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2014年12月21日 (日)

Marko Churnchetz:ショップをうろついて出会ったなかなかナイスなアルバム

Devotion "Devotion" Marko Churnchetz(Whirlwind Recordings)

ショップをうろついていると,直感的によさそうだと思ってCDを購入して,大成功のこともあれば,大失敗に終わることもある私だが,結局,メンツ,もしくは編成を見て,ジャケの雰囲気を合算して購入するかしないかを決めることが,実は結構ある私である。

このアルバムは全然知らないスロベニアのピアニスト,Marko Churnchetzによるアルバムだが,メンツ4人の中で名前を知っているのはMark Shimだけであるから,今回はメンツで決めたのではない。テナーのワンホーンで,エレクトリック楽器も採用しているという編成と,ジャケで購入した私である。ジャケの写真だけ見ていると,ジャズっていうより,ロックみたいな感じもするしねぇ。

それでもって,結果はどうかって言うと,これは当たりである。このサックスの感じ,誰系なのかなぁってことで,新橋のテナーの聖地,Bar D2のマスターに聞いてもらったら,これはBranford系ですかねぇとおっしゃる。そう言えば,私は最近,Branfordの音楽を聞いていないので,認識していなかったのだが,言われてみればそういう気がしてくるから,私もいい加減なものである(苦笑)。

だが,そんなことはさておき,これは非常にコンテンポラリーな感覚も強く,リズミックなアプローチも面白い作品であった。まぁ,今風と言えばその通りであるが,一部シンセのように聞こえるのはMark ShimのテナーをMIDIにつないだ音であろうし,ベースもアコースティック,エレクトリックの両刀使いであるから,まぁ私の好きな音であることは間違いなのだが,変拍子を使ったオリジナルをスリリングに展開していて,これはなかなか燃える。まさに直感を信じて買って正解であった。星★★★★☆。

よくよく調べてみたら,ブログのお知り合いの松岡さんがとっくにこのアルバムを取り上げられていたのだが,私のアンテナに引っ掛かるには随分時間を要したとしても,これはまだまだ新譜として扱わせて頂くことにしよう。

Recorded on April 18, 2012

Personnel: Marko Churnchetz(p, el-p, key), Mark Shim(ts, MIDI), Christopher Tordini(b, el-b), Justin Brown(ds)

2014年12月20日 (土)

忘年会シーズンにつき

Rainbow_bridge_2 連日連夜の飲み会続きで,とてもではないが,帰宅後にブログの記事をアップする余裕がなく,更新が滞ってしまった。来週も,忘年会,出張,納会ときつい生活が続くので,できるだけ,週末に記事をストックせねば(苦笑)。

写真は先日の忘年会で乗った屋形船からのレインボー・ブリッジ。船外は寒かったが,空気が澄んで綺麗であった。それにしても屋形船って楽しいよねぇ(笑)。

2014年12月17日 (水)

4度目のBand Aid

Band_aid "Do They Know It's Christmas?(2014)" Band Aid 30 (Virgin)

早いもので,初代Band Aidから30年が経過してしまったが,最初のBand Aidによるこの曲がリリースされた時は,キラ星のごときブリティッシュ・ロック/ポップのスターたちの登場するMVに目が釘付けになったものである。その後,米国ではUSA for Africaが出てきて,音楽的な嗜好としては米国の方が強い私にとっては,"We Are the World"のミュージシャンたちは更に刺激的に映ったことも懐かしい。

当時はインターネットもない時代であり,チャリティやファンド・レイジングの手段は限られていたので,それらはそれらで時代としての意義はあったと思う。だが,時代は変わって,何もこうした音楽によらずともチャリティはできるので,最初のBand Aidの頃の熱狂は,今回は感じられないように思える。更に,こうした活動そのものに賛否両論があるのも事実だろう。そもそも,今回買ったEPでBand Aid II,Band Aid 20の演奏も初めて聞いた私であるが,こうしたCDを購入することで,何らかの貢献ができるのであれば,それはそれでよしとすればいいだろう。東日本大震災の後には,"Music for Japan"というチャリティ・コンピレーションもあったのと同じことである。

だが,今回出演のミュージシャンの名前を聞いても,半分ぐらいしか知らないってのが実態で,昨今の英国系の音楽をあまり聞いていないことを今更ながら感じる私である。正直言って,やっている曲も毎回,基本的に同じなのだから,そんなに大きな変化もないように思えるし,そもそも歌っている歌手の声の違いを認識できないってのがきついなぁ。

まぁ,こうしたミュージシャンの活動に目くじらを立てる必要もないし,主旨に賛同する人は購入すればいいし,賛同しない人は黙殺すればいいのである。チャリティってのはそういうものだと私は思う。私にとっては本作は音楽的な評価の対象ではないので,星もつける必要はないが,時代の変化により,やはり30年前とは役割とか意義は大きく変わったよなぁと思わざるをえない

2014年12月16日 (火)

2014年の回顧(その1):ライブ編

Wayne_shorter_in_tokyo 今年もだいぶ押し詰まってきたので,そろそろ本年の回顧も行う時期になってきた。CDはこれからも届くものも若干残っているし,映画もこれからもう1,2本は見るかもしれないので,まずはもう年内の予定が入っていないライブの回顧からである。

今年はブログの記事を見直してみると,結局22本のライブに行っている。私としては結構な数である。しかも11月,12月はライブに行っていないのだから,10月までは月2本以上のペースってかなりである。2013年も16本で,私としては記録的だったのだが,更に上乗せしたってのは私としては相当である。Ben Wattを見逃したのは惜しかったが,結構充実したライブ生活であったと言えるだろう。

そうした中で,今年,私に最も強烈なインパクトを残したのはWayne Shorter Quartetのライブ@オーチャード・ホールであった。4人という人数,そしてテクノロジーに依存することなく,あれだけ物凄い演奏を聞かされてしまったのでは,何も言えなくなってしまう。テンションが高過ぎて,本当にしびれたっていう感じだが,あれは本当に凄かった。今,思いだしても身体が震える。

Wayne Shorterのインパクトが強過ぎたのは仕方ないが,そのほかでは昨年の約束通り,今年トリオで来日してくれたFred Herschの演奏は素晴らしいものであった。トリオとしての完成度,緊密度は年々高まっていると言ってもよい。私はソロの方がしっくりくると記事には書いているが,それでもこのトリオの演奏への評価は下がらないし,今でも強く印象に残っている。

そして,Pat Metheny Unity Groupも素晴らしい演奏を聞かせてくれた。あまりに完成度が高過ぎて,驚かされるようなイメージすらあるが,とにかく全員のレベルが半端ではない。Giulio Carmassiについてはもう少し活躍の余地もあったのではないかと思えるのだが,それでもUnity Bandからの活動も成熟した4人はまじで強烈であった。

今年はそのほかにもStones,Jeff Beck,John McLaughlin,そしてTOTOのようなベテランたちのライブも観たわけだが,彼らはやはりプロである。聴衆を納得させる術を身につけていると言わざるをえない。そうした中で,エンタテインメントという観点では,Eric Marienthalも立派,そしてDean Brownも立派であった。プロは手を抜かないってことがよくわかるのである。何?Keith Jarrettはどうした?Steve Grossmanは?という声も聞こえてきそうだが,総じて今年のライブは満足度が高かった。一部のライブにおいて,アホな聴衆に辟易とさせられる瞬間はあったが,ミュージシャンには本当に楽しませてもらった。

来年も10CC,Mehliana,Wayne Krantz等,注目のライブ案件が目白押しである。来年は一体何本行くのか?財布には厳しいが,人生は短い。ライブも楽しまねば(爆)。

2014年12月15日 (月)

コレクターはつらいよ(17):"The Broadway Lullaby Project"にBrad Mehldauが1曲だけ参加。

Over_the_moon "Over the Moon" The Broadway Lullaby Project(自主制作盤)

ショップをうろついていたら,全く知らないアルバムに,Brad Mehldau参加というポップを発見してしまった。2枚組なのに,1曲しか参加していないとは承知しながら,ここはコレクターたる者見逃すわけにはいかんということで,早速購入である。ジャケにはBrad Mehldauの文字はないが,ポップを信じて購入である。確かにDisc 1の5曲目"How Much Love"において,Audra McDonaldという歌手のバックでMehldauらしい楚々としたピアノを弾いている。演奏の感覚としては,先日取り上げたRenee Flemingのアルバムでの演奏ぶりに近い。Audra McDonaldの歌いっぷりからしてもそれはまぁそうなるねって感じである。

このアルバムは2012年にリリースされていたものらしいのだが,そもそもは乳がん撲滅のためのチャリティ・アルバムで,ブロードウェイで活躍する歌手が子守唄を歌うという企画ものである。これではなかなかレーダーには引っ掛からないなぁと思いつつ,まぁ出会うことができたことを喜ぶべきであろう。このアルバム,Brad Mehldauだけでなく,Fred Hersch,Julian Lage,Gil Goldstein,Taylor Eigsti,Kevin Hays,Scott Colley,James Genus等の面々も参加しているから,「好き者」は注目してよいだろう。

この時期に,こういう「子守歌」を聞いていると,何とも落ち着いた気分になってしまうが,曲も結構バラエティに富んでいて,Brad Mehldauの参加とか関係なく,なかなか楽しめるアルバムである。だが,歌手陣がミュージカルの人であるから,ジャズ的な感覚は希薄なので念のため。

尚,Brad Mehldauが参加した"How Much Love"は本プロジェクトのWebサイト(http://www.overthemoonbroadway.com/)で試聴可能。まぁ,CDを買わなくても,メーリング・リストに登録をすれば,MP3音源は入手できるようだが,コレクターはそれだけでは駄目なのである(苦笑)。

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