanを聞くことができて,それはそれなりに面白い。だが,ここでのグルーブは,決してファンクではない。メロウ・グルーブであって,相当にゆるい。このゆるさを楽しめるかどうかが本作の評価の分かれ目であろうが,こういうのは固いことを言わずに身体をゆらすのが正しい聞き方って気がする。まぁ難しいことはいいことなしって感じだが,高く評価するほどでもなく,星★★★ってところだろう。

いつものNicolosi兄弟のアルバムにしてはゲストが控えめであるが,その分,主役であるStanley Jordanに弾かせたって感じだな。

Personnel:Stanley Jordan(g), Lino Nicolosi(g), Pino Nicolosi(key), Rossana Nicolosi(b), Mimmo Campanle(ds), Danny Gottlieb(ds), Marco Fadda(perc), Gregg Brown(vo), Dora Nicolosi(vo), Randy Brecker(tp), Guy Barker(tp, fl-h), Dave Liebman(ts), Leonardo Favin(tb) with strings

2017年11月 8日 (水)

Michael McDonaldからのDan Fogelbergって何の脈絡もないが(笑)。

"Dan Fogelberg Live: Greeting from the West" Dan Fogelberg(Epic→Friday Music)

_20171104_2昨日Michael McDonaldを取り上げたが,何の脈絡もなしにDan Fogelbergである(爆)。だって聞きたくなったんだもん(笑)。しかし,この二人,全く関連性がないかというとそうでもない。間もなくリリースされるDan Fogelbergへのトリビュート盤にはMichael McDonaldが参加しているからだが,だからって紐づけるのはやや強引だな(笑)。

私はDan Fogelbergと言えば,"The Innocent Age"ってことになってしまうが,ラスト・アルバム,"Love in Time"もどこかにあるはずである。でもやっぱり。私にとっては,"The Innocent Age"の人である。だから私はDan Fogelbergの熱烈なファンってこともないが,高校時代,Tim Weisbergとの"Twin Sons of Different Mothers"を友人から借りて,ダビングしたものをよく聞いていたのも懐かしい。

それでもって,なんでこのライブ盤を買う気になったのかは全く記憶にないのだが,ここにはDan Fogelbergの書く曲のよさが詰まっていて,久しぶりに聞いて嬉しくなってしまった。途中に「悲しき雨音」~Beatlesの"Rain"の一節で締めるという演奏が入っていたのは全く認識していなかったのは,ちゃんと聞いていない証拠だが,こういうのをたまに聞くと実に味わい深いのである。特に彼の弾き語りは本当に素晴らしい。"A Cry in the Forest"なんてマジでしびれる歌唱である。

更にDisc 2の冒頭にはTim Weisbergがゲストとして登場し,"Twin Sons"からの曲を演奏している。演奏はライブだけにちょいと粗いなぁと思わせるが,これは本当に懐かしかった。同作から演奏した"The Power of Gold"は今聞いてもいい曲である。

そんなDan Fogelbergが亡くなって,間もなく10年になるが,つくづく惜しい人を亡くしたと改めて思わされたアルバムであった。こういうアルバムはちゃんといつでも取り出せるところにおいておかないといかんと反省した次第。星★★★★。

余談ながら,バックバンドには懐かしやJim Photogloがベースで参加していることすら,全く認識していなかったってのも,私の音楽の聞き方のいい加減さと言わざるをえないな。

Recorded Live at the Fox Theater, St. Louis on June 25, 1991

Personnel: Dan Fogelberg(vo, g, key), Tim Weisberg(fl), Michael Botts(ds, perc), Vince Melamed(key, vo), Jim Photoglo(b, vo), Robert McEntee(g, key, vo), Louis Cortelezzi(fl, sax, woodwinds, key, perc)

2017年11月 7日 (火)

正しいタイトルだと実感させるMicheal McDonaldのベスト盤

"The Voice of Michael McDonald" Michael McDonald(Warner Brothers/Rhino)

_20171104世の中には一聴してその人だとわかってしまう人がいる。アルトならDavid Sanbornだし,RhodesならRichard Teeである。声という観点ではMichael McDonaldなんてその筆頭と言ってもよいかもしれないが,スモーキー・ヴォイスと言うか,この人の声はバック・コーラスで出てきてもすぐにわかってしまう強烈な個性があると思う。

キャリアからすれば,Steely Danあたりから注目度が上がり,Doobie Brothersでメジャーになり,ソロ・キャリアもしっかりしたかたちで進めたということでは,シンガーとしては大きな成功を収めたことは間違いないだろう。最近は加齢で,声が苦しくなってきているが,このベスト・アルバムが出た2000年頃はミュージシャンとしても脂も乗っている頃である。

Doobie Brothersのヒット曲をはじめ,自身のアルバム,更には別のアーティストの曲への客演まで収めた本作は,まさにタイトルに偽りなし。Michael McDonaldの声を大いに楽しめる。まぁ,これだけ個性的な声なので,何でもかんでも歌えるというタイプの歌手ではない。だが,ソウルフルな曲には本当にフィットする声だと思う。

Doobie Brothers時代もいいが,私は彼のソロのファースト,"If That's What It Takes"が相当好きなので,あの手のAOR路線も捨て難い。ミュージシャンとしてのピークは過ぎたとは言え,これだけの作品を残していることはやはり認めなければならないと思う。星★★★★。尚,ベスト盤なので,パーソネルは省略。

ちなみに,Michael McDonaldは先日,約9年ぶりとなる新作"Wide Open"をリリースしたが,そこでの声はだいぶ低くなった気がした。全部聞いた訳ではないので,改めてApple Musicでチェックすることにしよう。

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