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2016年8月30日 (火)

Nik Bärtsch Roninのリード奏者,Shaのリーダー作。

"Greatest Hits" Sha's Feckel (Ronin Rhythm Records)

Shas_feckel私はNik Bärtschたちの生み出すミニマル・ファンク的な音楽がかなり好きだと言ってよいが,本作は,そのNik BärtschのRoninやMobileのメンバーであるShaのバンドによるライブ・アルバムである。

そして思うのは,同じShaがやっても,編成が違うとこんなにも違う音楽になるのかということである。ここに収められた音楽がShaの本質なのかどうかはわからないが,彼の音楽性に影響を与えているものにKing Crimsonが含まれるであろうことが明らかになると言ってよいと思う。演奏のそこかしこに,King Crimson的なへヴィーな音楽が展開されているのである。だからと言って,Shaの吹く楽器がIan McDonald的という訳ではない。ユニゾンの展開,リズム・フィギュア,そしてサウンドがKing Crimson的なのだ。

そうした響きは,イギリスのバンド,Oceansizeの曲(本作には2曲収録)をやると顕著になり,Shaのオリジナルはもう少しミニマル度が高くなるように思える。それでも,Roninの音楽よりははるかにロック寄りである。因みに,Oceansizeというバンドは全く知らなかったので,Apple Musicで彼らのデビュー作を聞いてみたのだが,Oceansizeもミニマルな感じも示しながら,プログレ風味で,多少Crimson的なサウンドを聞かせるという意味では,なるほどって感じであった。いずれにしても,イギリス的なウェットなサウンドである。Sha's Feckelはそのアダプテーションとして,結構激しい演奏を展開しているということになる。

正直言ってしまうと,私はもう少しミニマル度が高いRoninの音楽の方が好きだが,これはこれでなかなか面白い。だからと言って,その後,リリースされた彼らのアルバムもあるようだが,それを購入するところまではいかないが...(笑)。星★★★☆。この時の演奏の映像もあったので,貼り付けておこう。面白いと思うか,どうかは皆さん次第ってことで。まぁ,ボリュームを上げて聞くべき音楽だなぁ。

Recorded Live at Kaufleuten Hof on October 11, 2011

Personnel: Sha(reeds), Urs Müller(g), Lionel Gafner(b), Kaspar Rast(ds)

2016年8月29日 (月)

Amazon Primeで見た「ダーティハリー4」:既視感はあるが,通しで見たのは多分初めて。

Sudden_impact「ダーティハリー4("Sudden Impact")」(’83,米,Warner Brothers)

監督:Clint Eastwood

出演:Clint Eastwood,Sondra Locke,Pat Hingle,Bradford Dillman

先日,同じくAmazon Primeで「ダーティハリー5」を見て,がっくり来た私だが,この4作目については,見たことがあるのか,ないのかはっきりしていない。今回見てみて,既視感はあるものの,この映画,実は私は見たことがなかったのではないかと思い始めてしまった。既視感はこの映画中の有名なセリフ,”Go Ahead. Make My Day."に依存していると思われるが,そのほかになると,やっぱりこれは見ていないと確信した。上記のセリフだけを認識して,見たつもりになっていたってやつである。

前にも書いたが,私はSondra Lockeが出ているEastwoodの映画に興味がない。一時期のCharles Bronsonの映画にJill Irelandが出ていたようなもので,色恋沙汰を映画に持ち込んでいる感が非常に強かったからである。その一方で,その後のSondra LockeとEastwoodの関係は泥沼化したことを考えると,ちょっと哀れでもある訳だが,それはそれ,映画は映画である。

この映画は,復讐目的の連続殺人をEastwood演じるHarry Callahanが追うというストーリーだが,冒頭のシーンの空撮は「ダーティハリー5」と全然変わらんやんけ!と最初から悪態をついてしまった。批判されるべきは「ダーティハリー5」の方であるが,何じゃそりゃ?と思っていた私である。

本作は演出だけでなく,プロデュースもClint Eastwoodが務めているので,Eastwoodはあくまでもカッコよく捉えられている。その最たる事例が,オート・マグナムを持って,悪党退治に向かう遊園地のシーンだろう。このシルエットを見れば,彼のファンはそれだけで嬉しくなってしまうはずである。

まぁ,映画としては「ダーティハリー5」よりはましだと評価できるが,やはり作品を重ねるごとに出来は悪くなっているかなぁと思えてしまう。シナリオにも穴がある(Sondra Lockeが復讐のターゲットをどうやって見つけるのかとか,そのほかにもいろいろある)ので,辻褄が合わないのだ。だからEastwoodがカッコよくても,冷めた目で見てしまうというのは否定できない。ということで,星★★☆でいいだろう。

ところで,この映画にHorace役で出ているAlbert Popwellは第1作から4作連続登場である。と言っても,都度キャラが変わっていて,本作ではついに刑事役まで出世しているというのが笑える。第1作では冒頭の銀行強盗シーンで,"I know what you’re thinking: "Did he fire six shots, or only five?" Well, to tell you the truth, in all this excitement, I’ve kinda lost track myself. But being this is a .44 Magnum, the most powerful handgun in the world, and would blow your head clean off, you’ve got to ask yourself one question: "Do I feel lucky?" Well do ya, punk?"とEastwoodに言わしめた銀行強盗役がこの人だったことを考えると何とも感慨深い(笑)。

Sudden_impact_2

2016年8月28日 (日)

ようやく入手したMarc CoplandのJazz Cityレーベル第2作。

"All Blues at Night" Marc Copland (Jazz City)

_20160827私はこのブログでも,結構Marc Coplandのアルバムを取り上げていると思うが,この作品は今となってはなかなか入手が難しく,中古市場でもアホみたいな値段がついていることがあって,何とか安く入手できぬものかと,中古盤屋に行った際には,在庫を必ずチェックしていた作品である。そんな作品を,苦節何年ってほど大袈裟ではないが,ようやく入手できた。しかも1,200円弱である。これは結構嬉しい。

Marc Coplandの魅力が強烈に感じられるのはピアノ・トリオかソロだと思っているが,ここにはレーベル得意のパターンで,8曲中5曲にTim Hagansのラッパが加わる。ちょっとトリオ演奏が少ないようにも思えるが,Tim HagensもMarc Coplandとは付き合いが長いので,まぁよしとしよう。"On Green Dolphin Street"はさておき,Coplandのオリジナル,"At Night"での静謐なHagensのプレイはなかなかよい。これなら許せる(笑)。まぁ,私はラッパのワンホーン・アルバムはかなりの好物なので,単純に認めてしまうところもあるのだが...。 Tim Hagansには"Animation / Imagination","Re-Animation Live!"という尖がったアルバムがあるが,それとここでのラッパは全く違い,あくまでもMarc Coplandの音楽に合わせているという感覚が強い。

そもそもJazz Cityレーベルには,プロデューサーとしての増尾好秋の手腕よろしく,非常にジャズ・ファンに訴求するアルバムが多いのだが,これなんかも同様と言ってよい,なかなかよく出来た作品となっている。このアルバムではGary Peacockにも結構ソロ・スペースが与えられていて,これがまたいい音のベース・ソロを聞かせているところが何とも素晴らしい。流石Peacockである。

Tim Hagansは結構よかったと思えるが,やはりここはトリオの演奏がもっと聞きたかったなぁということもあり,星★★★★とするが,とにかく入手できたことの嬉しさの方が勝っていると言っておこう。ちなみに,一番Marc Coplandらしいと思ったのは,アルバムの最後に収められている"My One And Only Love"のイントロである。こうでなくてはいかんのである(きっぱり)。

Recorded in September 1990

Personnel: Marc Copland(p), Gary Peacock(b), Bill Stewart(ds), Tim Hagans(tp, fl-h)

2016年8月27日 (土)

Jewelのデビュー・アルバムは今聞いても瑞々しい。

"Pieces of You" Jewel(Atlantic)

_20160827_2私は結構Jewelを長きに渡って贔屓にしてきたが,それにしても,このデビュー・アルバムがリリースされてからもう20年以上経過してしまったという事実には「光陰矢の如し」と感じざるをえない。私が歳を取るわけだ(爆)。

アラスカ育ちのJewelだが,デビュー当時は殊更アラスカ,アラスカと言われていたようにお思うが,その後はカントリー的なフレイヴァーを強めて,今や彼女がアラスカ育ちであることもほとんど話題になることもなくなったように思う。しかし,このアルバムは,ある意味,非常に「自然」な瑞々しさを持つものとして,「都会的」サウンドとは対極にあると言ってもよいと思う。そうした印象は今も昔も全く変わることはない。

基本的に弾き語りが多く,一部ライブ音源も含まれているが,伴奏が入る場合は,Spooner Oldhamらが支えているので,そちらも盤石である。さすがBen Keithがプロデュースをするだけのことはある(きっぱり)。

Jewel_japan中ジャケに写る当時のJewelは結構太目のお嬢ちゃんって感じだが,ジャケ写真もちょっと野暮ったい感じがすることもあり,国内盤のジャケは別のものが使われたのもまぁ仕方がないかなって気はするが,それはそれ,音楽は音楽である。今聞くと,若干地味な印象もあるが,結構可愛い声をしていたなぁと思ってしまった私である。彼女はその後,どんどん美貌を増していったが,こういううぶな感じが何ともたまらないねぇ。ということで,その後の私のJewel推しの端緒となった作品として,大甘承知で星★★★★☆。しかし,このアルバムが1,000万枚以上売れたってのはある意味信じがたいねぇ。

Personnel: Jewel Kilcher(vo, g), Spooner Oldham(key), Tim Drummond(b), Oscar Butterworhth(ds), Robbie Buchanan(p), Charlotte Caffey(p), Mark Howard(b), Kris Wilkinson(strings)

2016年8月26日 (金)

Paolo Fresu & Daniele di Bonaventura:突然の来日を前にこの二人のアルバムをようやく聞いた。

"In Maggiore" Paolo Fresu / Daniele di Bonaventura (ECM)

Il_maggiore突如9月に来日して,東京は九段にあるイタリア文化会館で無料ライブを行うこの二人である。どういう経緯での来日かはわからないが,いずれにしても,こういう人たちのライブが日本で聞けるというのは稀有な機会だろう。残念ながら,私は仕事の関係で当日はライブの場に行けないが,その時の感想はライブ・メイトのイタリア・ジャズの女神さまにお任せすることにしよう。

そんな彼らはECMに2枚のアルバムを吹き込んでいるが,恥ずかしながら,私はそれらをずっと積んどく状態にしておいて,ずっと未聴のままであった。今日取り上げる本作にしても,1年以上は聞いていなかったことになる。ライブに行けず悔しいので,初めて聞いているのだが,ライブはここでの音楽に近いものが再現されるとすると,かなり静謐なかたちの演奏になると思われる。だが,その静謐さは,適切なエコーがかかると,宗教的な響きさえ持つように感じさせる音楽である。そして,一転して,メロディアスな曲調を聞かせる瞬間もあり,これははまる人は間違いなくはまるだろうと思わせる。Paolo Fresuのトランペットもフリューゲルホーンはいつにも増して美的に感じるのはバンドネオンとのデュオとのセッティングゆえかもしれない。

劇場でのエコーの聞いた音場は,この二人の音楽にぴったりであり,東京でもこういう響きを再現してくれるものと思う。それにしても,どうしてそういう日に限って出張で東京にいないのか...(嘆息)。

いずれにしても,この響き,全くジャズ的ではないと言ってよいが,ECMファンの心に刺さることは間違いないだろう。星★★★★☆。せっかくだから,女神さまにサインだけでももらってきてもらいますか(笑)。

Recorded in May 2014

Personnel: Paolo Fresu(tp, fl-h), Daniele di Bonaventura(bandneon)

2016年8月24日 (水)

追悼,Toots Thielemans

Toots_thielemans

Jean 'Toots' Thielemansが亡くなった。一昨年には音楽活動からの引退を発表していたようだが,94歳ということであるから,天寿を全うしたと考えるべきだろう。ハーモニカはもちろん,近年はプレイしなくなっていたギターと口笛のユニゾンも印象的な名プレイヤーであった。彼の唯一無二とも言うべきあの音がもう聞けないと思うと悲しいが,彼が残した足跡は不滅である。

今日はTootsを偲んで,"Midnight Cowboy"をアップすることにしよう。

R.I.P.

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