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2015年4月 1日 (水)

ゆったりと時の流れるようなTore Brunborgの音楽

Gravity"Gravity” Tore Brunborg(Vossa Jazz)

これも先日中古でゲットしてきたものである。これは700円だったかなぁ(笑)。Tore Brunborgと言えば,Tord GustavsenやKetil BjørnstadとのECMでの共演盤でおなじみであるが,私がこのアルバムを購入したのは,偏にメンツに惹かれてのことである。リーダーの良さも認めつつ,ピアノがBugge Wesseseltoft,ベースがLars Danielssonでは大体想定のつく音が出てきても不思議ではない。そして,まさしく予想通りの音楽って感じである。

このメンツから想像される音が冒頭から出てきて,「そうよ,そうなのよ~」とつぶやいてしまった私だが,どうしても熱くなることがない,静謐でありながら,それでも温かみは失わない音楽とでも言えばいいかもしれない。まさに冬の厳しさゆえに,何らかの温かさを求める北欧のミュージシャンらしいという感じの音が全編で展開されていて,この手の音が好きなリスナーにとっては,好物を目の前に出されてしまった子供のような反応を示さざるをえない(笑)。

北欧にはそれこそ音の極北を目指すミュージシャンもいるだろうが,その対極にあるのが彼らの音楽と言えばよいだろうか。6曲目の"Material Balance"という曲がやや異色,あるいは実験的に響くのが,私個人的には惜しいが,それ以外はまさに彼ららしい演奏だと言ってよいだろう。決して刺激的な音楽ではないが,時としてこういう音楽に触れたくなるのも人情であり,落ち着いて時間を過ごしたいと思った時に非常にフィット感のある音楽だと思う。星★★★★。やはりこのメンツであれば,裏切られることはない。

それにしても,最近つくづく思うのだが,昔だったらECMレーベル以外であれば,決して手を出さなかったような欧州ジャズへ,私も随分と反応するようになったものだ。人間変われば変わるのか,元からそういう嗜好があったのかと聞かれれば,多分後者なんだろうねぇと答えざるをえないな(笑)。

Recorded in February, 2003

Personnel: Tore Brunborg(ts, ss), Bugge Wesseltoft(p, synth), Lars Danielsson(b), Anders Engen(ds, perc, vo)

2015年3月31日 (火)

Matalex:これも250円でゲットしたもの

Matalex"Wild Indian Summer" Matalex(Lipstick)

昔からジャケは認識していても,全然縁のないまま時間が経ってしまう音楽ってのもあるものである。この作品なんかはその最たるものと言ってもよいかもしれない。私はこのブログでも結構ハードなフュージョン・アルバムを取り上げているので,このアルバムみたいな音楽だったら,とうの昔に買っていても不思議ではないのだが,それでも縁がなかったってことだと思う。まぁ,このジャケが私の趣味でなかったことも影響しているのは事実であるが...(笑)。

それはさておき,このアルバムをリリースしたLipstickレーベルってのは,こういうハードなフュージョン系のアルバムを発売していて,Bill Evansのアルバム等がその代表格だろう。彼のPushとのライブやブルーノート東京と同一メンツによるライブ”Petete Blonde"は結構好きなアルバムである。現在のビジネスはESCレーベルに引き継がれているように思えるが,90年代にはそこそこ目立っていたレーベルであった。

そんなLipstickレーベルから出たアルバムではあるが,このバンドの実質的なリーダーであるAlex GuniaとMat Juniorについては全く承知していない。だが,リズム隊はSteve SmithとJeff Andrewsということで,当時のVital Informationのそれである。加わるゲストはRandy Breckerということだから,まぁ大きくはずれることはないだろうと思わせる。そして聞こえてくる音楽は,実はそれほどハードではなかった(笑)。もちろん,タイトなリズムに乗ったフュージョンであって,決してライトでも,スムーズでもないのだが,超絶変拍子とかそういう感じではないのである。その辺りで好みは分かれそうだが,まぁこれはこれでいいのではないかって感じである。私にとっては250円で中古でゲットしたものだから,多少はずれても痛くも痒くもない(爆)。ただ,私がもう少しハードな演奏を想定していただけだが,聞いてみたらちょっと印象が違ったってことである。

それでも,標準的なレベルは維持できていると思うし,メロディアスな部分も感じさせて何とも面白いアルバムだったなぁってのが正直な感想である。星★★★☆。

Personnel: Alex Gunia(g), Mat Junior(key, p, prog, b), Jeff Andrews(b), Steve Smith(ds), Randy Brecker(tp), Danny Gottlieb(cymbals)

2015年3月30日 (月)

David Sanbornの新譜のダウンロード・ファイル到着

Time_and_the_river "Time And the River" David Sanborn(Okeh)

PledgeMusicでPledgeした,4月にリリース予定のDavid Sanbornの新作のダウンロード・ファイルが先日到着したのだが,ちゃんと聞けないまま数日放置していた。それではいかんということで,聞いてみた。手許にはまだ詳しいクレジットがないので,どういうメンツかは詳細まではわからない。だが,今回は久々にMarcus Millerとのコンビが復活ということで期待を掛けているファンも多いのではないだろうか。

詳しくは現物が来てから改めて書くことにしたいが,"Change of Heart"のようなキャッチーでノリのよい感覚はかなり薄れているが,最近,かなり渋くなっていたDavid Sanbornの音源に比べれば,ソウルフルではありながら,相応にコンテンポラリーって気もするので,まぁいいだろう。まずはご紹介ってことで。

2015年3月29日 (日)

Laura Marlingの新作:前作は買わなかったが,今回はどうか?

Short_movie "Short Movie" Laura Marling (Virgin)

私が彼女の"Creature I Don't Know"にびっくりさせられたのはもう3年半前ぐらいになる(記事はこちら)が,その後リリースされたアルバムはなぜか買っていない。しかし,先日,某誌で取り上げられていて,おぉ,そうなんだということで,輸入盤のリリースを待ってゲットしてきたものである。某誌によれば,今回はエレクトリック・ギターの使用が新機軸ということで,フォーク路線の彼女の音楽がどういう変化を起こすのかというところに興味があっての購入である。

結論から言えば,彼女の書く音楽の質の高さは全然変わっていない。雰囲気がちょっと違うだけである。ミュージシャンに変節はつきものであって,この程度の変化が受け容れられないってことはありえない。そして,十分アコースティックな響きも残存している。

この人の魅力はやはり声ってことになるが,いろいろなところで言われているように,今回のアルバムではPretendersのChrissie Hynde的な感じもあるが,"Gurdjieff's Daughter"の歌いっぷりやアレンジはMark Knopflerというか,Dire Straits的でもあるのが面白い。だが,そんなことはさておいても,この人の音楽は非常に訴求力のある響きを持っている。少なくとも私にとってはそうである。こういう音楽を聞かされると,なぜ前作を買わなかったのかと思ってしまうが,情報が足りなかったのかもしれないとも思っている。これも偏に,ショップ通いがなかなかできないことによる部分が大きいだろう。

だが,本作は国内盤でもリリースされるそうである。正直言ってどれぐらい売れるのかは全くの未知数だが,少しでも多くの日本のリスナーに彼女の音楽が認知されるのであれば,それはそれでいいことである。私としては"Creature I Don't Know"の方により惹かれるとしても,彼女を応援する意味も含めて,やや甘めの星★★★★☆。

ということで,今回もよかったので,"Creature I Don't Know"にライブ音源が付いた2枚組バージョンを発注してしまった私。やっぱりアホですなぁ。

Personnel: Laura Marling, Matt Ingram, Ruth de Turberville, Nick Pini, and Tom Hobden

2015年3月28日 (土)

非常によく出来た映画だった「イミテーション・ゲーム」

The_imitation_game 「イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密("The Imitation Game")」('14,英/米,Black Bear Pictures)

監督:Morten Tyldum

出演:Benedict Cumberbatch, Keira Knightly, Mathew Goode, Rory Kinnear, Charles Dance

会社の休みを使って,平日に映画を見に行けるのは大変にいいことである。今回は2本に留まったが,あまり見たい映画もなかったので,まぁしかたがないということにしよう。そして,先日の「博士と彼女のセオリー」に続いて見に行ったのがこの映画である。結果から言えば,こっちの方がはるかに面白かったというのが実感である。

私が「博士と彼女のセオリー」を評価できなかった最大のポイントがシナリオの弱さだったが,この映画は逆で,3層構造のドラマとして,非常によく出来ているのである。映画冒頭のタイトル・ロールの背後で流れるBenedict Cumberbatchの独白の意味は,追って明らかになるが,主人公Alan Turingの学生時代,戦中,戦後を交錯させながら展開するストーリーには,私は文句のつけようがなかった。これならオスカーの最優秀脚色賞を獲得したのもうなずけるというものである。演技についても,Benedict Cumberbatchは難しい役柄を演じ切っており,私はオスカーを取ったEddie Redmayneよりもよかったと思ったぐらいである。

世の中にはいろいろなことがあるものだというのは,歴史が明らかにしてくれることではあるが,こんなことがあったのねぇという感慨も与えるのが,実話に基づく話の強みである。正直言って,Alan Turingという人は,エキセントリック一歩手前みたいなところもあったのかもしれないが,天才となんとかは紙一重という部分もあると思えば,頷けてしまう部分もある。

正直なところ,暗号解読に至る過程は,映画に描かれたもの以上のものであったことは想像に難くないが,適切な時間にドラマとして収めたことが何よりも評価したくなるポイントである。シナリオもよかったが,ノルウェイ出身のMorten Tyldum監督の手腕も大したものだと思ってしまった。これが初の英語圏フィルムらしいが,これならばどんどんオファーが飛び込むに違いないと思わせる「そつのない」演出であった。いずれにしても,私はこの映画はかなり好きである。多くの人に勧めたくなる映画であることは間違いない。星★★★★☆。

2015年3月27日 (金)

Jeff Lorberの"West Side Stories":90年代,スムーズ・ジャズ全盛期って感じである。

West_side_stories"West Side Stories" Jeff Lorber(Verve Forecast)

先日,病院に行ったついでに立ち寄った中古ショップで250円(笑)で仕入れてきたアルバムである。私はなんだかんだ言って,Jeff Lorberが好きな方だが,本質的にはこの人のよさは「適度に」タイトな演奏にあると思っている。しかし,このアルバムはリリースされた1994年ぐらいと言えばスムーズ・ジャズ全盛期である。よって,Jeff Lorberのアルバムにしては,タイトさは控えめになっており,かなりのスムーズ度(笑)と言ってもよいものとなっている。

タイトルは"West Side Stories"なんてなっているが,「ウエストサイド物語」とは何の関係もない。本作は"Worth Waiting for"(同作についての記事はこちら)の次にリリースされた作品だが,Jeff Lorber曰く,前作が長期に渡って書き溜めた作品から構成されていたのに対し,本作はレコーディング前の6か月集中的に書いた作品集らしいので,時代の雰囲気が濃厚なのもうなずけるって感じである。

Jeff Lorberのよさっていうのは,いい意味での「中庸」さ加減だと思っているのだが,それはタイトなリズムにキメを多用しても,テクニカルな感じにならないというところに特徴的に表れていると思う。だが,この作品は,上述の通り,Jeff Lorberにしてはスムーズ度が高いので,私のようなリスナーにとっては,もう少しビシッとした感じでもよかったかなぁと贅沢にも思えてしまう。一番Jeff Lorberらしいのが最後の"Toad's Place '94"なのだが,これは”Water Sign"所収の同曲のリメイクなのだから,私がそう感じるのも当たり前と言えば当たり前なのである。ついでに言えば,オリエンタルなのかアフリカンなのかよくわからないテイストの"Tuva"が異色すぎて,ややトーンを崩しているのは惜しい。

だが,私の思うJeff Lorberの良き中庸さはここでも健在なので,気持ちよく聞けるし,雨後の筍のようにリリースされた凡百のスムーズ・ジャズのアルバムとは異なるということは言っておかなければならないだろう。ということで,250円という超ハイ・コスト・パフォーマンスで買ったからいいが,まぁこれよりもいいアルバムはほかにあるってことで,ちょっと辛いが星★★★としよう。でもそういう時代だったんだよねぇ。ついでに言っておくと,Eric Benetの声は超スイート。今の時代でも通じるわ。

Personnel: Jeff Lorber(p, key, synth, org, perc), Gary Meek(ss), Art Porter(ss), Hubert Laws(fl), Michael Landau(g), Paul Jackson, Jr.(g), Paul Pesco(g), Marion McClain(g), Oliver Leiber(mutron, g), Alec Milstein(b, synth-b, perc), Nate Phillips(b), John Robinson(ds), Sergio Gonzalez(ds), Paulinho Da Costa(perc), Eric Benet(vo), Kongar-ool Ondar(vo), Ce Ce Peniston(vo), Jeff Pescette(vo)

2015年3月26日 (木)

PCのセットアップは大変だ(笑)。

昨今のPCの不調に耐えかねて,ついつい休みにかまけて量販店へ出向き,PCを買ってきてしまった私である。スペックそのものは大幅に上げたので,処理スピードには問題はないものと期待したい。

だが,その一方で,OSも変わってしまったので,どうも処理の仕方がまだうまく呑み込めず,苦労をしながらのセットアップとなった。そうは言っても,昔のPCのセットアップに比べれば,楽なものだとは思うが。

しかし,ファイルの移行も全然できていないので,旧PCも暫くは残しておかないとダメって感じだが,本日もBGMは旧PCでiTunesを使ってかけながら,新しいPCのセットアップを行っていた私である。今回は会社の休暇と当ったので,集中して作業できたからこれで済んだって感じだが,通常の休日の片手間であったならば,こうは行っていなかったかもしれない。私はITを生業としながら,こんな姿は恥ずかしくて見せられたものではないなぁ。

まぁ,家族のアカウントもセットアップしたし,取り敢えずは使える状態にはしたってことで,今日のところはよしとしよう。あぁ疲れた(笑)。

«Eddie Redmayneの頑張りは認めるが,弱体なシナリオゆえに感動作とならなかった「博士と彼女のセオリー」

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