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2015年おすすめ作

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2017年12月16日 (土)

中年音楽狂のNY夜遊び日記:その2

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NYCに来て2日目から、昼は仕事になったものの,それで夜遊びが止まるわけではない。2日目は昨年に続いて55 BarでのWayne Krantzである。今回もドラマーはKeith Carlockのはずだったのだが,インフルエンザでダウンということで,ジャズ界のウラジミール・プーチンことNate Woodがトラで入り,ベースはアトランタを拠点とするKevin Scottが加わるという布陣であった。

昨年は大人気で2ndセットしか見られなかった反省も込めて,早めに55 Barに到着し,今回は1stセットからの参戦となった。1stセットはフルハウスという感じだったが,2ndは去年と違ってそのままステイ・オーバーできたので,得した気分になった私である。

Wayne Krantzの場合,メンツが変わろうが,音楽そのものには大きな変化はないので,今回もぶちかましモード炸裂という感じであった。今回はかぶりつきで見ていたので,バンド内のアイ・コンタクトやチェンジのタイミングが間近で見られたのはよかった。やはりKrantzを見るならば,55 Barこそが最適と思わされたが,今回も十分に燃えさせてくれたことに感謝しよう。

やっぱりKrantzは最高である。今回の戦利品についてはまた改めて。あ〜,楽しかった。

2017年12月15日 (金)

中年音楽狂のNY夜遊び日記:その1

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NYCに出張となれば,夜行性が高まる私としては,今回も初日から飛ばしてしまった。1軒目はSmallsでJochen Ruckertのクァルテットを見た。リーダーのRuckertはMarc Coplandとのトリオや自身のアルバムでも知られるが,今回はMark Turner(ts),Mike Moreno(g),Joe Martin(b)という魅力的なメンツであった。

このライブ,メンツがよければ演奏もよかったというのが実感だが,中でもMike Morenoのフレージングには感心させられた。コンベンショナルなリズムであろうが,変拍子であろうが,この人のフレージングは非常にコンテンポラリーな感覚が強く,しかも魅力的に感じられた。その他のメンバーも総じて好演であったが,Mark Turnerは指の怪我の影響を全く感じさせることなく,テナーを吹いていて安心した。また,演奏後,ベースのJoe Martinと話すチャンスがあったのだが,非常に紳士的な対応に好感度急上昇した私である。1stセットの最後に聞かせたベース・ソロも見事だったと付け加えておこう。

そこから2軒目として向かったのが,Avenue Cの9丁目と10丁目の間にあるNubluというヴェニューである。私がNYCに在住していた頃は行ってAvenue Aまでと言われて,必ずしも安全な場所とは言えなかった1st Avenueより更に東側のエリアである。正直言って,どこが入口なのか悩むような場所だったのだが,入ってみると内装は小洒落た感じである。オール・スタンディングのクラブって感じで,ジャズっぽさ皆無って感じなのだ。私が到着した時にはGraham HaynesがSynethtesiaというグループで超アンビエントな演奏をしていたのだが,聴衆が10人ぐらいしかいない。おい、おいとなってしまったが,私が聞きに行ったのはその次に出るJon CowherdのMercy Projectである。なんでと言われれば,そこにはドラムスにNate Smithが参加しているにほかならない。

結局,Jon Cowherdのグループが演奏を始めても,聴衆はせいぜい30人って感じだったが,ここでは実にいい演奏を聞かせてもらった。Nate Smithのドラムスはタイトこの上なく,ゾクゾクさせられるものだったが,リーダーのエレピから生まれるグルーブがカッコよかった。Brian BladeのFellowship Bandでの演奏とは随分違うと思わせたが,これも彼の音楽性の一つだろう。Steve CardenusはJohn PatitucciのElectric Guitar Quartetで聞いた時もよかったが,今回もいいフレーズ連発であった。これは本当に拾い物と言ってよいライブで,情報への目配りの大事さを感じさせる演奏だった。

ちなみに今回の演奏はNublu Jazz Festivalと銘打ったイベントの一つだった訳だが,この集客で大丈夫なのかと心配になりつつ,いい演奏が聞けたので文句はない。ということで,到着初日の夜も更けていったのであった。帰りには雪も降り出し,NYCの冬の厳しさを改めて体感。

尚,写真は上がSmalls,下がNubluでのものである。

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2017年12月14日 (木)

中年音楽狂 in NYC:Bryant Parkに行ってみた。

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NYC出張で現地に到着した。このところの海外出張では,時差の解消に苦しんでいるので,時差ボケ回避のために陽の高いうちに散歩がてらBryant Parkに行ってきた。PC版の当ブログに使われている写真は,そのBryant Parkから撮影された風景がテンプレートとして提供されたものなのだ。

せっかくなので,ほぼ同じアングルで写真を撮ってみたが,今は公園内にスケート・リンクも設置されて,全く違う季節感を生んでいる。ってことで雰囲気を感じて頂ければと思う。それにしても日陰に入ると途端に寒くなるNYCである。まぁ最高気温0℃では当たり前か。


兄貴,Neil Youngの未発表音源は味わい深い。

"Hitchhiker" Neil Young(Reprise)

Hitchhiker兄貴ことNeil Youngは多作な人である。新作もぼんぼん出すが,旧譜を再発したり,今回のように未発表音源は発掘したりと,ファンと言えども完全フォローって難しいのではないかと思う。そうは言いながら,私は比較的フォローしている方だが,ここのところのNeil Youngの新作はどうもピンとこないものが続いていた。近年の傑作は"Le Noise"だと思うが,どうもそれから後は,悪くはないとしてもやっぱりピンとこない。アーカイブ・シリーズはいいものが多かったが,新作がいかんせん私に訴求してこない。だから,最近のアルバムは記事にすらしていない。

その一方,前述の通り,アーカイブ・シリーズで出た音源は,結構魅力的なものが多いが,今回は新しいシリーズとして,Special Release Seriesと名付けられ,番号は「5」が振られている。ということはまだまだ出すぜという兄貴の意思だろうが,ファンも大変だなぁと思わざるをえない。

この音源は,ほぼ未発表の音源を集めているが,1976年にリリースを前提に録音された完全ソロ・アルバムである。曲としては,違うかたちでリリースされたことがあるものがほとんどだが,この音源は完全アコースティック・ソロで演じられるところに意義がある。そうした意味で,シンガー・ソングライターとしてのNeil Youngを回顧し,見直すにはいいアルバムだと思う。なんでこれをオクラ入りさせたかは全くの謎であるが,タイミングとしては"Zuma"と"Comes a Time"の間を埋める時期に録音されていたことになる。

グランジのゴッドファーザーとしてのNeil Youngも私は好きだが,それでもどちらかと言えばやっぱり"After the Gold Rush"や"Harvest"が好きな私にとっては,こういうアルバムはやはり味わい深い。33分強という収録時間もまさにLP時代のそれみたいな感じで,聞いていてしみじみしてしまった。

このアルバム,リリース後はなかなかネット上では入手ができない状態ができずにイライラさせられたが,ようやく今頃になって聞けて,こういうNeil Youngを懐かしむ自分がいた。ということで,もの凄い名曲揃いって感じでもないが,この味わいには抗えず,甘いの承知で星★★★★☆。

Personnel: Neil Young(vo, g, hca, p)

2017年12月13日 (水)

出張中に見た映画(17/11-12編):その3 は「ローガン・ラッキー」

「ローガン・ラッキー("Logan Lucky")」('17,米)

Logan_lucky監督:Steven Soderbergh

出演:Channing Tatum,Adam Driver, Daniel Craig, Katie Holmes, Seth McFarlane, Hilary Swank

出張中に見た映画として取り上げる最後がこれである。この映画を選んだのは,Steven Soderberghが監督であるからにほかならない。彼が2013年の「恋するリベラーチェ」を以て映画の監督業から引退すると発表した時には,私は本当に惜しいと思った。私はそちらは未見ながら,その前の「サイド・エフェクト」を見ていたのだが,その時にも引退すると言うことは発表されていて,その引退を惜しんでいた(その時の記事はこちら)。その時にもSteven Soderberghに翻意を促したいと言っていた私だが,何のことはない。約4年を経て監督業に復帰である。これは実にめでたいことである。

Steven Soderberghと言えば「オーシャンズ」シリーズでの知名度が日本では高いだろうが,彼の本質はあのシリーズだけにあるのではなく,実はそれ以外の映画の方が私を痺れさせてきたと思っている。「イギリスから来た男」然り,「トラフィック」然り,そして「サイド・エフェクト」然りである。今回の映画は,どちらかと言えば,軽く作ったって感じがするが,キャスティングの面白さもあって,なかなか楽しく見られる。

見終わった後の爽快感というのは,ある意味予定調和的なのだが,そこには親子愛も交えて,それが結構泣かせる。特に子役のFarrah Mackenzieが歌うシーンには目頭が熱くなってしまった私である。完全にSteven Soderberghの術中にはまってしまったが,我ながら単純である。

コメディ・タッチが強いが,映画としての見どころはちゃんと抑えているので,気楽に見られるとともに,ちゃんと楽しめる映画になっているのはSteven Soderberghの手腕と言ってもよいだろう。ということで,私としてはSteven Soderberghの復帰を大いに喜びたい。傑作とは言わずとも,楽しめる一作である。星★★★★。しかし,Hilary Swankが後半に出てきたのには驚いた。これもSteven Soderbergh復帰へのご祝儀みたいな感じなのではないかと思ってしまった。

2017年12月12日 (火)

Antonio Sanchez@Cotton Club参戦記

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Antonio Sanchezが自身のバンド,Migrationを率いて来日するということで,Cotton Clubに行ってきた。前回,Sanchezが自身のバンドで来日したのは約2年半前であるが,その時はBen WendelがSeamus Blakeのトラで入り,ヴォーカルのThana Alexaは来なかった。だが,今回はMigration Bandが勢揃いということで,結構激しくやるだろうなぁと思ったのだが,なんと今回はこのバンドで吹き込んだ"Meridian Suite"をライブで再演してしまうという試みだったのである。

そもそも"Meridian Suite"に関しては,アルバムが出た当時,私は次のように書いている。

「とにかく,冒頭から熱い演奏が繰り広げられていて,何もここまで熱い演奏をしなくてもいいではないかとさえ思ってしまうぐらいの,火傷しそうな作品である。」(記事全文はこちら

それをライブでやったら,強烈になること甚だしいと想定されるが,まさしく激しい演奏であった。この組曲をライブで再現するということ自体相当チャレンジングであるが,多分それを2セット連続でやってしまうこの人たちって...という感じである。各々のメンバーにもソロ・スペースを与えながら,各人が強烈にプレイするこのバンドは,粗削りな部分もあったが,とにかく熱い。リーダーのSanchezはもちろんだが,Seamus Blake然り,そして更に強烈だったのがJohn Escreetである。時にRhodesを歪ませた音で取るソロは,聴衆を興奮させるに十分であった。

そしてヴォーカルのThana Alexaであるが,楽器としてのヴォイスという感じで,パーカッシブにもメロディアスにも対応できることをライブの場で楽々実証していた。

いずれにしても,ここまでやってしまうと,体力的にアンコールなんて絶対無理(それでもカーテン・コールには応えた)。ましてやサイン会なんてありえないって感じだろう。まぁ,Antonio Sanchezはアンコールを演奏する時間はないと言っていたが,多分時間の問題ではなく,"Meridian Suite"をライブで演奏すれば,疲弊するのが当たり前なのである。よって,サイン会もなしということで今回も写真は取り損ねたので,彼らのライブの模様の写真をネットより拝借して貼り付けておこう。

見てもらうとわかるが,Seamus Blakeが明らかにダイエットしたのがわかる。前はむちっとした感じだったが,今回,テナーやEWIをブローする姿は精悍な感じがしてカッコよかったし,フレージングも切れていた。とにかく,キレキレという表現しか思い当たらない強烈なバンドであった。

Live at Cotton Club on December 11, 2017,2ndセット

Personnel: Antonio Sanchez(ds), Seamus Blake(ts, EWI),John Escreet(p, rhodes), Matt Brewer(b), Thana Alexa(vo, effects)

2017年12月11日 (月)

出張中に見た映画(17/11-12編):その2 は「散歩する侵略者」

「散歩する侵略者」('17,松竹/日活)

Photo監督:黒澤清

出演:長澤まさみ,松田龍平,長谷川博己,高杉真宙,恒松祐里,小泉今日子,笹野高史

この映画はサンフランシスコからの出張の復路で見たものである。復路ではこれと,「ローガン・ラッキー」,そして劇場でも見た「ダンケルク」を再見した。まずはこれについて書くが,まぁ訳のわからん映画と言えばその通りである。もともと舞台がオリジナルらしいが,ストーリーそのものは「侵略」がテーマであるから,SFと言えばSFなのだが,特撮に金を掛けているわけではなく,あくまでもドラマとして見せることを念頭に置いている。

なんでこの映画を見る気になったかと言えば,実のところ,私は長澤まさみが好きなのである。この映画も実のところ,長澤まさみを見ていればOKなのだが,長谷川博己の仰々しい演技に苦笑しながら,劇中では恒松祐里のエキセントリックな感じが長澤まさみの存在感を上回っていた感じがする。そもそも長澤まさみ演じる加瀬鳴海の心理的なうつろいに,見ている私が全くシンパシーを感じることができないところに,この映画の決定的な難点があるわけで,また,松田龍平演じる加瀬真治も,侵略者としてのポジションが変化していくことは理屈にかなっていないと感じてしまう。わからないではないが,都合良過ぎなのだ。そうした問題が解決できないままエンディングに向かうこの映画は,やはり高く評価することはできないというのが正直なところである。

まぁ,そうは言いつつ,キャスティングはなかなか面白いと思えたのは救いであるが,それにしても長谷川博己は...って感じであった。長澤まさみに免じて星★★★ってところにしておこう(爆)。

2017年12月10日 (日)

なかなか面白いオランダ人ヴォーカリストによるJoni Mitchell集。

"Both Sides Now: A Tribute to Joni Mitchell" Lydia van Dam Group(VIA Records)

_20171209常々書いているが,私はJoni Mitchellのファンである。彼女の公式アルバムは全て保有しているし,ブートもどきも何枚か持っているし,参加アルバムもかなりの数を保有しているぐらいだから,かなり気合が入っているのである(笑)。長年,彼女の音楽に魅了されている立場としては,彼女の曲を演奏した作品にも食指が動く。代表的なところで言えば,Herbie HancockやMarc Coplandになるだろうが,スウェーデン発の素晴らしいカヴァー・アルバムもかなり前にこのブログで取り上げたことがある(記事はこちら)。そんな私も全然知らなかったアルバムがこれだが,某通販サイトで情報を仕入れて入手したものである。

結論から言ってしまえば,Joni Mitchellの歌は,Joni Mitchellによって歌われるのが一番いいのは当然なのだが,ジャズ的なフレイヴァーを持たせながらJoni Mitchellの曲を歌ったこのアルバムは,なかなか面白い。ジャズ的なフレイヴァーと言っても,典型的な4ビートではなく,コンテンポラリーな感覚を持っているので,ジャズ・ヴォーカルにカテゴライズされるとしても,カクテル・ラウンジで歌われるようなヴォーカルとは異なる。

そして,このアルバムを聞いていて思うのは,Joni Mitchellの音楽というのは全然古びないなぁということである。このアルバムも録音されてから20年近い時間が経過していても,曲そのものの魅力は全然変わらないことは,よくよく考えると凄いことだと思える。まぁ,主役のLydia Van Damの声は,Joniの歌を歌うにはちょっと素直過ぎるような気もするが,それでも聞きどころは十分にある。選曲は新旧取り混ぜたものだが,バランスとしても悪くないと思う。

ということで,これは結構楽しめるカヴァー・アルバムとして,Joni Mitchellファンは聞いておいても損はあるまい。バックではYuri Honingのソプラノが結構効いているとともに,Sven Schusterのエレクトリック・ベースがコンテンポラリー感を強めていると言ってよいだろう。星★★★★。それにしても,"Shadows And Light"はいい曲だ。

Recorded in November 1998

Personnel: Lydia van Dam(vo),Yuri Honing(sax), Sebastian Altekamp(p), Sven Schuster(b), Joost Lijbaart(ds), Bart Fremie(perc)

2017年12月 7日 (木)

長年保有していながらアップしていなかった"Front Page"

"Front Page" Dennis Chambers / Bireli Lagrene / Dominique Di Piazza(Universal/Sunnyside)

_20171203_2長年保有していながら,記事にしていないアルバムなんていくらでもあるが,棚を漁っていて久しぶりに見つけて,聞いてみる気になったのが本作。思い起こせば,今はブログから遠ざかられているcrissさんが取り上げられているのを拝見して購入したものだったはずである。その頃の私の関心はベースを弾いているDominique Di Piazzaにあった。

彼がアルバム,"Princess Sita"をリリースしたのが2008年頃のはずなので,もう10年近く経っているが,私が本作を入手したのはもう少し後だったように思う。Bireli Lagreneについても,彼の"Electric Side"を取り上げているのが2008年だから,ブログを始めて2年目になって,欧州系の音源にもかなり目を向け始めていたことを思い出す。これも偏に,お知り合いのブロガーの皆さんのおかげである。

それはさておき,本作,冒頭からそのDominique Di Piazzaによるベース・プレイから始まるが,この人はどうやって弾いているのかと思えるほどのテクニシャンぶりを披露する。そして彼と共演しているのが,Lagreneと猛爆ドラマー,Dennis Chambersなのだから,強烈なアルバムになることは想定内ではあるが,このアルバムは激しいだけでなく,メロディ・ラインも結構明確な曲も含まれているのが面白い。最後の曲にJohn McLaughlinがゲストで参加しているのは当時Diminique Di Piazzaが4th Dimensionに参加していたからということになるだろうが,ここでもMcLaughlin節を炸裂させている。McLaughlinはどうやってもMcLaughlinなのである。

いずれにしても,本作はテクニシャン同士によるセッション・アルバムってところだろうが,気楽にバカテクを楽しめるって感じの作品ながら,やっぱりDominique Di Piazzaの生って一回見てみたいと思わせるに十分なアルバム。星★★★★。今でもアルバムのリリースは続けているみたいだが,全然フォローできていない。そのうち,Apple Musicで探してみることにしよう。

Recorded on January 17-19, 2000

Personnel: Dennis Chambers(ds), Bireli Lagrene(g), Dominique Di Piazza(b), John McLaughlin(g)

2017年12月 6日 (水)

出張中に見た映画(17/11-12編):その1は”A Ghost Story"

"A Ghost Story"('17,米,A24)

Aghoststory監督:David Lowery

出演:Casey Affleck,Rooney Mara

頻繁な海外出張で,機内エンタテインメントを見ようと思っても,見られる映画は同じということで,サンフランシスコ行きの往路では,物好きな私は,ちょっと理解できない部分が残っていた「アウトレイジ 最終章」をもう一回見た後,選んだのがこの映画である。

この映画,海外のメディアでは結構取り上げられていたのは認識しているのだが,いかんせん地味なので,日本での公開は難しいと思える。だが,見ていて切なくなるような感覚を与える映画として,私は高く評価したいと思う。この映画はホラーでも何でもない。真っ当なファンタジックなドラマなのである。

Casey Affleck演じる主人公は,不慮の事故で亡くなってしまうのだが,死んだことを自覚できない,あるいは死んでも死にきれない思いを持つCasey Affleckの魂が,布をかぶった幽霊のかたちで,妻のRooney Maraの周りで時間を過ごすというものである。だが,その姿は誰も見えない。見えているのは観客だけという設定である。その幽霊の心理のようなものが生み出す行動が切ないのである。

ネタバレになるので,あまり詳しくは書けないが,ラスト・シーンは謎を残したまま,この映画は終わるのだが,「人の思い」というものを幽霊というかたちで表現したこの映画は,低予算ながら実に味わい深い。この映画の製作費はiMDBによれば,10万ドル程度だったらしい。そんな映画が人の心に何とも言えない余韻を残しうるということを示した映画である。金さえかければいいってものではないのだ。

ちなみに,ここでの幽霊の造形は「千と千尋の神隠し」における「カオナシ」の影響を受けているようだが,そんなことは関係なしに,この映画は非常に高い訴求力を持った映画である。星★★★★☆。いずれにしてもいいものを見せてもらった。

2017年12月 5日 (火)

Hamiet Bluiettが好きなのだ(笑)。

"Live at Carlos 1" Hamiet Bluiett & Concept(Just a Memory)

_20171203私はなんだかんだと言って,バリトン・サックスが好きなのだが,その中でもひと際燃えさせてくれる人の一人が,Hamiet Bluiettである。前にも書いたように,この人はロフト・ジャズとか言われて,どちらかと言うとフリーの文脈で捉えられることの多い人だが,私はこの人の根底にあるのはあくまでもブルーズであって,そのフレージングが時に激しいこともあって,そのように考えられる人だと思う。

本作は1986年に録音されていながら,日の目を見たのは1997年になってからということで,まぁ正直言ってそんなに売れることはないだろうと思える作品である。しかし,ここで繰り広げられるライブ・パフォーマンスを聞いていれば,往時のジャズ・クラブで展開されていた熱い演奏を想像させるに十分なものである。このアルバムが録音されたCarlos 1での実況盤は都合3枚出ているが,それだけ需要もあるってことなのだ。もちろん,それを買うのは私のようなもの好きが中心だろうが...(苦笑)。

ここでもHamiet Bluiettのバリトンは低音から高音まで,血管ブチ切れそうな演奏ぶりと言ってよいが,それに火に油を注ぐがごときDon Pullenのピアノによって,これは燃える。"Oleo"だの"A Night in Tunisia"のような有名曲でさえ,普通とは異なるブルージーで激しい演奏になってしまうのが彼ららしいと言えば彼ららしい。

でもやっぱりこういうのって好きだなぁと久しぶりに聞いて思ってしまう私。星★★★★。続編も聞いてみますかねぇ(笑)。

Recorded Live at Carlos 1, New York City in 1986

Personnel: Hamiet Bluiett(bs), Don Pullen(p), Fred Hopkins(b), Idris Muhammad(ds), Chief Bey(african-perc)

2017年12月 4日 (月)

出張中に見た映画(17/11編):その2は「猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)」

「猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)("War for the Planet of the Apes")」(’17,米/加/NZ,Fox)

Photo監督:Matt Reeves

出演: Andy Serkis,Woody Harrelson,Stee Zahn, Karin Konoval, Amiah Miller

ちょっと時間が経ってしまったが,前回シンガポールに行ったときに見た映画の2本目がこれである。私の世代にとっては,「猿の惑星」シリーズは懐かしいものである。確か,Charlton Heston主演の第1作がTBSの「月曜ロードショー」で放送された時は,今では普通の時間延長によるノーカット放映されて,36%とかの視聴率を取ったはずである。その頃,私は小学生だったはずだが,私もTVでこの映画を初めて見たはずである。その後,第1期は全5作まで製作された,「最後の猿の惑星」なんて,私は劇場で見たはずだが,見るも無残な映画だった。

その後,TVシリーズも制作されたはずだが,Tim Burtonによる第2フランチャイズを経て,まじめにリメイクをする第3フランチャイズもこれで3作目(そして多分最後)となった。この第3フランチャイズが真面目だと思うのは,第1フランチャイズとストーリーを連動させうるレベルにしたことだと思う。そして,CGの発達は,昔は特殊メイクで行っていたこのシリーズのリアリティを圧倒的に高めたと思う。

私はこの第3フランチャイズは,1本目は。劇場で見たが,その後は飛行機で見たことになる。第1フランチャイズにも登場したNovaがこういうかたちで出てくるとは思わなかったが,なるほどねぇって感じである。

ただ,詳しくは書かないが,このストーリー展開になると,どういう層の観客にアピールするのかと思ってしまう。シリーズとして落とし前をつけるために作られたと言っても仕方がないかもしれない。いずれにしても,そこそこは見られる映画になっているものの,私にとってはあまりわくわくもしないし,関心も持てない映画だったと思う。とにもかくにもCG技術の凄さには驚かされるが,星★★★が精いっぱいってところ。

2017年12月 3日 (日)

ウルトラマンネクサスは面白かった。

Photo久々のこのカテゴリーである。昨日,帰国したばかりで,なんでこの記事やねんという話もあるが,出張前には実は半分ぐらい書いていたが,アップしていなったものである。

今や,Amazon Primeビデオで,ほとんどのウルトラ・シリーズの映像が見られるようになっているが,結構時間を掛けて,この「ネクサス」を全編見た。このシリーズが本放送されている頃,第1回だけ見た記憶があるのだが,放送時間が休日の早朝ということもあり,見続けることは断念したのだが,非常に不思議な感じのストーリーがその後もずっと気になっていたのは事実である。

確かにこの「ネクサス」は正直なところ決して子供向けとは言えない世界観を持っている。特に第2クールまでは,とてつもなく暗い。第3クールで軌道修正したものの,結局視聴率は上がらず,第3クールで打ち切りになったようである。だが,これは「ウルトラQ」で「あけてくれ!」のように大人が見てもいいように作ってあると言え,全編通して見て,結構面白かった。

もとは映画「ULTRAMAN」との連続性を持つものらしいが,映画は未見なので何とも言えない。しかし,これを見てしまった以上,映画も見ないわけにはいかないではないか(笑)。

いずれにしても,私が子供の頃見ていたウルトラ・シリーズとは明らかにテイストが異なるが,「ウルトラセブン」を大人が見てもOKなように,私は「ネクサス」も支持したい。まぁ,途中で打ち切りが決まって,最終回は性急に話を進め過ぎた感があるのは惜しいが,これほどダークなウルトラ・シリーズは珍しい。

なんだかんだでずっと見続けていて,この番組の第2クールまでの主題歌,「英雄」を最近カラオケのレパートリーにしてしまった私。つくづくアホですな~。

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