今日は困りました。
今日は信じられないことに、ホテルにLANの設備がないため、記事のアップができない。これははっきり言って普通ではない(怒)。ということで記事は明日以降に。すみませ〜ん。
| 固定リンク
| コメント (0)
| トラックバック (0)
|
今日は信じられないことに、ホテルにLANの設備がないため、記事のアップができない。これははっきり言って普通ではない(怒)。ということで記事は明日以降に。すみませ〜ん。
| 固定リンク
| コメント (0)
| トラックバック (0)
|
昨日は睡魔に勝てず,記事を書けなかった大西順子の新作である。私は彼女の復帰作「楽興の時」も高く評価したが,今回の作品は更に輪を掛けて強烈な作品であった。そもそもが蜷川実花撮影によるカバーがすこぶる強烈なカラーで,これまでの大西順子のアルバムと完全にトーンが違うが,音楽的に大きな変化があるわけではなく,あくまでも剛腕,大西順子は健在である。
このアルバムにおける大西順子を何に例えればいいかというと,女猛獣使いって感じか。かなり猛々しいメンツが揃っていて,それに対して一歩も引いていないところがまず凄いと感じさせる。また,ここで強く感じるのはCharles Mingus的なフレイバーと言えばいいだろうか。それは特にJames Carterがバスクラを吹くときに顕著になるように思えるのである。まるでMingusバンドにおけるEric Dolphyが乗り移ったかのような演奏なのである。また,ダブル・ベースにしている曲が4曲あるのは,ベースを強化してMingus並みのサウンドを出すためだったのではないかというのは考え過ぎだろうか?
いずれにしても,冒頭の大西のオリジナル"Tutti"からして緊張感に溢れているが,4曲目と最後に入る大西のピアノ・ソロが「緊張と弛緩」のバランスをうまく取っているように思える。最初から最後までテンションが高い演奏を続けられては,こちらも参ってしまうが,この2曲が絶妙なインタールード及びポストルードとして機能しているのである。ここでの"Stardust"及び”Memories of You"というスタンダードがまるで「猛獣使いの休息」のように響く。
もちろん,74分強というのはちょっと長いかなぁと思わないわけでもないが,アルバムを聞いていてだれるという感覚がないのは立派である。とにかく,ジャズという音楽が持つエネルギーを音として具体的に提示したこのアルバムは,決して万人受けするものではないかもしれないが,非常にレベルの高いものであり,これが日本人ミュージシャンによって生み出されたというのが素晴らしい。やはり大西順子は傑物である。ちょっとオマケも含めて星★★★★★としてしまおう。
そして,このアルバムの出来を更によくした功労者としてJames Carterを挙げておきたい。上述のように,特にDolphyを彷彿とさせるバスクラの響きが最高である。やはり彼も大したミュージシャンであることを実証したと言ってよいだろう。ほかのメンツも好演なのはリーダーの統率力の表れか。さすが猛獣使いである。(ちょっとほめ過ぎ?)
Recorded between March 24-29, 2010
Personnel: 大西順子(p), Nicholas Payton(tp), James Carter(ts, as, b-cl, fl), Wycliffe Gordon(tb), Reginald Veal(b), Rodney Whitaker(b), Herlin Riley(ds), Roland Guerrero(perc)
| 固定リンク
| コメント (0)
| トラックバック (0)
|
またも「ECM catalog」に関する話である。この本には「ECMに関する出版物」というコラムが2つあって,"Sleeves of Desire",「ECMの真実」,"Horizons Touched","Windfall Light"と並んで,本書までそこに並んでいる(これはやや手前味噌的に思える)。まぁそれはいいとして,ECMに関する出版物と言えば,もう一冊忘れてはならない重要な書籍があると思うのだが...。
それはKeith Jarrettの"Scattered Words"である。この本には,Keithのバイオ,ディスコグラフィに加え,"Inside Out: Thoughts on free playing"と題されたエッセイ,更には"Scattered Words"として,Keithのコメントを集成したものなど,読みどころの多い本である。更にはスタンダーズ・トリオやソロの演奏風景の写真も収録されており,ファンは必携の本だ。しかもEditor & PublisherはECM Recordsとなっているのだから,「ECMに関する出版物」にこの本を取り上げないというのは,かなりクリティカルな欠落と言ってよいのではないか。それとも,どこかに書いているのを私が見逃しているだけだろうか?
だからと言って,「ECM
catalog」の本質的な価値が落ちるとは思わないが,これだけマニアックかつ一家言を持つ人々が編纂に携わったにしては,このミスはあまりにも痛い。何だか私はこの本にケチばかりつけているように思えてくるが,あくまでもこれはデータを補足するためのものだとお考え頂きたい。
私の記憶によれば,この本を私はECMのサイトで購入したはずだが,その際も品切れ状態がかなり長く続き,入手したのは結構時間が経ってからの2度目のオファーの時だったように思う。それでも今にして思えば入手できてよかった(Joni Mitchellの画集と同じぐらい,購入できてよかったと思っている)。現在,本書は絶版状態にあるようだが,中古/オークション市場で一体どれぐらいの値段で取引されているのかは全くわからない。たかだか80ページ程度の本にしては,定価も決して安くはなかった(記憶は定かではないが,20ドルだか,20ユーロだかだったような...)が,紙質も装丁もいいから仕方がなかろうが,Keith Jarrettのファンならば,これは保有したいと思うはずの本であることは間違いないだろう。せっかくの機会であるから,本書を今一度真面目に読んでみることにするか。
| 固定リンク
| コメント (0)
| トラックバック (0)
|
"Memories: Chet Baker in Tokyo" Chet Baker(Paddle Wheel)
私がこのブログでChet Bakerについて取り上げるのはCTIレーベルの"She Was Too Good to Me"以来のことである(記事はこちら)から,ほぼ3年振りということになる。実は,Chet Bakerのアルバムは結構保有しているのだが,それは古い音源がほとんどであった。このアルバムは父の遺品の1枚だが,久しぶりに聞いて,1988年というタイミングでのChet Bakerの好調ぶりにある意味驚かされてしまった私である。
晩年のChet Bakerはそれこそ濫作と言ってもよいほど,多数のアルバムを残しているが,本作は別格の扱いをしてもいいのではないかと思わせるような快演揃いである。本作と同じタイミングで残されたライブ盤"Four"は現在カップリングされた2枚組でリリースされているようであるが,私が聞いているのは1枚ものである。ライブだけあって,演奏は長尺で,一番短くても7分42秒というもので,最長の"Portrait in Black & White"は15分48秒という長さである。"My Funny Valentine"も13分を越えており,Chet Bakerのプレイが十二分に記録されていると言ってよいだろう。やはり"My Funny Valentine"への聴衆の拍手が大きいのは当然ではあるが,本作で私が最もしびれるのは"Almost Blue"である。これぞ,Chet Bakerって感じなのである。もちろん,"My Funny Valentine"もいいが,歌があっても,なくてもここでのChet Bakerはかなりの好調ぶりである。
この作品を聞いていると,Chet Bakerのヴァイタルな部分とソフトな部分をうまく捉えたものだと私には感じられるのである。Chet Bakerと言えば,ユニセックス的なヴォーカルにばかり注目が集まりがちではあるが,トランペッターとしてもまともだったということに改めて気付かされる演奏群である。とても,この翌年亡くなってしまうとは思えないぐらいの好調ぶりなのである。
しかし,死因はホテルからの転落死だが,それもドラッグゆえらしいというところが,この人の人生を物語っているような気がする。この演奏を聞く限りは,58歳での早逝は惜しいとしか言いようがないが,ドラッグに依存せざるをえなかった人間としての弱さはここでは感じられないのである。今一度,Chet Bakerを聞きなおすには丁度よかった一枚である。星★★★★。
Recorded Live at 昭和女子大学人見記念講堂 on June 14, 1987
Personnel: Chet Baker(tp, vo), Harold Danko(p), Hein Van Der Geyn(b), John Engels(ds)
| 固定リンク
| コメント (0)
| トラックバック (0)
|
監督:ユン・ジェグ
出演:チャ・スンウォン,ソン・ユナ,リュ・スンリョン,キム・イングォン
ヴァケーションの道すがらというか飛行機の中で,映画を何本か見たので,ここでアップしておこう。私は出張でも飛行機に結構乗っているので,機内エンタテインメントとしての映画はかなり見ているのはこのブログでも書いているとおりである。ヴァケーションとは言え,状況は同じで,また映画を見てしまった。
韓国の映画というのは,徹底したラブコメがあると思えば,非常に陰鬱なムードに満ちた映画もあって,その幅広さにのけぞるよなこともあるが,この映画は確実に後者である。出てくる登場人物が全部陰気な感じというのもある意味珍しい。本作に関しては日本公開はこれかららしいので,ネタバレにならないように書かなければならないのが難しいが,いずれにしても,題名通り,「誰かが何らかの秘密を(多重的に)抱えている」というのが,この映画のポイントである。
それにしても,この映画で最も存在感を発揮するのはリュ・スンリョンである。この人の表情はかなり怖いねぇ。この目で睨まれたら,まさしく「蛇に睨まれた蛙」状態になってしまうぐらいの悪役ぶりである。紅一点,ソン・ユナは美しいのだが,もうちょっと陽気な美人を演じさせたいと思うのは私だけではないだろう(今までどんな役を演じているかは知らんが...)。とにかく陰気。一方,主役のチャ・スンウォンは私にはやや存在感が薄い感じだったのが皮肉な感じである。このポスターでは髭が生えているが,映画では髭がない状態でしか登場しないのは一体どういうわけ?
いずれにしても,飛行機で見るにはちょっと辛気臭い映画だったが,そういうことを抜きにすれば,まぁまぁ見られる映画だとは思う。ただ,シナリオにはちょっと無理があったかなぁ。ということで星★★★。これから見に行く方は,この陰気さには覚悟されたし。
| 固定リンク
| コメント (0)
| トラックバック (0)
|
「ECM catalog」 稲岡 邦彌 編・著(東京キララ社)
これまで何度も発売が延期されてきた本書がようやく発売になり,ECMファンの私としては当然速攻で購入したわけだが,既にご報告のとおり,物好きな私はハワイへこれを持って行き,プール・サイドやビーチで暇さえあれば眺めていた。
本書は2009年末までにECMレーベル及びその傍系レーベルJAPO,更にはコンピレーション等まで,廃盤のものも含めてまとめ上げた大カタログである。こうした書物が日本で作られたということには感慨すら覚えてしまうが,発売が延期,延期になったのも仕方がないと思わせるような大労作であることは認めざるをえまい。少なくとも,データ・アーカイブとしての存在意義は極めて高い。また,私はECM好きとは言えども,例外を除いて,New Seriesまではなかなか手が伸びなかったのも事実なのだが,今回本を眺めていて,「これはっ!」というものの再発見につながって,帰国後,さっさと注文しているのだから,ある意味罪作りな本でもある。
その一方で,不満が残らないわけでもない。ジャケットを集成した書物としては"Sleeves of Desire"と"Windfall Light"という決定的な2冊がある。アートワークとしてのECMという観点で,この本が実現しなければならないのは,その2冊との差別化である。その差別化要因として,アルバム単位のデータ,レビューということにはなるわけだが,それならばそれに徹するという手もあったはずである。いずれにしても,前掲の2作を保有している私にとっては,この本の前半にあるジャケットの写真群にはほとんど魅力は感じられない。少なくともすぐれたデザイン事例としてのECMの諸作への言及がもっとあってもよさそうなものである。LPとCDのジャケ違いなどを網羅していることのきめの細かさは認めるとしても,この本にはデザインとしてのECMに対するリスペクトが十分であるとは言えない。私個人としては,アートワーク含めた総合芸術のパッケージとしてECMは評価されるべきだと思うのである。
また,上述の通りデータ・アーカイブとしての価値は認められるものの,各作品に添えられたレビューがあまりに短か過ぎるように感じられるし(より辛辣な表現を使うならば,これはレビューというよりも,コメントに過ぎない),ECMと言えどもすべてが優れた作品ではないにもかかわらず,否定的な論調がほとんどないというのは明らかにおかしいだろう。書籍としての性格上,それはある程度仕方がないだろうが,ECMだったら何でもOKというわけではないはずである。批評性というものに乏しい内容では,この本を購入するであろうコアなECMファンを納得させられないのではないだろうか。逆に言えば,原稿の文字数が少な過ぎるから,中途半端な文章しか書けないとも言えるような気がする。もちろん,長ければいいというものではないと思うのだが,もう少しやりようがあったのではないだろうか。
いずれにしても,この本が日本で何部ぐらい売れるのかは非常に興味深いところではあるが,私にとってはやはりデータとしては機能しても,"Sleeves of Desire"や"Windfall Light",更には"Horizons Touched"のようなECM関連の書籍に比するとやはり不満が残るのである。そこが何とも惜しい。この本が日本で出版されたことが評価できることは大いに認めたいが,私にはやや不満が残ってしまった。しかしながら,「ECMの真実」やその他の書籍とともに保有する価値はあることには間違いない。存在意義と制作されたことも込みで星★★★☆。
| 固定リンク
| コメント (0)
| トラックバック (0)
|
最近のコメント