最強のオンライン・バンク,ING Directが展開するカフェの拡大
オランダのINGが米国で展開するオンライン・バンク,ING Directは2000年の開業以来,顧客数は既に700万人を越え,総資産規模は800億ドル(約8兆円である!)に近付きつつあるという信じがたい業績を残してきた。
そのING DirectがPeet's Coffee & Teeとのパートナーシップを通じて,フィジカル店舗としてING Directカフェを展開してからも随分と時間が経過したが,ここに来て新しい店舗も開けているようである。ニューヨークの58丁目と3rd Avenueの角,更にはハワイにも新しい店ができている。ミネソタ州,St. Cloudsという渋いロケーションにも店を出していて,なかなかの神出鬼没ぶりである。
私もマンハッタンの1号店である49丁目のMadison AvenueとPark Avenueの間の店には何度も行っているが,コーヒーはスタバより安くてうまいし,なかなかに居心地のいい店である。そもそも金融機関がこういうカフェを運営してしまうこと自体がなかなか考えられないが,オンライン・バンクであることゆえのネガティブなイメージを払拭するのには大きな役割を果たしてきたものと思う。前回,私が行った時はお昼時だったが,ギターの弾き語りを店内でやっていたのも懐かしい。
そもそもこのカフェを作ったのが「あまりにオファーする金利が良過ぎて,一般消費者にその存在そのものを疑われたから,フィジカルな店舗を出さざるをえなかった」のだというこれまた信じがたい話もあるが,デザイン会社Genslerによるおしゃれな内装と,同行のイメージがマッチしていて私は好きである。同行のコーポレート・カラーがオレンジなので,その色を多用しており,ややどぎつさを感じさせないわけではないが,目立つためにはこれぐらいやってもよかろう。
ここに掲載した写真はING DirectのWebサイトから拝借してきた写真だが,これがNYCの第2号店の様子である。相変わらずおしゃれな作りではないか。スタバと共同店舗を展開するぐらいしか頭に浮かばないどこかの国のどこかの銀行とはえらい違いである。次にNYCに行くチャンスがいつ訪れるかはわからないが,やっぱり気になる店ではある。
ところで,このING Direct,日本でも開業という話があったはずなのだが,一向に開業する気配なしである。理由のほどは不明であるが,日本の金融市場にもわかりやすいビジネス・モデルで新しい風を吹かせてくれると期待していただけに,私としては残念である。米国ING DirectのCEO,Arkadi Kuhlmannの著書"The Orange Code"(現在取り寄せ中)でも読んで,欲求不満の解消を図ることにしよう。先日,仕事でKuhlmannの講演を聞く機会があったのだが,やはり徹底することは重要なのだ。たぶんこの本を読めば爽快感を味わえると期待している私である。
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