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2016年12月 6日 (火)

中年音楽狂,またもNYCへ向かう。

この記事がブログがアップされる頃には,私はNYCに到着しているはずだ。今年は結構海外出張の機会が多かったなぁと思えるが,まさか年に2回NYCを訪れるとは思わなかった。

もちろん,仕事での出張なので,仕事は仕事であるが,せっかく師走のNYCを訪問するのだから,ロックフェラー・センターのツリーは見に行くだろうし,それよりも何よりも夜はジャズ・クラブ行脚する気満々の私である(爆)。

完全に今回の出張中は「ギタリスト週間」ということになりそう(っていうか,もう狙いは定まっている)だが,それについては改めてご報告させて頂くこととしよう。その中で,既に予約を済ませているのは12/7のChick Corea~John McLaughlinのデュオ@Blue Noteである。本当ならば,その翌日のエレクトリック・セット("Return to Forever Meets Mahavishnu")に行きたかったのだが,出張が決まった段階で既にソールド・アウトだったので,まだ空きがあったこっちにした。まぁこんなデュオを聞けるのも滅多にないことなので,思い切り堪能してきたいと思う。もちろん,仕事優先で...(笑)。ほんまか?(爆)。ってことで,次はNYCからのレポートをアップできればと思う。

2016年12月 5日 (月)

Chris Thile & Brad Mehldauのデュオ・アルバムに関する情報

Chris_thile_brad_mehldauNonesuchレーベルのWebサイトを見ていたら,Punch Brothersのマンドリン奏者,Chris ThileとBrad Mehldauのデュオ・アルバムに関する告知が出ているのだが,そこにLP版にはFiona Appleの"Fast As You Can"がボーナス・トラックとして収録と書かれている。となると,Brad Mehldauのコンプリートを目指す私としては,これはLPを入手しないといけないってことだなぁ。おそらくCDも買ってしまうだろうが,無駄遣いだと思いつつ,こればかりはやめられないのである。

このアルバム,現状では"Scarlet Town"の一部がWebサイトで試聴できるだけだが,そこではBrad Mehldauが歌っているのが明らかになっている。彼らの演奏の映像を見れば,Mehldauが歌っているのはわかっていたが,本当にいろいろやるなぁ。改めて,彼らのブート音源でも聞いて,来年1月27日のアルバム・リリースを待つことにしよう。

尚,"Scarlet Town"については,Nonesuchの公式映像があるので,そちらも貼り付けておこう。

2016年12月 4日 (日)

David Virellesの10インチ盤:なぜこれが突然ECMからリリースされるのか,全くの謎だ。

"Antenna" David Virelles(ECM)

Antennaブログのお知り合いの工藤さんが情報をアップされていて,そのリリースを知ったDavid Virellesの10インチEPである。6曲,22分しか収録されていないこのアルバムについては,これがなぜECMからリリースされるのかは全くの謎である。

プロデュースはDavid Virelles自身とアルバムにも参加しているAlexander Overingtonが行っており,Manfred EicherもSun ChungもSteve Lakeも一切関わっていない。そして,このジャケット・デザインである。全くECMらしくないのである。また,David VirellesのECM初リーダー作である"Mboko"とも全く雰囲気が違っていて,私としては戸惑ってしまったというのが正直なところである。

音楽としても,かなりアバンギャルドあるいは実験的な感覚が強く,そうした音源が,わざわざ10インチEPという,現在では極めて特殊なフォーマットでECMからリリースされる理由が理解できないのだ。まぁ,これは保有していることに意義があるって感じなのかもしれないが,ECMとしては極めて異色のリリースと言わざるをえない。ただ,通常のECMリリースとのギャップが大き過ぎて,正直あまり評価できない。星★★ぐらいで十分だろう。

Antenna_labelちなみに,本作の製造は米国で行われていて,Distributed and Marketed by ECM Recordsとある。かつ,レーベル・デザインも通常のECMとは異なっているので,ますます謎は深まるばかりである。まぁ,何らかのコネがあったんだろうとしか言いようがない。

尚,クレジットにパーカッションとして記載されているLos SeresとはDavid Virellesによりプログラミングされた架空のパーカッション・アンサンブルなので,念のため。

Personnel: David Virelles(p, org, el-p, prog, sample), Alexander Overington(electronics, sample, cello), Henry Threadgill(as), Román Díaz(vo), Marcus Gilmore(ds, MPC), Rafiq Bhatia(g), Etián Brebaje Man(vo), Mauricio Herrera(perc), Los Seres(perc)

2016年12月 3日 (土)

出張中に見た映画(16/11編):最終回は「二つ星の料理人」

「二つ星の料理人("Burnt")」('15,米)

Burnt監督:John Wells

出演:Bradley Cooper,Sienna Miller,Daniel Brühl,Uma Thurman,Emma Thompson,Alicia Vikander

先日のシンガポール出張の復路(深夜便)で見た2本目(都合4本目)の映画である。正直,あまり見たい映画がない中でチョイスしたこの映画,見るからに地味な感じはするが,レストランの裏側を描いていて,期待しなかっただけに,面白く見られた。話はありがちである。挫折したシェフが捲土重来を期すが,その過程で生じる軋轢,恋愛,料理,そしてレストラン業界の裏側を描いている。そういう意味ではこれほどありがちなシナリオもあるまいと思えるが,Bradley Cooper演じるAdam Jonesがロンドンに出てくる前に,100万個の牡蛎むきを自分に課すところは笑えた。

この映画,Bradley Cooperは達者にやっていると思えるが,実は脇を固める役者の方が私には魅力的に映った。Bradley Cooperの元カノを演じるAlicia Vikanderなんて,出番は少ないが,実は結構な儲け役だし,レストランのオーナーを演じるDaniel Brühlなんて,よくできた造形だと思える。それに比べると,Bradley CooperやSienna Millerがやや平板な感じがしてしまうのだ。

ミシュランのくだりは,本当にそうなのかねぇと思わせる部分もあり,これが事実だとしたら,すぐにばれるじゃんなんて思っていた。まぁ,これはフィクションってところだろうが,いずれにしても,レストランの厨房が戦場のようなものであることは,とある学生時代のバイト経験(敢えてその内容は秘すが,決して怪しいバイトではない:きっぱり)で承知していたが,ここまでは激しくなかったような気もするなぁ。

いずれにしても,深夜の寝ぼけ眼で見た割にはきっちりエンド・ロールまで見てるんだから,私も好きだねぇと思わざるをえない。まぁ助演陣を評価して,星★★★☆ぐらいとしておこう。

ということで,来週にはまた海外出張を控える私だが,今度は何本見るのか?(笑)

今度は更に長距離だから,往復で最低6本がノルマだな(爆)。

2016年12月 2日 (金)

ECM「積んどく」シリーズの3枚目はMarkus Stockhausen & Florian Weber。

"Alba" Markus Stockhausen & Florian Weber(ECM)

AlbaECMの未聴盤掘り起こしシリーズの3枚目である。春ごろに出たアルバムを今頃取り上げているのもなんだかなぁ...。それはさておき,Markus StockhausenはECMにも何枚かアルバムを残しているが,ECMからのリリースは2000年に出た"Karta"以来のことだから,随分と久しぶりになったものだ。

今年出たECM作品では同じ編成でのWadada Leo SmithとVijay Iyerのデュオってのがあったが,随分と感じが違うと思わせるのが,いかにもECM的である。静謐と躍動をうまくミックスしながら,想定以上にメロディアスだったのが新鮮であった。Karlheinz Stockhausenの息子だけに,こっちが身構えているだけって話もあるが(笑),こんなラッパだったっけ?と思ったのも事実である。

しかし,それ以上に効いていると思わせるのが,Florian Weberのピアノである。この人の名前はどこかで聞いたことがあるが,このブログの記事にはしていないので,勘違いかもしれないが,なかなかのテクニックを持った美しいピアノを弾く人である。タッチもクリアで,この人の実力は侮れないと思った。

いずれにしても,これって典型的なECMサウンドと言ってもよい作品であり,昔からのファンでもこれは結構嬉しくなる作品である。せっかくだからMarkus Stockhausenの作品を聞き直してみるか。いかに自分がちゃんと聞いてないかバレバレになりそうでこわい...。いずれにしても,抒情性もあって,これは好きだなぁ...。もっと早く聞いておけばよかった(爆)。星★★★★☆。

Recorded in July, 2015

Personnel: Markus Stockhausen(fl-h, tp),Florian Weber(p)

 

2016年12月 1日 (木)

心和ませるLars Janssonのセルフ・カヴァー集(新曲もあり)。

"More Human" Lars Jansson Trio(Spice of Life)

_20161126_2_2先日記事をアップしたJim HallとRed Mitchellのデュオ盤を仕入れようと思って,ショップに行ったときに併せて購入したアルバムである。Lars Janssonが自作を再演した新作ということで,これは間違いないということで迷うことなく購入した。

ジャケを飾るのはJanssonの孫のHildaちゃんの絵,バック・カヴァーにはそのHildaちゃんが絵の制作中の写真となっているが,こんな可愛い孫では,Janssonが「ジジバカ」ぶりを炸裂させるのも当然と言いたくなる。マジで可憐だ(笑)。

_20161126_3そんな愛に溢れたアルバムであるが,演奏はやはりというか,Lars Janssonの素晴らしくも美しいオリジナルに思わず心も和む作品となっている。ライナーにJanssonが"I thought it would be a challenge and fun to make a ballad CD with some songs my listners have liked throughout the years."と書いているように,基本的にミディアム・テンポ以下で演奏されるが,リスナーの心を理解した選曲ってことになると言える。とにかくいい曲を書く人だと改めて思わされる。収録曲では"Window Towards Being"からが4曲と一番多く,私はそのアルバムは保有していないはずだが,これを聞いたら欲しくなってしまうこと必定ではないか(笑)。

それにしても,心温まるというか,緊張感などとは全く対極にある音楽であり,ここまでいくとヒーリング効果が期待できるのではないかとさえ思ってしまう。おそらく,こういう音楽を受け入れがたいジャズ・ファンってのも世の中にはいるだろうが,大多数の音楽のリスナーには何の抵抗もなく受け入れられるであろう作品である。BGMとしてもいいし,ちゃんと鑑賞してもいい音楽であり,様々なシチュエーションにフィットしてしまう音楽である。これを聞いて嫌いな人ってあまりいないだろうと思わざるをえない佳品。星★★★★☆。

Recorded on March 26 & 27, 2016

Personnel: Lars Jansson(p), Thomas Fonnesbaek(b), Paul Svanberg(ds)

2016年11月30日 (水)

出張中に見た映画(16/11編):その3は「ターザン:REBORN

「ターザン:REBORN("The Legend of Tarzan")」(’16.英/加/米,Village Roadshow)

Tarzan監督:David Yates

出演:Alexander Skarsgård,Margot Robbie,Samuel L. Jackson,Christoph Waltz

出張の復路で見た1本目(通算3本目)がこれである。CGやら,悪役としてのChristoph Waltzの嫌らしさたっぷりの怪演もあって,映画としてはそこそこ見られる出来だと思ったが,どうにも不思議なのは,今の時代になぜターザンなのか?ってことである。今の時代にターザンのようなキャラクターが受けるのかというと,決してそうではないということが,興行面ではかなり厳しかったことからも明らかだろう。

監督は「ハリー・ポッター」やら「ファンタスティック・ビースト」を撮っているDavid Yatesであるが,私はその手の映画に全く興味がないので,私にとっては初めての人であるが,演出は手堅いとしても,この手のCGに依存した映画しか撮れないのではないか,という疑念が生まれてしまうのも仕方がないところである。

いずれにしても,ゴリラに育てられたTarzanが貴族として改めて育てられる過程が,ほとんど描かれていないので,そんなに簡単にいくのかと思ってしまうが,まぁ,そっちは「グレイストーク」を見ろってことと解釈しよう。それでもやっぱりフィジカルな強さを,貴族生活を送る中でも維持しているっていうのは無理があるように思えるが。

iMDBでも賛否は真っ二つにわかれているが,映像的な面白さはあっても,ストーリーはイマイチ感が漂う作品であり,まぁ星★★★ってところが妥当だろう。

2016年11月29日 (火)

購入せずにはいられなかったLeonard Cohenの遺作。

"You Want It Darker" Leonard Cohen (Columbia)

Leonard_cohenLeonard Cohenが本作をリリースして3週間も経たずにこの世を去ったことには,心底驚かされたが,その訃報に接したときに,私はこのブログにも記事をアップし,「そのタイトル・トラックを聞いていると,バックのコーラスが宗教的な響きさえ感じさせる」と書いたが,これはまさに死期を悟ったCohenが最後に残した「白鳥の歌」と考えざるをえない。そうしたことを考えると,歌詞を吟味しつつ,襟を正してこのアルバムを聞かなければならないという義務感さえ芽生えてしまい,遅ればせながらの購入となった。

上述したような宗教的な響きは,タイトル・トラックの歌詞にも表れており,そこには次のようなフレーズがある。

”Hineni, Hineni, I'm Ready, My Lord."

ここでいう"Hineni"とはヘブライ語で,"Here I Am" (with Spiritual Readiness)という意味らしいので,だとすれば,神に向かって"I'm Ready"と三度つぶやいているようなものであるから,まさにそれは死期を悟った人間の言葉としか思えない。そして,最後に収められた"String Reprise / Treaty"なんて,どう聞いても,Cohenの葬送のための曲もしくはレクイエムとしか思えない響きを有する。Cohenはこの後,もう2枚アルバムを作る予定があると言っていたという話もあるが,おそらくは表向きはそうであっても,本音はこれが「最後のアルバム」とわかった上でのリリースだと思わざるをえないのである。

Cohenの歌いっぷりは相変わらずの訥々としたものなので,音楽的な快楽が得られるものとは思わない。しかし,「ポエトリー・リーディング」として聞いてもいいし,バックの楚々とした伴奏に乗って,音楽的な響きを聞かせる部分もあり,それほど抵抗なく受け入れられるはずである。だが,多くのリスナーにとっては,決して取っつきやすい音楽ではない。上述の通り,これは歌詞をよく読み取りながら,詩的な表現を確認しながら聞くべき音楽である。

そういう意味では,エンタテインメントとは言えない。だが,言葉による表現が優先されるとしても,ここに提示された音楽には深い感動があると思える。ここには死への諦念があったかもしれないし,それでもレガシーとして何かを残すという表現者としての欲求があったのかもしれない。そして,それを実現させた息子のAdam Cohenのプロデューサーとしての役割は,決して過小評価すべきではない。純粋な親子の愛が作品として結晶していると思えるのだ。そうした様子をすべて含めて,このアルバムは受け入れなければならないと思う。リスナーにとっても「厳しい」ものであるが,正直言って,このアルバムを聞いて私は背筋が伸びたと言っておこう。追悼も含めて星★★★★★。

改めて,Leonard Cohenのご冥福を祈りたい。R.I.P.

Personnel: Leonard Cohen(vo), Patrick Leonard(p,key, org, perc, prog), Neil Larsen(org), Michael Chaves(key,b, prog), Bill Bottrell(g), Adam Cohen(g), Zac Rae(g, synth, key, p, octaphone, mandolin), Steve Geitsch(g), Sean Hurley(b), Rob Humphrys(ds), Brian Macleod(ds), Mai Bloomfield(cello), David Davidson(vln), Luanne Homzy(vln), Etienne Gara(vln), Micehlle Hassler(vla), Yoshika Masuda(cello), Tom Henby(bouzouki), Dana Glover(vo), Athena Andreadis(vo), Alison Kraus(vo), Congregation Sharr Hashomayem Choir(cho)

«ECM「積んどく」シリーズの2枚目はGiovanni Guidi。

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